
「AI氷河期時代が来たら変態化せよ!」②― 変態学・4つの原則 ―
みなさん、こんにちは。
ワンダー佐藤です。
前回は、修行者だった私がAI共創者へと
「変態(メタモルフォーゼ)」
してきた道のりと、いま静かに近づく
「AI就職氷河期」
の話をしました。
まあ、実際、本当の冬の時代は「フィジカルAI」が登場してからだと思いますが。具あれば、憂いなし、です。
👉 前回の記事はこちら
(①「AI氷河期時代が来たら変態化せよ!」)
環境が凍てついたとき、恐竜の一部は羽毛をまとい、翼を得て、鳥になりました。形を変えて生き延びる――これが生物学でいう「変態(メタモルフォーゼ)」です。
では、人生の冬のなかで、私たちはどうやって形を変えればいいのか。
私自身が何度も変わり続けるなかでつかんだものを、4つの原則として法則化しました。
これが「変態学」です。
順番にお話しします。
第一の原則 ― 本心の原理

すべては、自分の「本心」と向き合うことから始まります。
ただし、ここでいう「本心」とは、
「何が好きか」
「何がやりたいか」
といった嗜好性のことではありません。
好みは移ろいます。
実は、私、子供の頃、漫画家になりたかったのです!
特に、絵が上手いわけでもなく、勢いだけですが思ったいました!
子供の頃は漫画やアニメが大好きでした。
しかし、大人になるにつれてだんだんと見なくなりました。
今ですか?
漫画家になろうと思いませんし、なれるわけがない!
いやー、なんであの頃は、そんなことを考えていたんだろう。
そして、20代前半、
「俺は海賊王になる」
「俺は武術家になる」
と思っていました。
今ですか?
全然、そんなこと思っていませんね。実は、ネトゲ廃人になってから視力が悪くなって武術家やめました!
てことで、やりたいことってその時々でコロコロと変わります。
私がいう「本心」とは、もっと深いところにある、あなたに与えられた機能・役割・使命のことです。
(私の「本心」なるものは、また別のところで話しますね)
動物には、それぞれ機能が与えられています。
狼の群れを見ても、獲物を追い立てる者、逃げ道で待ち伏せる者、縄張りを見回る者と、役割が自然に立ち上がります。
しかもそれは生まれつきの固定された階級ではなく、その個体の資質と場面に応じて現れる
――つまり、環境が変われば役割も変わる。
これはまさに変態です。
人間もまた、自分の機能・役割・使命は何かと問い続けることで、本当の自分に出会っていきます。
「本当はどうしたいのか」ではなく、「自分は何のために機能する存在なのか」。ここを押し殺したまま、変わることはできません。
(この本心と機能・役割・使命の話は、次回さらに深く掘り下げます)
じつはこの「本心」という言葉、「ほんじん」と読みますが、江戸の思想家・石田梅岩の門弟・手島堵庵が大切にした言葉でもあります。
この「商人道」の基礎にもなった思想なので、現代のビジネスマンはぜひ知っておきたいです。日本人がビジネスをする上で、必須の考え方と言えます。
石田梅岩は「性」という言葉でその核を表したのですが、ちょっと難しいので、手島堵庵は「本心」としました。この言葉は現代でも通じる言葉であり、馴染みがあるので、本論で採用しました。
自分の深いところと向き合うこと。それが、すべての土台であり、生涯ぶれない人生の軸になります。そして、その人のオリジナリティの基盤にもなります。
おそらく、AIはこのディープレイヤーはそう簡単に真似できない。
あなたが宇宙から与えられた最も深い部分にアクセスすることで、きっと道は開けるでしょう。
このレイヤーについても、また別記事で述べたいと思います。
第二の原則 ― 和合の原理

本心だけでは、まだ独りよがりです。
自分のやりたいこと(自己実現)と、社会の役に立つこと(社会貢献)。
この二つが調和したとき、はじめて報酬も、応援してくれる人も返ってきます。
きれいごとではありません。
自分が満たされることと、社会に貢献すること
――そのどちらも欠けてはいけない。
自分と社会をどう「合わせていくか」。
日本人が昔から大切にしてきた「和合」「調和」の感覚が、ここで効いてきます。これは仏教の自利利他にも通じる普遍的な概念です。
そして、動物にもこうした種全体の利益につながる行動が知られています。
ここの深掘りもまたやります。
とりあえず、このようなマインドを持つことで、自己実現を超える能力、自己超越の能力が発揮されるのです。
第三の原則 ― 縁起の原理

縁は、ただ「出会う」だけではありません。
その出会いによって、新しい何かが起こる。
これが「縁起」です。私自身、キーパーソンや共著者、世話役の人たちとの縁から、想像もしなかった道が次々にひらけてきました。
来た依頼は、あなたに「ある程度できる」と思われたから来ています。
明日いきなり大統領をやってくれとは、誰も言いません。
たとえ自分の分野を超えた依頼でも、それは変態化のご縁です。
乗ってみる。
そこから、新しい自分が生まれます。
縁とはあるところでは、運です。
この運を確実に上げることができます。
それが行動です。
行動する分、いろいろなものに出会う確率が上がります。
そして、その行動が「本心」「和合」に支えられていれば、無理のない自然な行動になります。そうすると、結果として、そこまで努力している感じがしないので、
「運がいい」
という認知が生まれるのです。
これが「運の科学」であり、縁起の法則です。
第四の原則 ― 転用の原理

では、まったく違う分野の依頼に、どう応えるのか。
答えは、技術転用です。
過去にやってきたことを総動員し、つなぎ合わせて、新しい場所で活かす。私は武術家から運動指導者へ、施術家へ、心理分析へ、そしてAI共創研究家へと変わってきましたが、根っこでやっていることは同じでした。
動物は危機の時に、創発を起こしてその危機を逃れようとします。
創発とは「エマージェンス」と言いますが、「危機」である「エマージェンシー」と語源が同じ。つまり、
「ピンチをチャンスに変える」
には自分の知識・技術・経験などの創発を起こして、それらを他分野へと転用していくことです。
本来は「創発の原理」と言いたいところですが、「創発」という言葉がちょっと難しそうだったので、「転用の原理」としました。
てことで、まったく新しいことをゼロから始めるのではありません。
自分のなかにある強みを、違う分野に応用する。「自分はできる」と思える力と、この応用力こそが、変態化を支える技術なのです。
4つの原則、まとめ

本心の原理 ― 自分と向き合う(=人生の軸)
和合の原理 ― 自己実現と社会貢献を調和させる
縁起の原理 ― 出会いから新しい何かを生む
転用の原理 ― 過去の全てを総動員して応用する
本心 → 和合 → 縁起 → 転用。
この4本柱で、時代の冬も、人生の冬も、形を変えて越えていける。それが「変態学」です。
次回からは、この4つの原則を一つずつ、私の実体験を交えながら深掘りしていきます。
それでは、また!
【プロフィール】
ワンダー・佐藤源彦(さとう もとひこ) 1977年生まれ。MBBS & AI共創イノベーション主催。医療系・心理学の研究所勤務を経て独立し、現在は生成AI(ChatGPT、Claude、Geminiなど)と心身に関する研究をしている。主著『かんたんプロンプト』(芸術新聞社)『東洋医学と潜在運動系』(たにぐち書店)。
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