
M.U.B.A.G.R.0.D.閲覧制限記録:No.05 Ungar 《MUBAGROD Archive #5-②》
【個体資料】
名称: ウンガル(Ungar)
分類コード: E-03対象個体
危険度: Ω(最上位危険度/接触・召喚厳禁)
■ 基本情報
名称: ウンガル(Ungar)
分類: 高位夢界性・儀式依存顕現存在(暫定)
由来: 人間が観測時に聞いた唸り声「ウーーンガル……」から命名された。正式名称は不明。
食性:
生命維持のために摂食を必要とする可能性は低いと考えられる。儀式で捧げられた供物(生物・人間を含む)を摂食する行動が確認されているが、これは生存目的ではなく、娯楽あるいは興味本位によるものと推測される。
出現条件:
召喚儀式の成立、または強い信仰・呼びかけが行われた場所。
通常状態では物理世界に存在せず、人間の認識領域に潜在すると推測される。
■ 行動・移動特性
移動:
移動:顕現時における観測記録では、大木が歩くような緩慢な動作が確認されている。ただし必要時にはねじれた四肢を用いて極めて高速に移動する。非顕現時の行動・所在については一切確認されていない。
付随音:
低く長い唸り声。
周囲の木々が軋むような共鳴音を伴うことがある。
群体行動:
確認されていない。
現在まで観測例は単独のみ。
■ 外見的特徴
全長:
約10〜15m
形態:
巨大樹木と人型生命体が融合したような姿。
頭部:
顔面構造は一定せず、人間の顔が溶けたような形状へ変化する。
目:
明確な眼球は確認されない。
観測者によって位置や数が異なる。
耳:
確認されていない。
皮膚:
古木の樹皮に酷似した外殻。
表面には血管のような赤黒い筋が脈動している。
四肢:
複数の枝状の腕・脚を持つ。
人間の四肢を無理にねじ曲げたような関節構造を示す。
その他特徴:
観測角度や光源によって印象が変化し、「神聖」「恐怖」「畏怖」のいずれにも知覚される。
■ 認知・知能
知性:
極めて高度。
言語能力:
明確な会話記録はない。
精神への直接的な意思伝達が確認されている。
学習能力:
極めて高い。
記憶能力:
不明。
長期間にわたり人間社会を認識している可能性がある。
■ 行動傾向
主目的
・呼びかけや儀式へ応答すること。
・気まぐれに儀式参加者へ制裁、あるいは干渉を行うこと。
・自身の存在を誇示し、人間へ畏怖を植え付けること。
付随行動
・人間の精神への干渉。
・思考・欲望・恐怖の観察。
・捕食行動。
■ 生態
活動時間:
不定。
生息・出現領域:
物理世界外に存在すると推定。
召喚地点のみへ顕現する。
寿命(推定):
不明。
繁殖方法:
確認されていない。
社会性:
確認されていない。
■ 脅威評価
攻撃性:
極めて高い。ただし積極的に人類を襲うわけではなく、気まぐれな行動が多い。
物理的危険性:
最高レベル。
精神的影響:
極めて高い。
恐怖・服従・崇拝・幻覚・思考誘導など複数の精神影響が確認されている。
感染・汚染性:
精神汚染の可能性あり。
詳細は調査中。
捕縛難度:
実質不可能。
■ 弱点
・強い炎。
・高温環境では活動が著しく制限される。
・火炎以外の物理・精神攻撃はほぼ無効。
■ 能力特性(人間との差異)
優位
・精神干渉・思考操作能力。
・召喚地点への瞬間的顕現。
・極めて高い耐久性。
・恐怖・欲望・思考の知覚能力。
・圧倒的な威圧感による心理支配。
劣位
・火炎への耐性が著しく低い。
・自発的に物理環境へ干渉する能力には一定の制約が存在する。
■ 収容・対処指針
推奨収容方法:
収容は不可能と判断される。
餌・管理方法:
管理不能。
接触時注意事項:
・召喚儀式を直ちに中断すること。
・対象の存在を強く意識・認識しないこと。
・短時間・記録目的の視認は許容されるが、対象からの応答・干渉の兆候(唸り声の変化、視線様の反応、精神的接触の感覚など)が確認された場合は、直ちに観察を中断すること。ただし、一度向けられた関心を完全に断つ方法は現時点で確認されていない。
・火炎装備を最優先で使用すること。
禁止事項:
・儀式による召喚。
・対象への呼びかけ。
・崇拝・供物の奉納。
■ 観察記録・特記事項
・現在確認されている顕現例はすべて召喚儀式を伴っている。
・対象は人間社会へ強い関心を示すが、支配欲や食欲のみで行動しているわけではない。
・人類の価値観では行動原理を説明できない存在である。
【追記:顕現特性(暫定)】
ウンガルは通常時、物理世界には存在していないと考えられる。
人間による儀式・信仰・強い呼びかけを感知すると、その地点へ瞬時に顕現する。
この現象は空間移動ではなく、「存在そのものが呼び出される」現象である可能性が高く、現代物理学では説明できない。
担当研究員所見:
本個体は「生物」という概念に収まらない超常存在であり、現行の分類体系では完全な定義に至っていない。
現在までの顕現事例はすべて日本国内で確認されており、海外支部から同一存在に関する報告は提出されていない。これが唯一の個体による現象なのか、同種の複数個体がそれぞれ独立して顕現しているのかは判別できておらず、「個体」という分類自体が暫定的なものである可能性がある。
本個体の収容には一度も成功しておらず、現時点では収容対象ではなく観察対象として扱われる。
監視および情報収集は日本支部が主導して実施しており、顕現事例・召喚事案・儀式痕跡について継続的な監視体制が敷かれている。
敵対よりも「関心を持たれること」自体が最大の危険であると考えられるため、いかなる目的であっても召喚実験・交信実験・儀式の再現は許可されない。
現在の研究段階:
☑ 観察中
□ 一部確認
□再検証中
□ ほぼ確定