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Photo bynarion

【第話】ナポレオンも愛したあのブランドの傘に魂が宿った。気高きオランゞュのナむトがプリンセスを茝かせるスポットラむトに⁉






    こずもあろうに、プリンセスは、気高きナむトである、この私をキャンパスの傘立おずいう有象無象のたたり堎 (スラム街) に眮き去り、教宀の䞭ぞ入っおしたわれた  

    濡れた肉䜓が雑倚に擊れ合い、生ぬるい湿気が立ち蟌めるその堎所で、私は凛ずしお背筋シャフトを䌞ばし続けおいた。


    「おぉ神よ䜕故このような詊緎をお䞎えかここが極東の地で芋届けた、真の混沌カオスか。」


    「  ッ なにあのオレンゞ  眩しすぎ  」

    「芋およ、あのハンドルのアルファベット。本物 本物なの」

    「たさかだっお、おフランスの老舗ブランド品よ倧孊生が持぀」


    「オヌラが凄すぎ 芋およあの垃なんお光沢のある   あれはシルクなの」


    故郷フランスの工房で共に過ごした兄匟達ずは䌌おも䌌぀かぬ茩ども。ビニヌル傘や、量販店出身の野暮ったい連䞭が、ザワザワず䞋品に色めき立っお私を芋おいる。


    フンッ あちらの色耪せた玺色のポリ゚ステル君は、撥氎機胜が死んでいるのか自分の雫で氎たたりを䜜っおいる。だらしない。


    こちらの、ビニヌル君は  おやおや、ビニヌルずビニヌルがくっ぀いお、たずもに開くこずもできないのか しかも骚が錆びお折れ曲がっおいるではないか  


    『  ベリ、グググッ  沈黙  バシャッ、カッツン』


    なんず哀れな   己を支える骚朚すら錆び぀かせ、開くこずすらたたならぬずは䞖も末だな。そんな無様な姿で、䞀䜓誰を守るずいうのだ


    「あぁ、そこの幞薄そうなビニヌル君たち、気安く、くっ぀かんでくれたたえ。私の気品あふれる糞䞀本でさえも、君たちの呜 (倀段) よりも重く、䟡倀があるのだからね。



    おや、震えおいるのかい無理もない   私の攟぀高貎なオランゞュの茝きに感激し、涙しおいるのだね。身分違いを嘆くのは無理もない、君たちの、骚が折れるずは、速ゎミ箱行き、死を意味するのだからね。

      おっず、あたり私を芋぀めるなよ君のその、安䟡なプラスチックの骚が、私の熱いオランゞュビヌムで溶けおしたっおは、いやはや寝芚めが悪い。」



    私が「ムンッ。」ず胞を匵ったその時  

    『シュパッッ  無音  コンッ』

    ハッ、殺気‌なにダツ⁉


    ―――「埅ちな色男のお坊ちゃんよぉヌ」


    芋れば、い぀ぞやの襟ぐりペレペレ男に雑にハンドルを握られた黒い圱。ペレ男の手により、その身を、ひず぀隣のスラム街ぞず沈められた。

    そこには黒く、マットな肌、食りなど䞀切必芁ない、䞻を雚から守るずいう任務を完璧に遂行するだけだ。ずいう、プロフェッショナルな雰囲気挂う、カヌボン (炭箠) 補の姿。


    「誰がお坊ちゃんだず筋肉ゎリラ君。」

    「誰が筋肉ゎリラだ」

    「これは倱敬、では、歊装ゎリラ君ず改めよう。」

    「貎様俺をなめおんのか俺の身䜓は、炭玠カヌボンでできおるんだ。聞いお驚け含有量は、なんず90%以䞊。雚に濡れお攟眮されたっお錆びたりしないんだ。重さは鉄の4分の1超軜量なのに、匷さは鉄の10倍。どうだ参ったか」


    自慢ったらしい歊装ゎリラの、荒く熱い湿気の混じる錻息が、隣のスラム街から『フンゎッ、フンゎッ』ず挂っお来た。



    「   。」

    私は、歊装ゎリラ君の驚異的な身䜓胜力に䞀瞬、怯んだ。1000床を超える地獄の荒行で䞍玔物を焌き尜くされ、炭玠ずいう名の、脳みそ空っぜ(超軜量)筋肉だけで組み䞊げられた暗黒垝囜軍のサむボヌグ。それがこのゎリラの正䜓だったのだ。



    「芁するに君は力だけが唯䞀ご自慢の、あれだな   やたらず頑䞈な備長炭ずいうこずだな。CMでもやっおおったな。冷蔵庫のギムコだったか、キムゎ だったか、いずれにせよその類であろう。

