おにぎりくん|創作絵本
おにぎりくんは、
おべんとうを おいしく たべてもらうために
うまれました。

おべんとうばこの なかでは、
ウインナーちゃんや たまごやきくんと
いつも なかよし。

おにぎりくんの かおは、
のりで いろいろ かわります。
にこにこ、びっくり、しょんぼりも。

たべてもらえると、
おにぎりくんは とっても うれしい。
「おいしかったよ」が だいすきです。

かれは、まいあさ うまれていた。
まだ すこし ねむい てで にぎられて、
かたちを あたえられて。
さいしょは ただの ごはん。
でも かおを つけてもらって、
なまえを もらって、
「おにぎりくん」になっていた。

べんとうばこ という
ちいさな せかいの なかで、
ウインナーちゃんや たまごやきくんと なかよし。
ときには つぶれ、ときには ころがりながらも、
かれは まいにち そこにいた。
ちいさな てに もちあげられて、
わらわれて、かじられて、
「きょうも いくか」
そんな かおで。

おにぎりくんは どんどん おおきくなっていった。
たべてくれる おにいちゃんと いっしょに。

そして きょう、
さいごの あさ。
いつもより すこし
ていねいに にぎられて、
いつもどおり そこにいた。
そして、かれは きえた。
やくめを おえて。

おにぎりくんは うれしかった。
おにいちゃんと いっしょに おおきくなれて。
まいにち おいしいって たべてくれて、
とっても とっても しあわせだった。

おにぎりくんは たびだった。
うちゅうなのか、ちていなのか、
あのこの おなかの なかなのか……。
つぎにまた、じぶんを ひつようとしてくれる
こどもの ところへ。
またいっしょに、みんなと おおきくなるために。
ちょっとだけ さよなら おにぎりくん。
また あおうね。

あとがき
GWで暇だったので作ってみた。
前の話のヘッダー画像を長男に見せたら意外と気に入ったので悪ノリした。
勘違いさせていたら申し訳ないが、おにぎりくんは別に4月の間のお弁当に数回出現しただけで、成長してお弁当が終わったわけではなく5月から給食が始まっただけである。
この絵本風も長男気に入ってくれたので、おにぎりくんの今後の活躍にご期待ください。
