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コーヒーは、冷めてから飲む。——洋菓子工場で働く会社員が見つけた、小さな時間の集め方

    序章 「仕事は、洋菓子工場の原材料管理です」

    「ミッチーさんの仕事って、何なんですか?」

    数百人のクリエイターが集まるオンラインコミュニティ、前田デザイン室(マエデ。)でのことです。まわりの自己紹介は、デザイナー、カメラマン、Web開発、ライター、編集者……。錚々たる「作る人」たちの中で、僕はこう答えました。

    「洋菓子工場で、原材料の管理をしています」

    場が、ちょっとザワッとしました。

    無理もありません。僕は絵が描けません。デザインもできません。プログラミングもできません。朝から晩まで、お菓子の原料——小麦粉や砂糖やバター——の在庫を数え、倉庫を歩き回る、ごく普通の会社員です。

    でもその「普通の会社員」の僕は、これまでにこんなことをやってきました。

    • メルマガを毎日配信して、気づけば359通

    • Audibleの魅力を伝える週刊連載noteを毎週更新

    • 新しく立ち上げたブログは、開設から4ヶ月で41記事

    • Kindle電子書籍を5冊出版。印税が月1万円前後で安定していた時期も

    • オリジナルのカードゲームを作って、みんなで遊んだ

    • スマホで作ったミニゲームが、コンテストで史上初の「特別賞トリプル受賞」

    • 詠んだ俳句が約200万句の中から選ばれ、伊藤園「お〜いお茶」のペットボトルに載った

    • シールの新しい使い方コンペで優秀賞(最優秀賞なしの、実質トップ)

    • デザインコミュニティでは、100名以上で作る雑誌の「副編集長」や、運営リーダーも務めた

    ……と、ここまで読んで「なんだ、自慢話か」とページを閉じかけたあなた。ちょっとだけ待ってください。

    この記事は「僕がすごい」という話ではありません。むしろ逆です。

    僕は、続かない側の人間でした。

    「今日こそ帰ったらやるぞ」と決意しては、何もせずに寝る。三日坊主どころか一日坊主。缶コーヒーがやめられず、時間もお金も溶かしていく。やりたいことはたくさんあるのに、なぜか、何ひとつ手につかない。

    そんな僕が変われた理由は、才能でも、根性でも、転職でもありませんでした。

    「小さな時間の集め方」を発明したからです。

    この記事では、僕が試行錯誤の中で見つけた仕組みを、失敗談ごと全部書きます。読み終わる頃には、「まとまった時間がないからできない」という言葉が、たぶん勘違いだったと気づいてもらえるはずです。

    まずは、一番情けなかった頃の話から。 

    第1章 「明日こそ」を1000回言った男

    最初に、白状しておきます。

    僕は、残業だらけの激務会社員ではありません。仕事を終えて家に着くのは18時過ぎ。お風呂と夕飯を済ませれば、あとは基本的に自由時間です。

    「なんだ、時間あるじゃん」——そう思いましたよね。

    その通りです。時間は、あったんです。

    それでも、何もできませんでした。

    「よし、今夜こそブログを書くぞ」。でも、まずはコーヒーでも淹れて一息つこう。せっかくだからYouTubeも一本だけ。おすすめに出てきたやつも、もう一本だけ……。気づけば23時。ブログは1文字も書いていない。

    「明日こそやろう」

    僕はこのセリフを、たぶん1000回以上言いました。そして1000回、明日の僕に裏切られました。大げさな数字ではありません。この状態が3年続けば、それだけで1000日を超えますから。時間があると、むしろたちが悪いんです。「今日じゃなくてもいいか」という魔法の言葉が、毎日使えてしまうから。

    当時の僕の口ぐせは「まとまった時間ができたらやる」でした。週末になったらやる。連休になったらやる。でも不思議なことに、週末になると週末の用事があり、連休には連休の疲れがある。まとまった時間は、待っていても永遠に来ないのです。

    今なら分かります。僕が待っていた「まとまった時間」とは、予定表の空白のことではありませんでした。やる気も体力も気分も揃った「完璧な時間」という幻想のことだったのです。そんなもの、誰の一日にも存在しないのに。

