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【ご機嫌習慣】「また頑張ろう」と思える、金曜日のカフェ時間

    「今週もやっと終わった」

    金曜日、仕事を終えてパソコンを閉じる。

    けれど、私の一日はまだ終わらない。

    家のことをしているうちに、子どもたちが帰ってくる。
    自分に戻る間もなく、母親としての時間が始まる。

    そんな金曜日の夕方、私には一人で出かける場所がある。
    近所のカフェへ。

    ・・・・・・

    フルリモートで働き始めて、十年ほどになる。

    通勤しなくていい。
    子どもたちの帰宅の時も家にいれる。

    この働き方に、何度も助けられてきた。

    でも、仕事と暮らしの間にあったはずの時間は、いつの間にかなくなっていた。

    パソコンを閉じたら、すぐに家の中のことが目に入る。
    少し休もうと思っても、次にすることを考えている。

    仕事を終えても、ほっと息をつく時間はなかった。

    ・・・・・・

    毎週金曜日、少し早めに仕事を終える。
    家族の帰宅する前に、家を出る。

    行き先は、近所のカフェ。
    徒歩でも行ける。

    そこで頼むものは、いつも同じ。

    オーツミルクラテに、お気に入りのシロップ。
    そして、シナモンパウダーを多めに。

    席に座り、ほっとする。

    窓の外には、木々が姿が心地よい。
    温かいカップを両手で包む。

    シナモンの香りと、手のひらに伝わる温かさ。
    葉が揺れる様子を眺めながら、ゆっくりと味わう。

    金曜の夕方、このために作った時間。
    頭の中を占めていた仕事や家のことが、少しずつ遠くなっていく。

    誰かに呼ばれることもない。
    することに追い立てられることもない。

    その時間だけは、仕事も母親も、いったん横に置く。
    ただの私に戻っていく。

    ・・・・・・

    ノートを開く。
    テーマは決めず、浮かんだ言葉を書く。

    ルールもなく、
    心に浮かんだことを、ただ書いていく。

    書き出した言葉の中に、気づかなかった私がいる。

    「私、こんなことを考えていたんだ」

    目の前のことに追われて聞こえなかった自分の声。
    少しずつ聞こえてくる。

    本を読む。

    数ページしか読めなくてもいい。
    何かを見つけられなくてもいい。

    私だけのその空間を過ごした。
    それだけで、心は少し落ち着いている。

    ・・・・・・

    「いつもありがとうございます」

    店員さんから、そう声をかけられる。
    いつの間にか、顔を覚えてもらうほど通っていた。

    それが、うれしかった。

    家でも、職場でもない。
    自分だけの「いつもの場所」。

    家からほんの少し離れ、
    役割から降りたかったのだと思う。

    母親の私も、
    仕事をする私も、どちらも私。

    でも、それだけではない。

    「ただの私」でいる時間。
    この時間が、毎日の私を静かに支えてくれていた。

    ・・・・・・

    時間になり、本を閉じる。
    家に帰れば、いつもの毎日が待っている。

    何かが大きく変わったわけではない。
    それでも、来たときより少しだけ、心に余白ができている。

    「また頑張ろう」

    そう思いながら、家族の待つ家へ帰る。

    毎週金曜、日の沈む頃。
    役割を降りて、自分に戻る。

    今の私を、ご機嫌にしてくれる習慣になっている。

    あなたには、ただの自分に戻れる場所がありますか?


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    Kindle4冊|note歴4年・毎日投稿|現役エンジニア 頑張れない自分を責め、「母親だから」と我慢してきた40代ワーママ。 休職、子育て、日々の小さな出来事を通して、自分への見方が変わった瞬間を綴っています。 読んだあと、自分を責める気持ちが少し軽くなるnoteを。

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