
【後編】1980年代の大スキーブームの渦中において❝GORE-TEX❞を日本のスキーウエア市場から撤退させた男たち
【5つの“Entrant”シリーズ新商品群】
1980年代に起こった“Gore-Tex”と“Entrant”による日本のスキーウエア市場のシェア争奪戦においてT社は、防水透湿機能を持つ“Entrant”に新たに5つの機能性を付加した商品群を開発して臨んだ。日本の主力スキーアパレルを取り込むことができたのであろうか。
お訪ねいただき、ありがとうございます。
【前編】を読まれてない方は、
次の【前編】を先に読んでいただいた方が面白いと思います。
なお、前編を読まれた方は、1.はじめに を飛ばし読みしてください。
1.はじめに
この物語は、実話をベースにしたフィクションです。
防水透湿素材として世界で最初に開発されたアメリカ発の“Gore-Tex”と、世界で2番目に日本で開発された“Entrant”の2つの素材が販売された1970年代後半に続き、1980年代になると後発の日本の素材メーカー数社が入り混じり防水透湿素材に最適な用途である当時大ブームの渦中にあったスキーウエア用途のシェア争奪戦が起こった。
先発2社に続く後続メーカーをも突き放すべく、T社は矢継ぎ早に❝ケルヴィンサーモ❞も含めた世界初ばかり新機能を付加した次の「5つの“Entrant”シリーズ新商品群」の展開を進めた。
◆1982年~1983年に市場展開したT社の防水透湿 新商品群3点
“Entrant”Kudos :防水透湿機能+洗濯20回耐久撥水機能付与
“Entrant”Therom:防水透湿機能+輻射反射保温機能付与
“Entrant”α :防水透湿機能++2wayストレッチ機能付与
◆1987年~1988年に市場展開したT社の防水透湿 新商品群2点
“メガクロン” :防水透湿機能+太陽光吸収熱変換機能付与
“ケルヴィンサーモ”:防水透湿機能+感温変色による太陽熱吸収制御
注)“ケルヴィンサーモ”の詳細については、【前編】を参照してください。
なお、【前編】でもご紹介したとおり、スキーブームが一段落した2000年代になると、当時広まったインターネットに「アウトドアウエア用の防水透湿素材と言えば、価格も高いが、機能性や耐久性面では“Gore-Tex”が一番」という書き込み多くなり「“Gore-Tex” is No.1」と言う『“Gore-Tex”神話』へ成長していきました。
そして、インターネットの力は拡大する一方であり『“Gore-Tex”一強時代』が築き上げられていきます。
防水透湿素材が初めて世の中に展開された直後のスキーウエア市場で勃発したシェア争奪戦で“Entrant”に市場を奪取され、スキーウエア市場から撤退した“Gore-Tex”がスキーブームが落ち着ついた後に、どの様にして『“Gore-Tex”一強時代』を築き上げることができたのか?
『“Gore-Tex”一強時代』が築き上げられたストーリーは偶然なのか、緻密な戦略を計画どおり辿った末のゴールデンストーリーなのか?
さらに、B to C(企業が一般個人向けに行う取引)向けのブランドではないB to B(企業が企業向けに行う取引)向けのブランドである“Gore-Tex”ブランドが、なぜここまで数多くの最終消費者に知れ渡っているのか?
