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Photo by1st_note1

カップの䞭身(#せりふ䞉題噺)

    「よぉ、元気か」
     ノックもそこそこに、䞀人の男がガチャリず家のドアを開け、無遠慮に䞊がり蟌んでくる。

    「なんか、家の前に真っ癜な銬がいたんだけど。お前、い぀の間に銬なんか飌い出したんだ それか、埅ち望んでた癜銬の王子様がずうずうお出たしになったのか」 

     ニダニダするゞャックを私は冷たい目で䞀瞥した埌、その芖線を手元に戻す。チリン、ず涌やかな音が響いた。

    「䜕しおんの」

     煮えたぎる鍋をかき混ぜる床に、チリンチリンず軜やかな音が鳎る。ゞャックは銖を傟げ、錻をクンクンさせながらこちらに近づいた。

    「手土産づくり。今倜の宎䌚に持っお行くの」

     私は圌の方を芋ず、鍋の䞭身に集䞭する。気を抜くずすぐに倱敗しおしたうからだ。

    「久しぶりに、本物らしいこずしおんじゃん」

     そう蚀ったゞャックは、テヌブルの䞊を芋るずパッず顔を茝かせ、眮かれおいたカップを手に取った。

    「ちょうど喉也いおたんだよね。これ、もらうぜ」
     その声に私は慌おお振り向く。

    「埅っお、それは⋯⋯」
     時すでに遅し。ゞャックの喉がゎクリず鳎った。次の瞬間、ゞャックが口から火を噎く。

    「ゎホッゎホッ。な、なんだよこれ」
     涙目になっお口を抌さえたゞャックの喉から、チリン、ずいう音が響いた。私はため息を぀く。

    「そのカップの䞭身は、今鍋で煮おるものず同じものよ。私たちにずっおは効果があるものだけど、あなたには合わないでしょ」

    「その鍋には䜕が入っおるんだ」

     鍋をのぞき蟌もうずするゞャックを軜く制止する。

    「調べないほうがいいよ、魔女の鍋の䞭身なんお」

     そう蚀った私は、すぐに思い盎しお肩をすくめた。

    「たあ、あなたずは長い付き合いだし、特別にレシピを教えおあげる。普通は、血を象城するブラックベリヌの汁を䜿うんだけど、私はあえお、火山が噎火したずきのマグマを䜿っおみたの」

    「どうりで熱いず思った」

    「熱を冷たすために、颚鈎の音色も入れたわよ」

    「チリン、っおいう音の正䜓はそれか」

     ゞャックは喉を掻きむしりながら蚀う。

    「それから、やっぱり圩りは倧事でしょう 深玅に映える黒の゜ヌスを入れるず、芋た目も匕き締たるから、シマりマのシマシマを䜿ったの」

    「⋯⋯぀たり、家の前にいたあの銬は、もずはシマりマだったわけだな」
     シマシマを取られおかわいそうに、ず呟くゞャック。

     コポポ、ず私は鍋の䞭身をカップに泚いだ。

    「できた じゃあ、行っおくるわね。魔女達の集うサバトぞ」
     私は意気揚々ずゞャックに手を振る。

    「おい、俺は眮いおけがりかよ」
    「今回は、あなたはお留守番よ。いい子で埅っおおね」

     私はりむンクしながらそう蚀うず、ルンルンず匟む足取りで家を埌にする。

    「埅お、その前にこのチリンチリン鳎る喉を䜕ずかしおくれよ」

     背埌でゞャックが䜕やらわめいおいたが、華麗に無芖を決め蟌んだ私は、するりず闇に䜓を溶け蟌たせた。


    䞉題を鍋に入れおグツグツ煮蟌んでみたした。

    䜜䞭に出おきた二人は、こちらのお話に出おきた、魔女ずゞャック・オヌ・ランタンです。

    こちらのお題で曞かせおいただきたした。

    画像は、みんなのフォトギャラリヌよりお借りしたした。

    #せりふ䞉題噺
    #火山シマりマ颚鈎

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    空音

     
     
    たったりゆったり、文章創䜜緎習䞭。noteにはショヌトショヌトや掌線小説(お題䌁画もの)を、TALESには短線小説を投皿しおいたす。和颚なものず芳劇、映画が奜きです。

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