芋出し画像

品性ずいう蚀葉を知らない(第49話)連茉小説

SNS瀟䌚の生々しさや、䞻人公の人栌のゆがみに迫る珟代サスペンス


栗山杏奈は歯科クリニックで働くいわゆるキラキラ女子を挔じおいるが
実は倜職の顔がある
―――さらには2぀のSNSで䜿い分ける顔
恋愛・友達・仕事・家族―――

友達は自分のSNSをいかに圩っおくれるか
男は自分の日垞をいかに華やかに楜したせおくれるか

既婚者や圌女持ちの耇数の男たちずの関係
杏奈はそういう関係こそが、自分にずっお郜合のいいものだず思っおいた

――しかし 
杏奈自身うたくいっおいるず思っおいた
仕事も、人間関係も、男ずの関係も、
「䞊から芋䞋ろしおいた」はずの䞖界が少しず぀狂い始めおいったある日
぀のSNSで䜿い分ける顔が少しず぀明るみに出おいく――――


48話はこちら


寺院で露出の激しい服装で、仏像に密着する写真をSNSにあげるず
批刀的なコメントが぀いた
InstagramではキラキラOLだったが
毒づいた本音を曞いた裏アカXが知られそうになる――――


杏奈は、スマヌトフォンの画面を
芋぀めたたた固たっおいた。

「え なんで  X  」


指先が冷たくなるのを感じる。

恐る恐る、コメントをさらに遡っおいく。
するず、ひず぀の投皿が目に入った。

『この人、たずめおみたした(^ ^ )ゞ』


そこには、杏奈のInstagramずXのスクリヌンショットがいく぀も䞊べられおいた。

――Instagramでは、バリキャリ颚。
「仕事もプラむベヌトも充実しおたす♡」
「䞁寧な暮らし♡」
「おずな時間♡」
「䜙癜をも぀♡」
「高玚キャンドルの炎に癒される♡」

――䞀方、Xでは他人を芋䞋す蟛蟣ちゃん。
職堎の郚䞋を無胜の絊料泥棒呌ばわり
患者のこずをカスハラ扱い
よっおこの職堎は民床が䜎いず䞻匵
既婚者や圌女持ちの男性が䜕人も登堎
メリットがなくなるず総遞挙で入替あり
名蚀は「奪っおないけど、遞ばれちゃう」
「私に愛は必芁ない」
「セフレではなく、名前の぀かない自由な関係」

――奜きな蚀葉
「ブスの嫉劬」
「自信のない人が倚い」
「モテるっお倩性の才胜」

――「子䟛の頃から友達がいないのはなぜ」ず悩んでいるみたい
胞に手を圓おお考えおみお
Instagramでかわいい女の子ず繋がっお
ハンタヌずか釣りみたいに、
旅行に行ったりするけど、
本人曰くそれは「友達ごっこ」らしい
映える子で気が合えばOKで、
合わなければ「リピなし」厳しい䞖界

――マッスルずかハプでご乱心みたい。
本人曰く「アドレナリンず女性ホルモンドバドバ出るからやめられない」

――家族ず䞍仲っぜい。

『私は䞡方フォロヌしおたす
比范するずえぐすぎお、毎日の芳察が楜しみです
みなさんもぜひヌ』


そこには、Xプロフィヌルのスクショも添えられおいた



「    」

杏奈は、しばらく画面を芋぀めた。
呌吞するこずを忘れるような感芚だった。

「  な  なんなの これ」


自分の投皿なのに、
自分のこずではないような気がした。

いや、違う。
党郚、自分が曞いたもの。
写真も、蚀葉も。
Instagramも、Xも。

党郚、自分が遞んで茉せた。

なのに、こうやっお䞊べられるず、
たるで別の人間を芋おいるようだった。

「  もう 最悪っ」

匷い口調で蚀いながら、
杏奈はスマヌトフォンを䌏せた。

けれど、すぐにたた手に取る。

コメント欄には、次々ず新しい曞き蟌みが増えおいた。

『たずめ助かる』
『これ同䞀人物なの』
『Instagramしか芋おなかったから衝撃』
『X怖すぎお笑った』
『「ブスの嫉劬」䜕回蚀うんだろ』
『モテるっお倩性の才胜っお
今幎の流行語倧賞決定だね』
『この人の職堎、特定されないずいいけど』
『歯科受付っお曞いおるけど倧䞈倫』

「  るさい うるさいなぁ
もうヌ」


絶叫のように声を荒げお、杏奈は画面を閉じた。

「人のこず、勝手にたずめんなっ぀ヌの
おたえら、うらやたしいだけだろ
どうせブスのしっ   
ああもうっもういい」


そのたた゜ファに顔をうずめる。
しばらく考えたあず、Instagramのプロフィヌル画面を開く。
フォロワヌ数が、昚日たでずは明らかに違っおいた。

「  増えおる こんな数字芋たこずない 」

杏奈はフォロワヌ䞀芧を開いた。
知らない名前。
知らないアむコン。
知らない名前。

たた、知らない名前。
ひず぀ず぀タップしおいく。
「誰  」
プロフィヌルを芋る。
投皿を芋る。
フォロヌ欄を芋る。

たた戻る。
「この人も  違う 知らない」

さらに芋る。
「こっちも  もう!知らないっおば」

杏奈は、ひずりひずり確認しおいった。

知らない人からのフォロヌが増えおいる。
そしお、ストヌリヌズの閲芧者も。
い぀もなら流し芋するだけだった名前たで、ひず぀ず぀確認する。
「この人、昚日はいなかった  」
「この人も  」

その䞭に、芋芚えのある名前を芋぀けた。


「  え」
杏奈の指が止たる。


いいなず思ったら応揎しよう