また、近年のPFAS規制により防水透湿素材の性能が揺らぎ始めてきており『“Gore-Tex”一強時代』が崩れだし、再び防水透湿素材のシェア争奪戦が繰り返されようとしています。
前編では、スキーウエア用途のシェア争奪戦で優位な位置を占めたT社が、その位置付けを維持すべく放った目玉商品である“ケルヴィンサーモ”について説明させていただきました。
後編は、“Gore-Tex”と“Entrant”のシェア争奪戦の中で大きな役割を果たした“Entrant”の防水透湿機能に加え新たな機能性を付加した4つの商品をご紹介させていただきます。
なお、冒頭に記載しましたとおりこの物語に書かれた細かな出来事ややりとりは、フィクションです。登場人物はすべて特定のモデルがいない架空の人物で、彼らに著者の体験や見聞を投影しているに過ぎません。また、団体名称や実在の会社や商品に関係するものでもありません。
2.防水透湿機能に新たに5つの機能性を付加した商品群
2-1.“Entrant”Kudos:防水透湿機能+洗濯20回耐久撥水機能付与
スポーツアパレルD社は、スキーパンツの裾をスキーブーツの中にいれるタイツタイプのスキーパンツが多い中で新タイプとしてブーツの上からかぶせるタイプのスキーパンツを1973年から「デモパン」と称して(デモンストレーターパンツの意味)日本人の体型をカバー(足を長く見せる)し、ブーツに雪が入らない機能とシルエットを持たせた商品を展開して爆発的に大ヒットさせている。
「デモパン」の人気により他のスポーツアパレルから一歩抜きん出ているD社に積極的にアプローチした。
D社のスキー担当の開発者と防水透湿素材に求められる性能とは何であるのか、との協議を数回実施した。
その結果、当時は洗濯3回後までしかキープできなかった撥水度の耐久性を現時点での最高レベルまで向上しようとのことになった。
では、どこまで向上させればお客さんである最終ユーザーは購入してくれるのか?
当時のスキーウエアの撥水度の耐久性は洗濯3回後で80点(現在の3級)維持が精一杯であった。各社ほぼ同列であり撥水度の耐久性での優劣はほとんどなかった。1シーズン持たないのであり不満の声が多かった。
特に、D社の商品が多く用いられていたスキー場のスタッフやスキースクールの指導者などが毎日ユニフォームとして着用するスキーウエアでの撥水性の耐久性の向上が希求されていた。
毎日同じウエアを着用する方からすれば、真っ先に改善して欲しいポイントとなる。
「一般のユーザーであれば1シーズン3回から、多くても5回程度スキー場に来るかな。しかし、ハードユーザーであれば10回くらいスキー場にくる可能性がある。だったら、少なくとも10回洗濯後で撥水度80点(現在の3級)は、ほしいな」晴太がつぶやいた。
それに応えて、D社のスキー担当の開発者から「じゃあ、2シーズンの20回洗濯後で撥水度80点(現在の3級)以上を目指しましょう。スタッフウエアとしては、1シーズンでこのくらい洗濯します。」との回答があり、技術内容の検討より先に開発目標が決まった。
晴太は、20回洗濯後で撥水度80点(現在の3級)以上を達成すべく、会社に持ち帰り関係者と協議した結果、「洗濯前の初期撥水度は、現状使用しているパラフィン系撥水剤で90~100点くらいあるが、洗濯耐久性は3回程度しかもたないので、初期撥水度はさほど高くないが、比較的洗濯耐久性の高いシリコーン系撥水剤を用いて2段加工を検討しよう」とのことになった。
なお、後に主流になる洗濯耐久性の高いフッ素系撥水剤の登場は時期的にもう少し後のこととなる。
そこで、晴太はシリコーン樹脂のことは、専門であるT社の関係会社であるTシリコーン社にお願いすることにした。
3ヵ月程で、Tシリコーン社よりパラフィン系とシリコーン系の混合撥水剤が送付されてきた。助剤、架橋剤、バインダー樹脂などの複合条件により1段加工で20回洗濯後の撥水度80点(現在の3級)以上を満足する処方を造り上げ、試作品をD社に提示した。
撥水度の洗濯耐久性を特徴とした“Entrant”Kudos の誕生である。
特に、D社向けに限定した商品展開とした訳ではないが、結果的に展開初年度は、D社の展開量が多くなった。
