
こんぶ姫、竹林を売る(連載・6)
6.手探りで進む
この記事では、こんぶ姫こと私が、フルタイムの仕事と家事をしながら、長年所有していた竹林を売却するまでの過程を書いています。
同じように「負動産」を抱える方が、何から始めればよいか、また注意すべき点を考えるヒントになれば嬉しいです。
前回は、買い手となった会社との出会い について書きました。
今回は、手探りで進めたこと について書きます。
■「手放したい」という思いは一致した
最初にやったことは、共有者であるいとこへの連絡でした。
土地は共有名義です。どちらか一方だけが売りたくても、話は進みません。
話をしてみると、いとこも同じことを考えていました。
「できることなら手放したい」
いとこのところにも、もちろんA社の資料は届いています。
それを聞いて、まず最初の大きな壁を越えた気がしました。
今後の窓口は、私が担当することに決めました。
A社から届いた資料や提案内容を共有し、その都度相談しながら進める。
仕事でいうところの「報連相」です。
不動産の話は専門用語も多く、期間も長くなるだろう。途中で認識のずれが生じると、それだけで話が止まってしまいます。
せっかくの機会を生かすためにも、慎重にいこうと話したのでした。
■資料の数字が理解できない
一方で、困ったこともありました。
A社の社長から多くの書類を受け取りましたが、内容が複雑で、
理解しきれなかったのです。
ざっとあげるだけでも
土地面積
路線価
固定資産税評価額
売買価格
単価
仲介手数料
譲渡所得
測量費用
伐採伐根費用
譲渡所得税
実質売却益……などなど。
数字が並んでいることはわかる。でも、何を意味しているのか分からない。
「この数字は、どうやって出したのか」
「何を根拠にしているのか」
「結局、この資料で何を伝えたいのか」
疑問ばかりが増えていきました。
■早すぎる書類
受け取った書類を見直すと、さらに驚いたことがありました。
初対面だったにもかかわらず、書類の中にはすでに
「買付証明書」
無記名の「売渡承諾書」
が入っていたのです。
数字も十分に理解していない。条件も整理できていない。
それなのに、書類からは「早くサインしてほしい」という空気を感じてしまいました。
「話の進め方が、早すぎるのではないか」
そんな違和感が、心のどこかに残っていきました。
■Google口コミ
A社のGoogle口コミも懸念材料でした。
評価はけして高くない。「本当にこの会社で大丈夫?」と
いとこからの指摘もありました。
とはいえ、口コミ件数そのものが少なく、それだけで良し悪しは判断できません。
落ち着いて考えると、色々と不安材料が出てきます。
どうしたものか困り、知り合いの税理士先生に相談しました。
そして紹介されたのが、不動産業者B氏でした。
次回に続きます。
■ 注意事項
あくまで個人の体験談です。土地ごとに事情は異なるため、ご自身のケースは必ず専門家にご相談ください。
私は不動産業者や、法律の専門家ではありません。
プライバシー保護のため、具体的な土地の情報・金額・関係者については記載いたしません。