    たとえば、読書。僕は本が好きなはずでした。図書館司書の資格だって持っています。なのに、いつからか、なかなか読書ができなくなっていました。忙しいのもありますが、それ以上に、読む気力がなくなっていた。「時間ができたら、ゆっくり読もう」——そう思って積んだ本は、積まれたままです。

    noteやブログも同じでした。「やるべきことがあったのに、時間がなくてできなかった」「やりたいことがあったのに、今日も手をつけられなかった。明日こそは……」。

    当時の僕の頭の中は、このセリフの無限ループです。「一気に片付けよう」「十分な時間を確保してからやろう」と思っているうちに、ズルズルと時間だけが経ち、結局手つかず。この失敗を、何度も何度も繰り返しました。

    やりたいことリストは増える一方でした。ブログ、メルマガ、読書、創作。リストは立派に育つのに、実行はゼロ。

    「自分は意志が弱い人間なんだ」と、本気で思っていました。

    でも今なら断言できます。あれは意志の問題じゃなかった。

    僕は、続けられないのではなく、続けられるサイズまで分解していなかっただけだったのです。

    その最初の発見が、「30分フォルダ」でした。

    第2章 30分フォルダ——「終わらせる」のをやめたら、進み始めた

    転機は、シンプルな発想の転換でした。

    「完璧な時間」は、待っても来ない。でも、30分なら、今日もあちこちに転がっている。

    夕飯の後の30分。朝、家を出るまでの30分。休日のちょっとした隙間の30分。

    問題は、その時間で「終わらせよう」としていたことでした。「どうせ30分じゃ終わらないし」と思った瞬間、人は手をつけなくなります。だから、発想を変えました。

    終わらせなくていい。30分だけ、進めればいい。

    そのために作ったのが「30分フォルダ習慣」です。簡単に言うと、PCのフォルダでやることを管理する習慣で、やり方はこうです。

    1. PCに「今日の日付のフォルダ」を作る

    2. その中に、やりたいことのフォルダを作る。フォルダ名の先頭には作業時間を書く(例:「(30分)note執筆」)

    3. タイマーをセットして、30分だけそのタスクに取り組む。この間、他のことはやらない

    4. 30分経ったら作業終了。そのフォルダを「翌日の日付のフォルダ」へ移動する

    休憩を挟んで、また次のタスクへ。今日のフォルダが空になるまで繰り返します。

    これだけです。専用アプリも高機能なツールも要りません。フォルダはどんなPCにもあるので、誰でも今日から始められます。フォルダの中にタスクに関係する資料やメモをそのまま放り込めるのも便利で、作業の記録が自然と残っていくのも良いところです。

    やってみて驚いたのは、「30分って、意外と長い」ということでした。終わらせるプレッシャーがないぶん、案外そのタスクを進められるんです。終わらなかった分は? 翌日のフォルダに送るだけ。罪悪感はゼロです。

    ポイントは、「終わらせる」ではなく「進める」という意識です。

    「一気に片付けよう」「十分な時間を確保してからやろう」と待ち続けていた頃の僕は、ずっとゼロのままでした。でも「30分だけ進める」なら、毎日確実に前へ進める。そしてこの小さな前進の積み重ねが、気づけば大きな成果になっていました。

    人は、続けられないのではありません。続けられるサイズまで、分解していないだけなのです。

    そしてこの「30分だけやる」という型は、もうひとつの発明を生みます。僕の代表作(自称)、「おあずけコーヒー」です。

    第3章 おあずけコーヒー——ご褒美は、先に飲まない

    あなたは、最高においしいコーヒーの飲み方を知っていますか?

    それは、やりたいことを終わらせた後に飲む、冷めたコーヒーです。

    やり方は簡単です。

    1. 「今日は絶対これをやるぞ」というタスクを決める

    2. 取りかかる前に、おいしい熱いコーヒーを淹れて、机に置く

    3. ここで飲んではいけません。 飲まずにタイマーを30分セット

    4. コーヒーを我慢して、30分だけ全力でやる

    5. 30分やりきったら、冷めたコーヒーを飲む

    ——これがうまいんだ!!!