当時としては、洗濯20回後80点(3級)以上を規格とした世界最高レベルの撥水耐久性を有する防水透湿素材の誕生である。
この規格以前の商品は、他の会社を含めて撥水度80点は洗濯3回までの保証値であった。
“Entrant”Kudosが誕生した後に、撥水性能の耐久性が重要であることがユーザーに広く認知され、競業他社の後追いが続き撥水度の洗濯耐久性向上競争が素材サプライヤー間やアパレル間で始まった。
現在までに30年くらいかけて主にフッ素系撥水剤の改良が進むことで洗濯100回後で3級以上の規格が確立されているが、環境問題によるPFAS規制により撥水剤の非フッ素化が進んでおり、撥水性の耐久性を向上させる技術は各社共難局を究めている。特に撥油性の低下問題(体脂汚れによる撥水性の低下)の解決の糸口が見えていない状況である。
2-2.“Entrant”Therom:防水透湿機能+輻射反射保温機能付与
秋冬用途としての保温性を究めたいとの意見も多い。薄くても暖かい保温機能を検討した結果、目新しさのある見せる保温機能商品ということで裏面がギンギンギラギラの輻射反射機能の付与を検討することとなった。
当初は“Entrant”のポリウレタン膜面にアルミニウム蒸着技術を施す検討を進めたが、透湿性のある微多孔膜の上に金属を蒸着すると透湿性が大幅に低下することが分かり、かつ水蒸気を透過させる透湿性の測定を行うとアルミニウムが酸化しアルミナに変化して銀色から白色に変化する問題が見つかり、アルミニウム蒸着面に酸化防止膜が必要であることが分かった。
解決策として微小のアルミニウム片をポリウレタン樹脂に混ぜグラビア・コーティングでポリウレタン湿式微多膜面にドット状に積層することで透湿度への影響も小さくしながら保温性が向上でき、コスト的にも優れていることが分かり、“Entrant”Theromとして商品化した。
なお、本商品は体温の輻射反射効果による保温性能を発揮するために膜面に裏地を接着した3Layer構造にせずに、表地と防水透湿膜の2Layerの膜面にアルミニウム小片をグラビア・コーティングでポリウレタン膜面にドット状に積層する構造で使用する。
この“Entrant”Theromが後に各社で商品化される防水透湿膜面に樹脂ドットを設けて摩擦耐久性を向上させ、裏地を必要としない軽量な2.5Layer構造品の原型モデルとなった。
後年になり、G社がパックライトという“Gore-Tex”の膜面に樹脂ドットを積層して、耐摩耗性に優れることから裏地を必要としない2.5Layer品を1998年に商品化して、特許を出願している。
T社も2003年になり、“Entrant”Therom のグラビア・コーティングの樹脂ドットからアルミニウム小片を抜き、代わりに球状粒子を添加して膜面の滑りを良くしたT社の2.5Layer品である“Entrant”DTを商品化した。
T社の2.5Layer品としては1983年に販売開始した“Entrant”Theromの技術を応用した後続検討商品であり、2002年の展示会に出品していた。
その“Entrant”DT対して、「展示会で見た」としてG社は権利化前の公開特許を用いて仮護期間での「補償金請求権」を発生させるための警告をしてきた。
“Entrant”DTそのものは商品化前の展示会出品中での出来事である。
特許が権利化されたら、本書面到達日に遡って補償金請求する場合がある
として書留内容証明郵便物として警告書の書状発送日(2002年×月××日)が書かれている警告書が、社長宛てに送付されてきた。
仮保護期間での「補償金請求権」を発生させるための警告は、現時点でも日本ではあまり聞いたことのない強気の警告である。
権利化前の公開特許であっても相手先に警告をしておけば「補償金請求権」を発生させることができる反面、権利化前の特許の存在を知らしめるというデメリットがあり、特許が無効化される可能性も高くなる。
特許係争の多いアメリカでは通常の方法かもしれないが、当時の日本ではあまり聞いたことがない事例である。
最近になってAI関係の特許係争で仮保護期間中での「補償金請求権」を発生させるための警告というニュースを極く稀に聞く程度である。
特許係争でもG社は先駆的な企業である。
