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月の䜿者ゎヌショヌ⑊『りヌリヌず黒い獣たち』

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月の䜿者ゎヌショヌ⑥『りヌリヌず黒い獣たち』


-前回のあらすじ-

思わぬ堎所でアクヌン王の偎近、賢者シュミクトず遭遇。その埌、幞を期しおアクヌン王ぞ近づくチャンスを神は䞎えおくれた。

 


突然の幞運


賢者シュミクトず別れお日埌 

朝方からわたしの郚屋を叩く音が聞こえた。誰かず思い、扉を開けたらそこに居たのは賢者シュミクトだった。シュミクトは開口䞀番に、わたしにこう喋りかけた。

シュミクト
「ゎヌショヌさん、おひさしぶりです。
   ãŠå…ƒæ°—でしたか」

わたしは口角をあげおシュミクトを郚屋の䞭ぞ迎え入れる。

ゎヌショヌ
「シュミクトさん、おひさしぶりです。
 ずは蚀っおも、数日前に䌚ったばかりですからね。
 お互いに元気でなによりです」

わたしは、シュミクトを郚屋の䞭倮にある゜ファヌぞ案内した。そしお、タむミングよく入れたコヌヒヌを取り、シュミクトのテヌブルぞ眮いた。

ゎヌショヌ
「ずころで、いきなりご蚪問されおどうしたんですか」

シュミクトは、わたしの話の切り出しを埅っおいたしたず蚀わんばかりに食い気味に喋り出す。

シュミクト
「さすが、ゎヌショヌさん分かっおいらっしゃる
 ぜひずも、聞いおほしい話があるのです」

たるで子䟛のように「聞いお聞いお」ず目をキラキラに茝かせお喋るシュミクト。

「わたしで良ければ」ず快く返事を返し、心を萜ち着かせる意味でもシュミクトぞコヌヒヌを勧める。シュミクトは蚀われるがたたにコヌヒヌを飲み、䞀呌吞萜ち着いおから芁件を喋り出した。


シュミクト
「じ぀は 
 ゎヌショヌずお䌚いしたその日にアクヌン王の蚺察がありたしお 
 わたしは医者ではないのですが、賢者ずしお
 アクヌン王の怪我の具合を確認したんです。
 そうしたら、䜕やら原因ずなる”悪い気”ずいうものを察知したのです」




わたしは驚く。シュミクトがアクヌン王の怪我の原因が分からないず連日にわたり嘆いおいたにもかかわらず、いきなりの進展を埗たからだ。シュミクトは続けお話す。

シュミクト
「わたしが”原因が芋぀からない”ず悩んでいたのは、
 ゎヌショヌさんもご存知のずおり。ずころが、ゎヌショヌさんず
 出䌚ったその日に突劂、アクヌン王の怪我の原因が分かった。
 これはですね。
 ゎヌショヌさんのおかげだずわたしは考えるんです」

ゎヌショヌ
「いやいや、たたたたでしょ💊」

シュミクトは顔を乗り出しお、真剣に話しかける。

シュミクト
「冗談は蚀っおたせんよわたしは信じおたす。
 ゎヌショヌさんず出䌚えたから、こういった幞運に巡り合えた。
 ゎヌショヌさんには本圓に感謝しおいるんです」

ゎヌショヌ
「お恥ずかしい 」

わたしは顔を隠し、照れおいる様子を挔出した。おそらく、衚情は倉わらず平静を装っおいただろう。ただ、心の䞭は突然の远い颚にザワザワが止たらない。

そもそも、シュミクトが『ゎヌショヌさんず出䌚ったから芋぀けられた』ずいう考えもあながち間違っおいないのではず予想した。ずいうのは、わたし自身はアクヌン王ぞルボン王女の悪い気が送られおいるこずを知っおいたのだから。そしお、そういった認識がわたしからシュミクトぞ電波のように぀ながり、結果ずしおアクヌン王の怜査で”悪い気ディセンション”が送られおいるこずにシュミクトは気づけたのではないか。

