椎骨動脈解離で入院してNo.21|2024年、私の病気どころではなかった

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2024年。

この年は、私の病気どころではなかった。

うちのお嬢様——猫が、突然嘔吐した。

何度も何度も吐いて、止まらない。

すぐに近くの動物病院へ連れて行った。

血液検査をした先生から、
腎臓が悪いので入院させてくださいと言われた。

でも、家族も私も迷った。

うちのお嬢様は、とても人見知りだ。

以前入院したときも、
ぐったりして帰ってきたことがあった。

もちろん、治療はしてほしい。

でも、この子をまたひとりで入院させることが、
本当にこの子にとっていいことなのか。

そんな気持ちで、すぐに返事ができずにいた。

すると、

「医療費が出せないんですか?」

と言われた。

驚いている私たちに、さらに、

「じゃあ家で看取りますか?
どのみち長くは持ちません」

と言われた。

何も言い返せなかった。

医療費が払えないから迷っていたわけではない。

この子にとって入院が本当にいいのか、それを迷っていただけだった。

私は自分自身、何度も病院で治療を受けてきた。
医療事務として病院でも働いている。

それでも、病院でこんな気持ちになったことはなかった。ただただ、がっかりした。


その後、別の動物病院で診てもらうことにした。

その時には、お嬢様の体はすでに水風船のようにブヨブヨになっていた。

最初の動物病院で点滴を受けたものの、尿が出なかった。入った水分を外へ出すことができず、体に溜まってしまっていた。

抱き上げると、以前の倍くらいの体重になってしまったように感じた。

ぐったりして、歩くこともままならない。

つい最近まで、猫じゃらしで元気に遊んでいた子なのに。

変わり果てた姿を見て、家族みんなが思った。

もう、だめなのかもしれない。

私たちは、半分諦めかけていた。

そんな状態のお嬢様を、次の病院の先生は診てくださった。

先生は、

「猫ちゃんだからね。毎日朝連れてきて、夕方迎えに来てください」

と言った。

いつ状態が急変するか分からない。

それでも、できるだけ家族のいる家で過ごさせてあげたい。

人見知りのこの子を、知らない場所にずっと置いておきたくない。

そんな私たちの気持ちまで汲んでくださったのだと思う。

朝、病院へ連れて行く。

夕方、迎えに行く。

それを毎日繰り返した。

毎日、治療を続けてもらった。

利尿剤もたくさん使った。

それでも、なかなか尿は出なかった。

ところが、ある日。

突然、出た。

本当に突然だった。

その日だけで、50回以上はおしっこをしたと思う。

もちろん、自分でトイレまで歩いていくことはできない。

ペットシーツの上に横たわったまま、そのまま排泄する。

気位の高いお嬢様にとっては、屈辱だろうな。

そんなことを思うと、かわいそうで仕方なかった。

でも、

おしっこが出た。

それが、あのときは何より嬉しかった。

それから何日もかけて、お嬢様は少しずつ元気を取り戻していった。

歩けるようになった。

ごはんも食べられるようになった。

そして今も、お嬢様は元気に暮らしている。

「どのみち長くは持ちません」

あの日そう言われた命は、

ちゃんと続いている。

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