T社は、G社のパックライトの特許出願以前から、“Entrant”Theromという2.5Layer製品を販売しており、少なくとも防水透湿素材の2.5Layerによる裏地無しの技術は“Entrant”Therom発売日からは公知技術となる。
G社の2.5Layer特許はアメリカ、欧州、中国、日本など多数の国に出願されている。
調べた結果、最も審査が進んでいる欧州に出願されている特許が権利化され異議受付中であったので、欧州特許に対して異議申請し、欧州特許庁(ドイツ・ミュンヘン)での口頭審理を2回経て特許を無効化した。
後日であるが日本特許にも異議申請して取消しになったが、G社からの訂正申請により『PTFE微多孔フィルムへのドット付与』との訂正により権利化された。したがって、ウレタン微多孔膜へドット付与した“Entrant”DTはG社の特許には含まれない。
また、“Entrant”Theromを使ったウインドブレーカーの裏面の銀色が時々見えることが 「かっこいい」と話題になり、一時期ファッションブームにもなった。現在でも“Entrant”Theromが始めた裏面がギンギンギラギラの銀色の保温性向上策をマネたウインドブレーカーが売られているのを見ると嬉しくなる。マネをされてこそ、本物の技術である。
2-3.“Entrant”α:防水透湿機能+2wayストレッチ機能付与
次にT社が取り組んだ新規付加加工は、スキーパンツには是非とも欲しい機能性であるタテ方向とヨコ方向の2方向に伸びる2wayストレッチ防水透湿素材を作ることである。現在でも、ポリウレタン防水透湿膜の最大の特徴となっている。
“Entrant”は、ポリウレタン湿式コーティング方式で生産している。ヨコ方向のストレッチ性のある加工品はほぼ問題なく生産できているが、タテ方向のストレッチ性のある素材は設備の都合で生産できていない。しかし、湿式コーティング法を用いないと防水透湿機能性が発現できない。
検討した末に、カレンダー加工で平滑性の高いタフタ織物を作製し、該生地上にポリウレタン湿式コーティング方式でポリウレタン微多孔膜を作製した後に、生地からポリウレタン微多孔膜を剥離して2wayストレッチ織物に接着剤でラミネートしてタテ・ヨコ2方向に伸びる2wayストレッチ性を有する防水透湿素材を造り上げた。
世界初の防水透湿2wayストレッチ素材である。
スキーアパレル数社に提案したところ、A社から新たに1968年のグルノーブルオリンピックで3冠を達成した伝説的なアルペンスキーヤー、ジャン=クロード・キリー氏の名前を由来としたA社の新ブランドとして“KILLY(キリー)”を立ち上げるとのことで、“KILLY(キリー)”に使うスキーパンツ用に使いたいとの要望があり、“KILLY(キリー)”のスキーパンツとして話題にもなった。
この素材は、当然D社のデモパンにも欲しい機能であり、D社向けにも展開している。
2-4.太陽熱吸収効果による保温性向上
晴太は、以前から考えていた屋根の上に設置されいる太陽光吸収温水器の技術応用案をT社内の新商品開発会議で説明した。
屋根の上に設置して太陽熱で風呂のお湯を沸かす太陽熱温水器に用いられている太陽熱を吸収する塗料に含まれるソーラーアブソーバーを防水透湿膜の中に添加するという案である。以前より考えており、加工薬剤の入手先も調べていた。

提案したところ、面白いとのことで多くの同意が得られた。
会議を通した後に実用化検討を行った。特に障害となる問題もなく、想定どおり検討が進んだ。
他用途で実用化されている太陽熱温水器の昇温メカニズムを衣服に用いたのである。他用途の技術応用例の見本となるようにうまくいった。
【前編】記載の“ケルヴェインサーモ”より1シーズン早く、衣料素材として太陽熱を用いた世界初の太陽光吸収熱変換機能を有する“メガクロン”の誕生である。
特許出願した後にA社に売り込み、A社に採用された。
商品展開して2年目から“Entrant”Sunrock の商標で国内外にも展開した。
防水透湿素材に太陽光吸収熱変換機能を持たせた画期的な素材であり、大好評であった。この技術思想を模倣して現在でもいろいろな会社で類似した太陽光吸収熱変換素材が衣料用途で展開されている。
❝メガクロン❞の特許内容を下記に示す。
【特許番号】第〇〇〇〇〇〇〇号
【登録日】平成9年(1997)9月26日