物事ずは、そうした小さなキッカケで思わぬ方向ぞ切り出すのは良くある話である。


シュミクト
「ゎヌショヌさん」

わたしが照れ隠しで、腕を䞊げおいたのを䞋げるタむミングで話しかける。そしお、真っすぐな目でわたしを芋぀める。

シュミクト
「このこずは勝手ながら、アクヌン王ぞお話しさせおいただきたした」






アクヌン王にわたしの存圚が認知された。ただ、ここからの話の持ち方ではどのように転ぶかは想像できない。わたしは倚少の悪い方向を予想し぀぀、シュミクトの話しに耳を傟ける。

シュミクト
「ゎヌショヌさんのおかげで、アクヌン王の怪我の原因を認知できたこず。
 あたりの興奮に思わず、アクヌン王ぞお話ししお、するずアクヌン王が
 どうしおもゎヌショヌさんに䌚いたいず蚀い出したんです」



でたっ


この話の流れは良い方向だ。いや、あたりに事が䞊手くいきすぎお少々、鳥肌が立っおしたった。ゟワゟワするのが吊が応でも分かっおしたう。


シュミクト
「ずいうわけで、もう話の結末はご理解いただけたず思いたすが、
 ゎヌショヌさん。アクヌン王にお䌚いになっおみたせんか」


さすがに䞀気に話に乗るのは怪したれる。
少しばかり遠慮がちに返事をする。

ゎヌショヌ
「いやいや、わたしのような庶民ずアクヌン王がお䌚いするなんお。
 なかなかに気が匕けたすね 」

シュミクト
「いやいや、倧䞈倫ですよ。アクヌン王はそういった点は、
 たったく気にしおおりたせん。むしろ、
 ”呜の恩人ずしお䞁重おいちょうにおもおなししたい”
 ずおっしゃっおたしたよ」


なんず呜の恩人ずしお䞁重におもおなししたいですず
展開が良すぎる驚くほどに䞊手いこずいっおやがる
ちょっず興奮しお口が悪くなりたした
だずすれば、返事はこうだ。


ゎヌショヌ
「では 
 わたしで良ければ」

シュミクト
「決たりですね。それでは、いきなりではありたすが
 今からアクヌン王に䌚いに行きたしょう」


そこは
いきなりなんですね(;^_^A

ず心の䞭でツッコミを入れ぀぀も、この流れを途切れさせるわけにはいかないず思い、シュミクトぞ「はい、分かりたした」ず答える。


さぁ、

なんずも奇劙な流れながらも突劂ずしおアクヌン王に逢える機䌚を埗られた。この幞運は、䞀生分を䜿い果たしおいるかもしれない。たたは、ルボン王女の想いずやらが、わたしの道を照らしおいるのかもしれない。ただ蚀えるこずは、わたしはアクヌン王ず出䌚うべくしお存圚する人物なのかもしれない。この答えは、たもなく分かるのだろう。








アクヌン王の
泚意事項


わたしはアクヌン王に出䌚うために身なりを敎え、すぐにシュミクトず共にサンラむト城ぞ向けお同行した。道䞭、シュミクトからアクヌン王ず䌚うにあたっおの泚意事項を教えおもらった。泚意事項は぀である。

ひず぀、アクヌン王に倱瀌のないように。
ふた぀、ノリを倧切にする。
みっ぀、䞋手にツッコミをいれない。


以䞊の぀だ。ひず぀目の泚意事項は分かる。盞手は王様だからこそ、蚀葉遣いには気を䜿わねばならないし、態床も考えなければならない。そういった王族ずの瀌儀に぀いおは、諜報員ずしお身䜓に叩き぀けおいるので問題はない。ただ、ふた぀目、みっ぀目が奇劙だ。

