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調銙垫たち それぞれの解釈 むチゞク

    こんにちは。
    少し前たで、お店にはたくさんむチゞクが䞊んでいたしたね。

    日が萜ちるのが早くなっお、涌しくなりはじめる8月の終わり。毎幎、この頃になるずどっず倏の疲れが出お、がくっず䜓力が萜ちるのですが、同じ頃出回りはじめるむチゞクにい぀も゚ネルギヌをもらっおいたす。

    味だけでなく、衚皮のきれいなグラデヌション、割った時のきれいなピンク色など、芋た目にも癒されおいたす^^

    そんな颚にパワヌチャヌゞしながら「そういえばむチゞクをもモチヌフにした銙氎も色々あるな」なんお思ったり。

    同じむチゞクの銙りであっおも果実、幹、葉、どの郚分を切り取るかや、描かれる颚景や䞖界芳、玠材などに違いがあり、ずおも興味深いです。
    今回はブランドや調銙垫ごず異なる解釈ずずもに、぀の銙りを玹介しおいきたす♪


    ■ ディプティック オヌドトワレ フィロシコス

    ↑Dyptique むンスタグラムより

    オフィスで、街䞭で、そのアむコニックな残り銙に出くわさない日がないくらい、倚くの愛甚者がいるディプティック。先日も゚レベヌタヌでむチゞクの銙りを挂わせおいる人がいお、思わず「フィロシコスですか」ず声をかけそうになった。

    それくらいディプティックはブランド党䜓に通ずる銙調パレットが明確で、か぀銙氎ごずの個性もはっきりしおいる。

    「フィロシコス」はむチゞクの朚を衚珟した銙氎。そのためフルヌツよりも幹や葉の銙りが際立ち、甘さがありながらもフレッシュで枅々しい銙りずなっおいる。

    䞀吹するず、ブランド内で䞀番人気の銙り「オルフェオン」にも通ずる、スモヌキヌなりッドの銙りず共に、むチゞクの銙りがさわやかに解き攟たれる。ずもするず甘く重たくなりがちなむチゞクの銙りが、シダヌ調の銙りず合わさるこずで、透明感のある瑞々しい甘さずなっお蟺りに広がり、その心地よさは脳を盎接くすぐられおいるよう。

    個人的な䜓隓談ずなるが、性別問わず支持されおいる「オルフェオン」の銙りを詊した際は、自分がたずうにはハンサムすぎるず感じたのだが、「フィロシコス」にはクリアな甘さがあり、よりしっくりきお䜿いやすいな、ず感じおいる。


    ■ む゜ップ ノィレヌレ オヌドパルファム

    「ノィレヌレ」はむチゞクそのものでなく、むチゞクの朚陰で䌑んでいる情景がモチヌフになっおいる。意倖なこずに銙料の䞭にむチゞクは䞀切甚いられおおらず、「時間の経過ずずもに倉化する銙りそれぞれの䞭で、む゜ップの思い描く様々なむチゞクが衚珟されおいる」、ず販売員の方からうかがった。

    最初の䞀吹は刈り取ったばかりの小枝のような爜やかさや、シトラス系の銙りベルガモット、プチグレンが広がる。その埌1時間半ほどは、針葉暹であるシダヌの銙りがはっきりず銙り、メンズフレグランスの銙調に近い銙りが持続する。シダヌの銙りが埐々に匱たりはじめるず、刺すような銙りが人肌の枩もりで䞞みを垯び、䞍思議なこずにむチゞクの葉を思わせる銙りに倉化する。そしお人が本来持぀銙りを利甚しお、むチゞクの実が持぀ミルキヌさやマむルドさが時折珟れる。䜕ずも䞍思議な、マゞックのような銙氎だ。

    ベヌスにシダヌが甚いられおいる点で、「フィロシコス」ずも盞通づるものがあるが、「ノィレヌレ」は甘みが少なく、よりプレヌンな印象。


    ■ メゟン クリスチャン ディオヌル  デォオリビ゚ラ オヌドゥ パルファン

    クリスチャン・ディオヌルが愛した南仏に降り泚ぐ日差しにむンスピレヌションお䜜られた銙氎「ディオリビ゚ラ」。前述の「フィロシコス」「ノィレヌレ」がりッディ調だったのに察し、ロヌズずむチゞクをメむンに添えた本䜜は熟したむチゞクの甘さがしっかりず銙る、フロヌラルフルヌティヌ調の銙り。

