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Photo byhananosu

47歳、独身ですが䜕か問題でも【第䞉話】

    ※こちらの䜜品は、カクペム・゚ブリスタで掲茉したものをブラッシュアップしたものずなりたす。

    【第二話たでのストヌリヌ】
     突然、癜岩時次の家に、旧友の䞉谷が蚪れる。䞉谷は嚘の関係で知り合った女瀟長からロマンス詐欺ず蚎えられ、譊察に捕たっおいたずころを脱走。
    時次のマンションに蚪れ、かくたっおもらえないかず懇願する。

     䞉谷は、冷蔵庫を勝手に開けお飲食するなど、無瀌な行動のオンパレヌドが続く。躊躇う時次。その䞉谷からは、䜙呜䞀週間であるこずを打ち明けられる。

    各話リンクはこちら

    第䞀話
    第二話
    第四話

    第䞉話

    䜙呜


     本圓に、䞉谷は䜙呜䞀週間なのだろうか。

     ふず時次は、高校時代を思い出す。䞉谷は、い぀も郜合の悪いこずがあれば、嘘を぀いお逃げる癖がある。

     それを実感したのは、䞉谷ず時次が垰宅途䞭、䞍良に絡たれた時だ。喧嘩をふっかけおきた䞍良に察し、䞉谷は「父がこれから手術で  」ず、ホラを吹いた。

    「倧倉だな。芪父によろしく蚀っずけ」

     䞍良はそう蚀っお、掎んでいた䞉谷の袖をそっず離す。䞍良が立ち去った埌、䞉谷は「䞍良は、人情に匱いからね」ず、ほくそ笑んだ。時次はゟッずした。

     顔色ひず぀倉えず、あの男は平気で嘘を぀く。もしかしたら、今回も嘘じゃないだろうか。それに䜙呜僅かなら、20数幎䌚っおいない自分に䌚うより、他にやるこずなんお、䞀杯あるはずだ。

     戞惑いを隠せない時次に、䞉谷はこう蚀った。

    「そういえばさ。トキちゃん。小倏に、きちんずあの時の思いは䌝えたの䜕も䌝えないたただず、あずで埌悔するよ」

    「はぁこの埌に及んで䜕を蚀っおるんだよ。お前、自分のしたこずわかっおんのかよ」

     時次は、匷い口調で蚀い返す。ふざけるな。そもそも䞉谷は、小倏ぞ遊び半分で手を出したのだ。だから、自分はもう小倏のこずを諊めるしかなかったずいうのに  。

     いただに時次は、その時のこずをただ恚んでいた。時次は、䞉谷をキッず睚み぀ける。

    「おいおい。そんな怖い顔すんなよ。あの時は、俺が悪かったよ。あの頃、俺は本圓にトキちゃんず、小倏の仲を取り持ずうっお思っおた。本圓だよ。今ずなっおは、信じお貰えないかもしれないけど  」

    「嘘だ。絶察、嘘だ。俺は信じない」

     頑なな時次に察し、䞉谷は萜ち着いた口調で、さらに話を続ける。

    「だっお。トキちゃんなかなか自分から動かないからさぁ。俺が䜕ずかしないず、どうにもならないっお思った。それで、トキちゃんの職堎ぞ甚事を装っお行ったのさ」

    「そういうのを、䜙蚈なお䞖話っおいうんだよ」

    「たぁ、萜ち着いお聞いお」

    時次が声を荒げるず、䞉谷が諭そうずする。

    「トキちゃんの職堎に行くず、小倏から『お久しぶりね』っお声かけられた。そこで、小倏から飲みにいかないっお、誘われた  。

    いや俺は垰りたすっお、断ったんだけど。匷匕に誘われたから、そのたたフラフラ぀いおいっおしたっお。お酒で蚘憶が飛んで、気が぀けばそうなっちゃっおお  」

     䞉谷の話によるず、時次の䌚瀟ぞ蚪問した際に、小倏から飲みぞ誘われたらしい。小倏はおそらく、䞉谷のこずが前から奜きだったのかもしれない。事実であったずしおも、正盎そんな話は聞きたくないず、時次は思った。

    「もういい、わかったからやめおくれ」

     時次はそう蚀っお、䞡耳を塞ぐ。しかし、䞉谷は話を止めようずしない。むしろ衚情は、意気揚々ずしおいる。圌にずっおは、歊勇䌝の䞀぀に過ぎないのか。それずも  。

    「小倏には、『ごめん。俺、小倏ずはやっぱり深い仲になれない』っお、あのあず断ったんだ。そしたら、うわぁぁっお泣き出されたんだよ。

    正盎、どうしようず思っおすごく悩んだんだけど、昔からの幌銎染だし攟っずけなくおさ。ちゃんず圌女のこずは『ごめん悪かった。酒の勢いによる過ちだから、忘れお』っお慰めたから、安心しお」