ノリを倧切にする
䞋手にツッコミをいれない

ちょっず蚀葉の意味が分からず戞惑っおしたう。シュミクトに「どういう意味なんですか」ず問いかけおも、「蚀葉のたたですよ、䌚えば分かりたすよ」ず蚀われお攟眮された。

おそらく、コミュニケヌションの䞀皮ずしおの泚意事項だろうず長幎の勘から想像はした。ノリずいうのは、珟堎の流れから逆のこずを蚀わないずいった感じだろう。流れのたたに長い物には巻かれろ的なこず。『䞋手にツッコミを入れない』ずいう点には、䞀旊、保留でいこう。それこそ、シュミクトの蚀うように䌚っおみおから刀断すればいいだけ。難しいこずではない。

アクヌン王の泚意事項を聞かされお、悶々ず考えながらシュミクトの跡を付いお行くず、気づけば「サンラむト城」の前に着いおいた。

シュミクトは門番に「お぀かれヌヌ(_ŽД)」ず手をあげお顔パス。
わたしも䌚釈する皋床で、門番はずくに気にするこずなくスルヌした。「シュミクトが客人を連れお来たんだろう」ぐらいにしか思っおいないずいう顔だ。

門の内偎に入るず、さらにサンラむト城内ぞ入る扉が正面に芋えおくる。扉の高さはほどだろうか。扉の巊右には衛兵が立っおいる。シュミクトは衛兵にアむコンタクトを送るず、「分かりたした」ず衛兵は巊右の扉を抌しお空けおくれた。わたしは、シュミクトの埌ろを远いかけるように扉の䞭ぞ入っおいく。

城内は、薄暗くも巊右の倩窓から日の光が差し蟌んでいる。光は䞭倮に向かっお集たり、わたしたちの歩く赀い絚毯じゅうたんの照らしおいる。絚毯の先には、さらに右ず巊に分かれるように䞊ぞ぀ながる階段が螺旋匏で蚭眮されおいる。わたしはシュミクトず䞀緒に螺旋階段を䞊がり、城内の階偎ぞ登る。階段を昇り切るず、小さな通路を歩かされた。皋床を歩いたのだろうか。するず、ずある入り口に着くず、入り口の前に衛兵が二人たっおいる。どうやら、この先はずおも重芁な堎所で厳重な泚意が必芁なこずが取っおみるように分かった。そう、アクヌン王の間である。シュミクトはアクヌン王の間に入る前に立ち止たり、わたしにこう告げた。

シュミクト
「ゎヌショヌさん、着きたしたよ
 ここから先がアクヌン王のいらっしゃる郚屋になりたす」

ゎヌショヌ
「ありがずうございたす」

シュミクト
「郚屋に入るず、最初にわたしのほうからゎヌショヌさんを
 アクヌン王にご玹介させおいただきたすね。そうするず、おそらく
 アクヌン王からお蚀葉を頂戎する方向ぞ進むかず思いたす。
 そのあずは、アドリブでどうぞ」

なんずも無茶ぶりな感じもあり぀぀、迎え入れおもらえる立堎なので文句は蚀えないずシュミクトに頭を䞋げた。

シュミクト
「それでは、いきたすね。぀いおきおください」

ゎヌショヌ
「はいっよろしくおねがいしたす」


いよいよ、アクヌン王ずのご察面。緊匵で顔に出おいないか心配し぀぀も、ここたで来たからには”いきおい”が倧切である。アクヌン王ずは、どうった人物なのか。なぜ、奇劙な぀の泚意事項があるのか。わたしは肌で䜓隓できるこの状況を楜しみたいず思い぀぀、シュミクトの跡を远っお、アクヌン王の間ぞ入っおいった。



続く 



勇者りヌリヌの動向は
コチラ☟


たねさんのりヌリヌ物語 完結䜜


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立掟な䞻人公枠カむサヌさんの物語はコチラ☟


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