
こんぶ姫、竹林を売る(連載・2)
2. はじめに(続)
この記事では、こんぶ姫こと私が、長年所有していた竹林を売却するまでの経緯をまとめています。
同じように「負動産」を抱える方が、
・何から始めればよいか
・注意すべき点は
を考えるヒントになれば幸いです。
前回は、
・竹林を所有していたこと
・その土地が半世紀ものあいだ塩漬けだったこと
について書きました。
今回は、なぜその土地が塩漬けになったのかを説明します。
■ なぜ塩漬けの土地になったのか
50年以上前、首都圏のとある場所で
「将来、ここに新幹線が通るらしい」という話を聞いた祖父が、
家族とともに土地を購入しました。
国鉄(当時)が高値で買い上げてくれると期待した、
原野商法ともいえる話がきっかけです。
ただし完全に騙されたわけではありません。
購入後しばらくして、国鉄が半分ほどを実際に買い上げてくれて
残りの半分が手元に残った形です。
その後、新幹線が開通し、新たな交通機関も整備され、
周辺は駅近の好立地へと変わりました。
それでも土地は竹林のまま放置され続けました。
理由は大きく二つあります。
■ 理由1:地目が「山林」
登記簿上の地目は「山林」。しかし、実際は平坦な土地で、まったく建物を建てられないわけではありません。
ただし、上下水道や電気が通っていないため、近隣からの引き込み工事が必要です。
■ 理由2:市街化調整区域に指定された
より大きな問題が、市街化調整区域に指定されたことです。
都市計画法により開発が制限された地域のことで、
原則として建物は建てられません。
■ 建物が建てられないなら、他の使い道は?
農地は?
竹やぶの土地を農地にするには、開拓レベルの労力と時間が必要です。
あえて欲しがる人はいません…
駐車場は?
車社会で、駐車できる土地は他にいくらでもあります。 また、この土地に接している道路は幅が狭く、大型車は入りづらいのです。
資材置き場?
可能性はあり、実際に話もあったようですが、金額が折り合わず実現しませんでした。 また、売却後に別の用途に利用されたとしても、その時には当然利用を制限できません。
資材置き場のはずが、いつのまにか産業廃棄物が積まれていた、など、近隣に迷惑をかけるリスクも避けたかったのです。
■ 半世紀続いた「どうする問題」
家族の間では定期的に「手放すかどうか」が話題になりましたが、
近隣に迷惑がかからないか
金額が見合わない
結局使い道がない
将来、状況が変わるかもしれない
といった理由で、毎回結論が出ずに立ち消えになりました。
こうして土地は、半世紀ものあいだ竹林のまま残り続けたのです。
次回に続きます。
■ 注意事項
あくまで個人の体験談です。土地ごとに事情は異なるため、ご自身のケースは必ず専門家にご相談ください。
私は不動産業者や、法律の専門家ではありません。
プライバシー保護のため、具体的な土地の情報・金額・関係者については記載いたしません。