    名付けて、「おあずけコーヒー」。そう、犬の「おあずけ」のあれです。ご褒美を目の前に置いて、あえて受け取らない。ふざけているようで大真面目、これにはちゃんと理屈があります。

    かつての僕は「まずコーヒーでも飲んで、英気を養ってから一気にやるぞ」派でした。でも、それこそが罠だったんです。

    熱いコーヒーを飲むと、体は「休憩モード」に入ります。コーヒー片手にSNSをチェックして、YouTubeをちょっと見て……となったが最後、戻ってこられません。気づけば寝る時間です。

    これ、行動の順番の問題に見えて、実は報酬の順番の問題なんです。

    コーヒー、お菓子、ソファ、スマホ。僕たちは「がんばるためのご褒美」を、がんばる前に受け取ってしまう。すると脳は「もう満足した」状態になり、燃料切れを起こす。

    人は苦しい作業をがんばれないのではなく、がんばるための燃料を先に使い切ってしまうのです。

    おあずけコーヒーは、この順番をひっくり返します。ご褒美を目の前に置きながら、あえて受け取らない。すると「終わったら飲める」が推進力になる。ゲームで言えば、目の前にぶら下がった宝箱です。

    「じゃあ、コーヒーを淹れなければいいのでは?」と思った方。違うんです。コーヒーが冷めていく様子が、これ以上ないタイマーとして機能するのです。

    普通のタイマーなら、サボりながら30分が過ぎても心は痛みません。でも、湯気の立つコーヒーを差し置いてがんばっている30分は違う。「すまないコーヒー……後でおいしくいただくから、今はこれをがんばらせてくれ!」という気持ちが、僕を机に縛りつけてくれるのです。

    ちなみに応用編として、焼きたてのパンでも成立します。氷入りのアイスコーヒーでもいけます。一番おいしいのは氷が溶ける前の一口目ですが、そこをぐっと我慢して30分。氷がすっかり溶けて、少し薄まったアイスコーヒーをすする——これがまた、うまいんです。ただしアイスクリームは、溶けるまで1〜3分の超短期決戦になるので、おすすめしません(笑)。

    第4章 小さな発明は、増えていく

    30分フォルダと、おあずけコーヒー。この2つで回り始めた歯車は、次々と新しい仕組みを生みました。

    発明① URLを5秒で出す仕組み

    「あの資料どこだっけ」と探す時間は、1回5分でも積もれば膨大です。

    前田デザイン室でコミュニティマネージャーをしていた頃、Zoomの会議で誰かが「あの資料どこにあったっけ? URL忘れちゃって」と言った"5秒後"には、僕がそのURLをチャットに貼っている——ということがよくありました。メンバーからは「なんでそんなに素早く情報を出せるの?」と驚かれましたが、種を明かせば単純で、準備しているからです。

    会議の議題は、たいてい事前に分かっています。だから話題に出そうな資料のURLは、いつでもコピペできるようにスタンバイしておく。普段からよく使うWebの情報は、話題ごとにフォルダ分けしてブックマークしておく。チャットの流れに埋もれてしまいそうな大事な情報は、スクショを撮ってフォルダで整理しておく。それだけのことを、コツコツ習慣にしてきました。

    ポイントは記憶力ではなく、「探さない仕組み」を先に作っておくことです。探し物の時間は、意志や能力ではなく、準備で消せるのです。

    発明② 約束を守るカレンダー管理

    僕は「何月何日の何時に何をやる」と約束したら、きっちりやるタイプです。3日後に誰かへリマインドを送るとか、月末の23時55分にこのボタンを押すとか、細かいことまで忘れたことはありません。

    秘密は拍子抜けするほど普通で、カレンダーに書いているからです。僕はGoogleスプレッドシートで自作したカレンダーに、やることを全部書き込んでいます。

    ただし、ひとつだけ強くこだわっているポイントがあります。それは「自分の記憶力を過信しない」こと。「こんなこと、書くまでもない」「いつもやっていることだし」と思ったら要注意です。そういうタスクほど、他のやるべきことに埋もれて消えます。

    「こんな大切なことを忘れるはずがない」という考えも危険信号。だから僕は、「○○さんに、△△の件でお礼を伝える」ということまでカレンダーに書きます。お礼をタスク扱いするなんて、と思うかもしれませんが——忘れているほうが、ずっと失礼ですから。