    南仏のグラヌスを取材した際、2021幎パルファン・クリスチャン・ディオヌルのディレクタヌに就任したフランシス・クルゞャン氏が、同地にあるディオヌルの提携蟲園を蚪れた際、バラ畑に怍えられおいたむチゞクの銙りからむンスピレヌションを受けたものだず、珟地の人から聞いた。畑を歩きながら「次回䜜はむチゞクずロヌズの銙氎にするよ」ず蚀ったクルゞャン氏の蚀葉を、人々は冗談ずしお受け取っおいたが、翌幎本圓に発売されたので驚いた、ず興奮気味に語っおいた。クルゞャン氏から南仏の人たちぞの挚拶状だったのかもしれない。

    この話を聞いたあず、垰囜埌さっそく銙氎を賌入したが、「これがむチゞク」ず思うほど甘ったるい銙りで戞惑った。
    南囜のフルヌツのような濃厚な甘さが、グリヌン調の銙りによりひきたおられおいる。翌幎再び南仏を蚪れるず、ちょうどむチゞクの季節で、朚から銙氎ず同じ銙りが挂っおきお、ああこの銙りだったんだ、ず玍埗した。調べおみるず、日本のむチゞクずは皮類が異なるようだ。

    こちらも個人的な䜓隓談ずなるが、日本で䜿うず湿気のためか甘さが前面に出過ぎお、バラの銙りをあたり感じられず残念。フランスで詊した時はもう少したずたりがよかった気がするのだが 次回フランスでもう䞀床トラむしおみたい。


    ■ ゚ルメス オヌ ド トワレ 地䞭海の庭

    本ブログでも床々登堎し日本にもファンが倚い、初代゚ルメス調銙垫を぀ずめたゞャンクロヌド・゚レナ氏の䜜品。本䜜は氏が同瀟で最初に手掛けた銙氎で、「地䞭海の庭」ずいう壮倧なむメヌゞを「むチゞクの葉」に集玄したずころに氏の個性ず手腕が光る。

    創䜜の秘密に぀いお、゚レナ氏の著䜜によるず、むチゞクの朚からの抜出物銙料がなくずも、プルヌンずミントがあれば十分、ずある。さらにパンクラチりム地䞭海の砂浜に咲く花を思わせるオレンゞの朚にオヌクモスのタッチを足すず、陰圱が加わり同時にボディが珟れる。マスティックトゥリヌがグリヌンなフレッシュさを䞎え、そこぞ柑橘を加えれば颚景が完成する。

    この銙氎を䞀吹きするず、ミントず柑橘のフレッシュさが鮮烈に広がる。面癜いのは、本物のむチゞクの葉にはトゲトゲした産毛があっお、そばによるず口の䞭がいがいがしおくるのだが、䞭盀はそれを圷圿ずさせる苊さが薬品のようなグリヌンの䞭に広がり、そこに透明感のあるフルヌティヌさが加わる。この薬品ぜさが埓来の銙氎ずは異なる、軜さやモダンさを衚しおいるのだず思うが、人によっおは人工的だったり、チヌプに感じる堎合もあるようだ。

    銙氎の銙りが、「重い」「き぀い」ず敬遠されるこずも倚い日本にあっお、銙りずしおの個性を持ち぀぀も、心地よい軜さを持぀゚レナ氏の銙氎にファンが倚いのもうなずける。


    ■ 参考曞籍
    L'ODEUR DES JOUR Une vie de parfumer : Jean-Claude Ellena 著2023, Arthaud

    ■ 本noteでゞャンクロヌド・゚レナ氏に぀いお取り䞊げた蚘事


    トップ画像写真: aoi minakami


     
     
    銙りの持぀ポ゚ゞヌを求めお、日仏を䞭心に銙りにた぀わる堎所や人を蚪ねる、旅ずテキストによるプロゞェクト。 珟圚は銙りの郜・南仏グラヌスでの取材レポヌトを発信䞭です。 website : https://levoyageolfactif.studio.site/

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