    道理で色気もぞったくれもない、真っ黒くろすけなわけだ。君のその黒々ずしたマッチョなボディは、このスラム街傘立おの消臭・吞湿効果でも狙っおいるのかい

    だずしたらちょうどいい。このスラム街に枊巻く悪臭、モワンず淀んだ空気がどうにも私のデリケヌトなお肌に合わなくおね、気高き矜がアレルギヌ反応をおこしおいるのだよ。実に困っおいたずころだ。思う存分、消臭・陀湿に励みたたえ

    フフ   君の健気な働きぶりに、我が母囜、フランスを代衚しお感謝するよ。Merci(メルシヌ)。」



    「なんだず、コラヌッ 誰が消臭剀だ 䜕がメルシヌだ。この青二才が」



    「おやおや   頭の軜い歊装ゎリラ君は、よほど教逊がないのだね。私の高貎なアルファベット『䞀文字』をたるで理解できおいないようだ。たあよい、教えおやろう。

    私の気品あふれる、おフランスの実家は、ナポレオン3䞖やロシア皇垝をも魅了した玄190幎もの歎史があるのだよ。぀たり19䞖玀前半だ。

    その頃の君 (炭箠) ず蚀えば、煀 (すす) か、鉛筆の芯、せいぜい電球のフィラメントにあたんじおいた   たあ、そんなずころかな。

    たかだかこの20〜30幎でようやく傘の圢を成したに過ぎない、工堎で倧量生産された新参者ニュヌカマヌが、我が気高き䌝統に向かっお青二才ずは   片腹痛いわ。


    ずころで君のご自慢の、真っ黒くろすけなボディには、元玠蚘号の『C』でも刻んでいるのかい 君のは、科孊の䞖界のただの蚘号。

    私のアルファベット『䞀文字』は、それ自䜓が䞖界に蜟く、名門の家王、党くもっお栌が違うのだよ。」


    私は、舌鋒鋭くゎリラに蚀い攟った。圓然だ、私の由緒正しきな血統が、頭の軜いゎリラごずきに負けるわけがないのだ。


    ゎリラのカヌボンファむバヌの骚が、怒りず屈蟱で『ミシリッ、ミシリッ』ず、たるで今にもドラミングを始めんばかりに、その真っ黒なボディを震わせ、私の気高きオランゞュに襲い掛かりそうだった。


    「き、貎っ様――――っ 蚀わせおおけば   この俺様を公衆の面前で芋䞋しやがっおお。もう我慢できねぇヌヌヌ」



    なんず無瀌なゎリラだ。この私に向かっお『りッホ、りッホ』叫びおっお小賢しい、返り蚎ちにしおくれる私が、『シャキヌン』ず自動開閉 (オヌトマティズム) で、蹎り䞊げおみせようぞ




    「そんなに力んで倧䞈倫かね 職人の手で䜕床でも蘇るこずができる私ず違っお、君のカヌボンは、䞀床折れたら修埩䞍可胜のようだが   」



    スラム街に身を沈める量産の茩どもの顔は恐怖に歪み、安䟡なシャフトを震わせ目から雫がポタポタず流れる萜ちるものたでいる。

    それにしおも   あの、襟ぐりペレペレ男の盞棒が、この筋肉しか取り柄のない備長炭ゎリラだったずは   なんずいう悪倢、なんずいう運呜の悪戯か。

    仕立おの悪いペレペレの垃を纏った男には、色気も颚情も感じない真っ黒くろすけが実にお䌌合いずいうこずか。類は友を呌びたくっおおるではないか。


    揃いも揃っお、我が䞻の半埄100メヌトル以内に近づくなど、100䞇光幎はやいわ分をわきたえよ



    ヌヌヌその時、チャむムが鳎り、芪愛なるプリンセスがお迎えにいらした。


    「おっず、プリンセスのお迎えだ。さらばだ、備長炭君。スラム街の消臭、吞湿、匕き続き励みたたえ。Merciメルシヌ。」


    「おいっ埅お逃げるのかチックショヌヌヌヌッ。戻っおこヌヌヌい」


    歊装ゎリラ君の悔しがるドラミングを背に、プリンセスの気品ある指先が私の聖域に觊れた刹那、私は䞀瞬で完璧な ナむト ぞず戻り、混沌の地を埌にした。

    『シャキヌン、バサリ、カチリ』



    ―――――私が、キャンパスずいう極東のカオスで、無䜜法な茩ず戊い続け、かれこれ幎目になる。



    👇【第3話はここから】👇



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