    発明③ 耳で積み上げるAudible

    僕はAudible(オーディブル = オーディオブックの配信サービス)をこれまでに2,500時間以上聴いてきました。

    ……と書くと大層ですが、この2,500時間、机に座って確保した時間はほとんどありません。通勤しながら、家事や掃除をしながら。手と目がふさがっていても、耳は空いている——そんな「ながら時間」だけの寄せ集めです。「読書する時間がない」は、「目で読む時間がない」だけだったのです。

    もちろん、いきなり2,500時間の話をされても困りますよね(我ながら聴きすぎです)。でも、1日15分なら? それだけでも、1年で約90時間。塵も積もれば、本棚一つ分になります。

    発明④ 缶コーヒーの卒業

    あれほどやめられなかった缶コーヒー中毒も、根性ではなく工夫で卒業しました。

    僕は20年以上、缶コーヒーにハマっていました。家に帰ると缶コーヒー。昼休みには缶コーヒー。自販機を見ると缶コーヒー(お気に入りの銘柄は、エメラルドマウンテン)。体の8割は缶コーヒーでできてるんじゃないか、というレベルです。健康診断では血糖値が高め。「そろそろ控えないと」と思いながら、やめられない、とまらない状態が続いていました。

    卒業のきっかけは、『継続する技術』という本で知った考え方でした。「しない」目標は、何かを「する」に置き換えるといい。タバコをやめたいなら、吸いたくなったらガムを噛む、という具合です。

    そこで僕は、缶コーヒーを「やめる」のではなく、牛乳に「変えて」みました。すると、嘘のように中毒症状が収まったのです。口の寂しさを満たしてくれる何かがあれば、それでよかったんですね。最初は「味がしない…!」と思った牛乳も、飲み続けるうちにほのかな甘さが分かるようになり、数ヶ月後にはすっかり「うまい!」に変わっていました。缶コーヒーの強い甘さと刺激に慣れきっていた味覚が、リセットされたのだと思います。

    意志の力で我慢したのではなく、置き換える仕組みを作っただけ。20年モノの習慣が相手でも、根性ではなく工夫なら勝てるのです。

    (おあずけコーヒーといい、この件といい……我ながら、コーヒーとの付き合い方ばかり発明していますね)

    ——並べてみて、気づいたことがあります。

    これらの発明、全部バラバラのライフハックに見えて、根っこはひとつなんです。

    • 30分フォルダ →「まとまった時間」を待たない。進めるだけでいい

    • おあずけコーヒー →「やる気」を待たない

    • URL管理 →「記憶力」に頼らない。準備しておく

    • カレンダー管理 →「覚えていられる自分」を信用しない

    • Audible →「空いている体の一部」を使う

    • 缶コーヒー卒業 →「我慢」しない。置き換える

    つまり全部、「大きな何かを待たずに、小さな今を使う」という同じ思想でできている。

    やる気、才能、まとまった時間。僕はそのどれも待つのをやめました。代わりに、30分と、冷めていくコーヒーと、空いている耳を使うことにした。

    人は、能力ではなく工夫で前に進める。 これが、失敗だらけの僕がたどり着いた結論です。

    第5章 冷めたコーヒーの先にあったもの

    小さな時間を集め始めてから、僕の日常は静かに変わりました。

    毎日30分のメルマガが、気づけば359通になりました。「359通の道も一歩から」です。週刊のAudible連載noteは今も続いています。新しく立ち上げたブログも、開設から4ヶ月で41記事になりました。

    そして、小さな時間は「継続」だけでなく「創作」も生みました。

    初心者仲間と4ヶ月かけて作ったカードゲームのテストプレイ会で、遊んでくれたみんなに笑顔が生まれたこと(あの笑顔は、冷めたコーヒーと並ぶ、最高のご褒美でした)。

    実家の畑を猪に荒らされた悔しさを詠んだ俳句が、約200万句の中から選ばれて、「お〜いお茶」のペットボトルに載ったこと。

    仕事帰りに買った色紙を夜な夜なハサミで切り、手作りの模型で挑んだシールのアイデアコンペで、優秀賞(最優秀賞なしの、実質トップ)に選ばれたこと。

    スマホでコツコツ作ったミニゲーム3作が、そろってコンテストの特別賞に選ばれたこと(3作同時受賞は史上初だったそうです。結果発表の配信で、審査員の方がゲームを遊びながら「愛あふれる」と笑ってくれた瞬間は、忘れられません)。