【発行日】平成10年(1998)1月19日
【発明の名称】積層布帛
【出願日】平成1年(1989)4月5日
【発明者】晴太 優
【特許請求の範囲】
【請求項1】ポリウレタン皮膜と基布とからなり、透湿度が3000g/m2・24hr以上、耐水度が1000mm水柱以上の積層布帛において、透明性の高い繊維素材からなる基布の透過光強度が10×10-2以上であり、ポリウレタン皮膜が5~60wt%の太陽光吸収剤および5~60wt%の遠赤外線放射剤を含有することを特徴とする積層布帛。
【請求項2】ポリウレタン皮膜とポリウレタン中間層と基布とからなり、透湿度が3000g/m2・24hr以上、耐水度が1000mm水柱以上の積層布帛において、透明性の高い繊維素材からなる基布の透過光強度が10×10-2%以上であり、ポリウレタン皮膜および/またはポリウレタン中間層が5~60wt%の太陽光吸収剤および5~60wt%の遠赤外線放射剤を含有することを特徴とする積層布帛。
【請求項3】厚さ5~30μmのポリウレタン皮膜と不連続なポリウレタン中間層と透明性の高い繊維素材からなる基布とからなる積層布帛であって、ポリウレタン中間層が太陽光吸収剤を5~60wt%含有し、遠赤外線放射剤を5~60wt%含有し、透湿度が3000g/m2・24hr以上、耐水度が1000mm水柱以上であることを特徴とする積層布帛。
【請求項4】ポリウレタン皮膜および/またはポリウレタン中間層が3~30wt%の紫外線吸収剤を含有することを特徴とする請求項(1)、(2)または(3)記載の積層布帛。
なお、太陽熱吸収熱変換技術は、素材メーカーT社とアパレルA社の共同企画“メガクロン“が発売された1988年に、同じ機能である太陽熱吸収熱変換を持つスキーウエアとして素材メーカーU社とアパレルD社の共同企画として“ソーラーα”が発売された。こちらは、表地のナイロン糸に炭化ジルコニウムを添加した素材である。
相談したわけでもないが、たまたま2社で同じ機能性を持つ新商品が同じスキーウエア用途で同じ年に展開された。
この2つの新素材が世界初の衣服用太陽熱吸収熱変換素材である。近年でもこれらの技術思想をマネた商品が数多く発売されている。マネをされるというのは先駆技術者として嬉しくもある。
3.スキーブームの終焉/おわりに
“Entrant”シリーズ商品の1999年の生地ベースでの売り上げは約80億円/年を越えていた。1979年に販売開始した時には約1億円であり、20年間で80倍にまで成長した。
かつての爆発的なスキーブームは終焉したが、アウトドアブームは継続している。一方、防水透湿素材はブームに関係なく様々な用途で人々に必要な衣服素材として大活躍している。微力ながら、長くこの世界で活躍できたことに感謝している。
販売開始から50年近くになり、“Gore-Tex”一強時代になって久しいが、
T社の防水透湿素材は現時点でも生産・販売が継続されており、売上は安定している優等生である。
主体となるブランド名は、“Entrant”から“Dermizax”にリブランディングされている。
“Gore-Tex”も ePTFE からePE に素材が変わってきている。変わってはいるが、両社とも基本技術は大きく変化していない。
多分、私達が始めたころより多くの研究者や技術者、および会社や組織が本技術に携わっておられると思います。その起源をさかのぼって行くと私達にたどり着くのかと思うと楽しくもあり誇らしいです。社会に少しは役立てたと嬉しく思います。
今後、益々防水透湿素材の技術がさらに発展して人々の生活に役立つことを願っています。
以 上
追伸:
前・後編を含めて最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後、防水透湿素材の先駆開発者として“Gore-Tex”と“Entrant”の2択時代から初期のシェア争奪戦を含めて、その後の開発競争も競った著者だからこそ知る体験談を基にした“Gore-Tex”の成長の秘密を含めた防水透湿素材開発の50年におよぶ長い歴史ドラマを再現して詳細に書き上げてることで、他素材を含めた今後の商品開発のお役になれば、と考えています。
今後とも、応援くださいます様よろしくお願いいたします。