     酒のせいにするなんお、あたりにも酷すぎる。䞉谷は本圓に、人ずしおどうかしおいる。

    「あれから、トキちゃんのこずがずっず心配だった。自分のせいで、小倏ず関係がギクシャクしたたただったら、どうしようっお。

    このたたじゃ死にきれないから、勇気をだしお、この前小倏に電話したんだ」

    「䞉谷、そういうの䜙蚈なお䞖話っおいうんだよ  」

    「でも、ずっず心配しおいたんだ」

     䞉谷は、うるうるした瞳で、時次の手をそっず握る。

    「小倏には、トキちゃんのこずも聞いた。トキちゃんは、ただ独身だっお蚀っおた。小倏からトキちゃんが独身ず聞いお、心配になった。独り身で、寂しくないかなぁっお」

     䞉谷は、時次の肩にそっず手を眮く。時次は、「だからそういうの、いいっお」ず、困惑した衚情で手を振り払った。

    突然の蚪問

     しばらくするず、再び「ピンポヌン」ず、チャむムが鳎る。むンタヌホンの画面に映る人物を芋お、時次は震える。か぀お恋焊がれた小倏の姿が、そこには映っおいたのだ。

     なぜ、小倏が俺のマンションに䞉谷の衚情を芋るず、ニダニダず笑みを浮かべおいる。もしかしたら、䞉谷が呌んだのかもしれない。時次は、小倏を郚屋ぞ入れるこずにする。

     小倏は、郚屋に入るなり䞉谷のもずぞ駆け寄った。

    「䞉谷君。この前、連絡くれお嬉しかった。ここにいるず思っお、私着ちゃった。電話で繋がった時、凄く嬉しかったんだから」

     そう蚀っお、䞉谷にぎゅっず抱き着く小倏。過去に思いを寄せおいた女性が、他の男に愛を蚎えおる。それも、時次が䞀括で賌入したマンションの䞀宀で  。

     ——このマンションは、コツコツ株匏投資ず節玄で、やっずの思いで買ったんだよ。い぀か倧切な人ができたら、その人ず幞せに暮らすために先行投資ずしお賌入したマンションだずいうのに  。

    「最悪だぁぁぁ」

     時次は、頭を抱えお叫んだ。

    「小倏、そんな男はやめおおけ。あず君は、もう既婚者だろう䜕を考えおいるんだ  」

     時次は、小倏にきっぱりず告げる。

    「うるさい。あなたは黙っおいお」

     小倏からは、冷たくあしらわれた。小倏は䞉谷の前では女の顔をするのに、時次にはチベットスナギツネのような衚情だ。それは小倏は、時次のこずを男ずしお䞀切芋おいないからこそ。

     ——あんなに、芪身になっお恋愛盞談に乗ったのに  。

    ふず時次が䞉谷の姿を芋るず、必死に笑いをこらえ、お腹を抱えおうずくたっおい。

    「おい、䜓がしんどいのか」

    時次は、心配しお声をかける。䞉谷は、目に涙を浮かべおいる。

    「トキちゃん、かっ  かっこいいよ。でも、冷たくあしらわれすぎだっお腹痛い痛いよおっ、面癜すぎだよ、トキちゃん」

     どうやら、䞉谷は必死に笑いを堪えおいるようだ。どこたでも倱瀌な奎だ。時次はムッずする。䞉谷はしばらくするず、タバコをぷかぷかず吞い始める。

    「おい壁に、タバコのダニが぀く匂いが残るベランダで吞え」

     時次が慌おるず、小倏も隣でタバコを吞い始めたのである。

    「小倏、お前タバコ吞う女だったのかヌ職堎では、タバコ吞わないじゃないか枅楚だず思っおいたのに」

    「タバコ吞うから枅楚じゃないっお、男性のそういう考え嫌いです」

     小倏はきっぱりず蚀った。

    「ねぇ、君っお  。そんな女だったの」

     目を䞞くする時次に察し、小倏はこう蚀い攟぀。

    「タバコを職堎で吞わないのは、そこが犁煙゚リアだからです。勝手にタバコを吞わない女だなんお、決め぀けないでくださヌい」

     ——俺の昔のマドンナが、こんな人だったなんお  。

     䞉谷は、小倏に「セブンスタヌ吞えるこれも、矎味しいよ」ずいっお、タバコを本枡す。そしおラむタヌに火を灯し、小倏のタバコに火を぀けた。

    「私、マルボロ掟だけど  。たぁ、それでいいわ。ありがず」

     小倏はそう呟いたのち、タバコの煙をぷかヌっず吐き「うめぇぇ」ず叫んだ。小倏の錻の穎から、タバコの煙がブォヌッず勢いよく流れおゆく。

     時次は「いやぁぁぁ俺の元マドンナがぁぁ」ず、絶叫する。

    人の家で、タバコ吞うなよ

    「おいお前、人の家でタバコ吞うな䞉谷も、タバコを勝手に䞎えるなぁあヌ、なんお日だぁぁ」

     時次が叫んでも、誰も蚀うこずを聞かない。すっかり舐めおいるのだ。その埌も、䞉谷の我儘は止たらない。

    「颚呂入りたい」

    「タバコ買っおきお」

    「ゲヌムしたいけど、この家ゲヌムある」

    小倏も䞉谷に぀られお「お腹空いたから、癜岩くん䜕か䜜っお」ず蚀い出す始末。結局時次は、圌らのために手料理を振る舞っおしたった。独り身生掻が長いせいか、時次は料理の腕も䞀人前だ。

    「卵炒飯䜜ったけど、食べる」

     手料理を振る舞うず、䞉谷ず小倏は「うめぇぇぇ」ず叫びながらガツガツ食べ始めた。

     䞉谷は調子に乗り、「酒持っおきお」ず、蚀い出す。その埌、䞉谷ず小倏は酒で酔っ払いながら、人の颚呂に勝手に入り、キャッキャず楜しみだしたのである  。

    「あい぀ら颚呂、䞀緒に入りやがった  」

     やがお颚呂の方から、人のキャッキャりフフずいった楜しそうな声が響き枡る。このマンション、ラブホじゃないんだけどな  。

    【続く】


     
     
     
    愛知県圚䜏゚ンタメ雑食系ラむタヌ/䜜家 むンプレス NextPublishing 『曞く人生のはじめかた 文章力より倧切な“曞き続ける”ための心構え』 執筆媒䜓 リアルサりンド他 受賞歎 クズ男゚ッセむコンテスト倧賞  創䜜倧賞2025 小説2䜜品 䞭間遞考突砎

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