    そして——冒頭の前田デザイン室の話に戻ります。

    「洋菓子工場で原材料管理をしています」と自己紹介して場をザワつかせた僕は、いつしか、このコミュニティが作る雑誌『マエボン3』の「副編集長」になっていました。プロのデザイナーやライターを含む100名以上が関わる、5ヶ月がかりの雑誌制作。その進行のど真ん中に、デザイナーでもクリエイターでもない僕がいたのです。

    ちなみに、コミュニティの運営まで務めていたこの時期は、僕の人生でいちばん自由時間がなかった時期でもあります。もちろん、自分から手を挙げて選んだ、幸せな忙しさです。それなのに、創作は止まりませんでした。時間があり余っていた頃は何もできず、時間がなくなったら作れるようになった。創作を決めるのは時間の量ではなく、仕組みなのだ——そう確信した出来事でした。

    完成した雑誌の披露会で、僕は壇上からこう挨拶しました。

    「僕はデザイナーでもないし、クリエイター経験もない、ただのサラリーマンです。それでも手をあげれば皆さんが受け入れてくれて、困ったら手を差し伸べてくれて、一緒に走り抜けてきました。最終的にこんなにしっかりした形になって、何も悔いがない。本当に全力で駆け抜けて、いいものをつくれました。関わってくれた皆さんに感謝しています。」

    あの日ザワッとさせたコミュニティで、僕は「作る側」の一人になっていました。

    ここで、はっきりさせておきたいことがあります。

    僕は「クリエイター」にはなっていません。今も毎日、倉庫で小麦粉と砂糖の在庫を数えています。転職もしていないし、独立もしていないし、バズって有名になったわけでもない。

    でも、創作する人にはなりました。

    創作は、職業ではなく行動です。デザイナーという肩書きがなくても、まとまった時間がなくても、才能の自覚がなくても——30分を集められる人なら、誰でも「創作する側」に回れる。

    洋菓子工場の倉庫係の僕でもできたのだから、これは断言していいと思うんです。

    あなたにも、できます。

    終章 さて、今から最高の一杯を

    最後に、この記事の要点を、明日から使える形でまとめます。

    1. まとまった時間を待たない。
      「終わらせる」のではなく、30分だけ「進める」。続きは翌日のフォルダへ送ればいい(30分フォルダ)

    2. やる気を待たない。
      ご褒美を先に受け取らず、机の上に置く(おあずけコーヒー)

    3. 探さない・迷わない仕組みを先に作る。
      意志力は、始める前に使い切らない

    「まとまった時間がないからできない」は、勘違いでした。そして、「時間はあるはずなのに、なぜか動けない」のは、あなたの意志が弱いからではありません。かつての僕が、まさにそうでしたから。忙しいあなたにも、時間があるのに動けないあなたにも、足りないのは時間でも根性でもなく、仕組みです。

    必要なのは、まとまった時間でも、完璧な条件でもありません。熱いコーヒー一杯と、30分。それだけです。

    ……ということで、白状します。この記事も、コーヒーを机に置いて、30分ずつ書きました。倉庫の仕事から帰った夜に、少しずつ、少しずつ。

    おかげで無事に完成し、こうしてあなたに届けることができています。

    さて、今から最高の一杯をいただきます。

    すっかり冷めてしまったけれど。

    ズズズ……。

    ああー、うまい!

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    (おわり)


    付録:この記事に登場した「発明」たち

    本文で紹介したエピソードは、それぞれ1本のnoteに詳しく書いています。どれも、帰宅後の30分を集めて書いたものです。——つまりこの一覧が、「小さな時間の集め方」がちゃんと機能するという、何よりの証拠だったりします。

    本文にも登場したAudibleの週刊連載は、マガジンとして今も毎週金曜日に更新中です(現在38本)。 →Audible(オーディブル)を楽しむ週刊連載

    序章に登場した、開設4ヶ月のブログはこちらです。 →Audible(オーディブル)のすすめ

     
     
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