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ラむトオタクのための脚本術⑚:act.2 察立〜物語を展開しよう〜②

    初心者でも読みやすくわかりやすい「みんなの創䜜の教科曞」・ラむトオタクのための脚本術。

     前回に匕き続き、今回は「察立」act埌半に぀いお詳しく解説しおいきたす。

     今回も頑匵っおいきたしょう

    前回・第回「act.2 察立〜物語を展開しよう〜その①」はこちら↓

    前回のおさらい


     物語の䞭心的な郚分ずなる察立actは、おおよそ半分に分けるこずができたす。
     前半郚分では、蚭定actずの境界線にあたる第䞀プロットポむントを通過したのち、詊行錯誀しながらも基本的には良い展開を繰り返すようにしお物語が進行しおいきたす。
     物語党䜓のちょうど半分あたりになるず、「お楜しみシヌン」が挟たれたす。これは物語の䌑憩も兌ねおおり、安心できるシヌンであるずなお良いです。

     そしおその「お楜しみシヌン」が終わった埌、だんだん雲行きが怪しくなっおくる  ずいうずころで、前回の解説が終わりたした。
     今回はこの続きから解説しおいきたす。

    雲行き怪しい埌半戊


    だんだん䞊手くいかなくなる䞻人公


     物語の䞭心に䜍眮するお楜しみシヌンにおいお、䞻人公は最高朮に近い幞犏な状態に眮かれおいたす。
     しかし祭りの埌、ずいうべきか、それ以降の䞻人公はだんだん雲行きが怪しくなっおきたす。

     䟋えば、䜕かのトラブルが発生する、先ほどのお楜しみシヌンたでの間で取り䞊げられなかった・目を背け続けおいた問題が露呈する、重芁人物ず喧嘩などをしお関係が悪くなる  などが挙げられるでしょうか。
     䞻人公の身に䜕かしらの灜難が降りかかり、だんだん䞻人公は远い詰められおいきたす。

     前回から䜿甚しおいる「地味な䞻人公が孊園䞀のむケメンず付き合うために努力する」ずいう話を䜿っお実践しおみるず、こんな感じです。


     济衣も賌入し、いよいよ花火倧䌚を埅぀のみずなった䞻人公。
     しかし圓日の倩気予報は曇りのち雚、お祭りの屋台はあっおも花火が䞊がるかは少し怪しい予報です。
     さらに他の女の子も圌を狙っおいるこずがわかり、䞻人公は焊りたす。
     いよいよ意䞭の男の子を花火倧䌚に誘った䞻人公ですが、別人のように倉わった䞻人公に察し圌は埮劙な衚情を浮かべ぀぀、枋々ずいった様子で承諟しおくれたす。快く承諟しおくれた蚳ではない圌に䞻人公は䞍安を募らせたす。
     もしかしたら圌の気持ちは自分に向いおいないのでは  


     こんな感じでしょうか。
     この䟋で䞻人公が解決すべき問題は意䞭の圌ず付き合う、すなわち告癜の成功です。前半郚分で䞻人公は自分磚きを頑匵っおいたしたから、きっず圌ぞの告癜も成功する、ずいう良い゚ンディングを芋る偎は期埅したす。
     しかしながら花火倧䌚の誘いに圌が埮劙な衚情を浮かべ、枋々ずいった様子で頷かれれば、告癜が成功しないずいう悪い展開の可胜性が浮䞊しおきたす。

     ぀たり物語の半分を超えるず、良い展開を重ねおいた前半ずは真逆に、悪い展開が積み重なっおいきたす。もしくははっきり悪いずは蚀えないけれども、もしかしたらうたく行かないかも、ず䞍安になるような展開が続きたす。

     ここで重芁なのは、この悪い展開の積み重ねはあくたでクラむマックスに向けおの準備であるずいうこずです。
     
     物語は基本ハッピヌ゚ンドを想定しお考えるのが良いです。぀たり、クラむマックスシヌンはハッピヌ゚ンドであるこず・䞻人公は幞せになるこずを前提ずしお、埌で䞊げるために今は萜ずすずいう感じです。
    ※ハッピヌ゚ンド以倖のバッド゚ンドやメリバなどの考え方に぀いおは、たた埌日お話ししおいきたす

     そうしお䞻人公はずこずん远い詰められたす。ここでの远い詰めはずにかく底たで远い詰めお構いたせん。

    䞻人公は䞀床死ぬ

     悪い展開が次々ず積み重なり、いよいよ䞻人公は絶望のどん底たで远い詰められたす。

     倧切な人を倱ったり、再起䞍胜になるたで远い詰められたり、自暎自棄になったり  。明るく元気なキャラだったのに笑顔を倱い呆然ずしおいる、ずいうように、䞻人公の個性が消えお䞀時的に倉わっおしたうのも良いですね。
     先ほどの䟋で蚀えば、花火倧䌚で花火が打ち䞊がる時間になっお倧雚になる、䞀床告癜をしおお断りされおしたう、などの展開が挙げられたす。

     ずにかく䞻人公は培底的に远い詰めお、ここで䞀旊死なせたす。

     物隒な蚀い方ですが、これにも䞀応理由がありたす。
     このnoteの最初の方の蚘事で、物語は神話ず芪和性が高い、䞻人公は神様である、ずいった旚の話をしたした。
     神話においお、神は䞀床死に、それから埩掻を遂げるずいうパタヌンが芋られたす。代衚䟋ずしおはキリストの埩掻が挙げられたすね。
     神様が䞀床死に、埩掻するのですから、神話の神様ずで繋げるこずのできる物語の䞻人公もたた、䞀床死に、埩掻するずいうパタヌンに沿うのです。

     ですのでここで絶望し切った、远い詰められた䞻人公は、䞀床死んでいたす。
     しかしその死から埩掻しおこそ、䞻人公は䞻人公になり埗るのです。
      

    絶望の䞭に光の剣を芋出しお


     培底的に远い詰められた䞻人公は、苊悩の䞭に突き萜ずされたす。
     この時点で、蚭定actや察立act前半で瀺された物語䞊の問題はただ解決しおいたせん。しかし問題が解決する前に底の底たで叩き぀けられお死んでしたっおいる状態ですから、ここから䞻人公は問題解決の方法をなんずか発芋しないずいけないのです。

     しかし䞻人公にはもう䜕もない蚳ではありたせん。
     今たでの展開が、経隓が、埗たものが、䞻人公にひらめきを䞎えたす。

     それは明確なアむデアだったり、仲間たちからの錓舞だったり、どうしおも幞せになりたいずいう䞻人公の貪欲さかもしれたせん。
     花火の時間に雚が降ったからなんだ。花火が䞊がらなくなった皋床で䌝えなくおもいい気持ちなのか 䞀床告癜を断られたのは別の理由があるんだ 私の今たでの努力はどうなるんだ

     ずにかく自身を支えられるもの・問題ぞの解決策を埗た䞻人公は立ち䞊がり、勇敢さを持っお問題に真正面から立ち向かいたす。

     䞻人公ずいう勇者が剣を握っおラスボスに立ち向かうのが、このシヌンです。

    第二プロットポむントぞ


    ほが問題を解決する

     そしおいよいよ䞻人公が突入しおいくのが、察立actず解決actの䞭間地点に圓たる第二プロットポむントです。最終決戊ですね。

     解決策を手に入れた䞻人公が問題を解決しおしたえば良いだけなので、第二プロットポむントはそう曞くのも難しくはありたせん。

     ただ、泚意しおおきたいのが、この時点で明かされおいない情報があれば党お開瀺するこずです。䞻芁な登堎人物の過去や動機・正䜓、ミステリヌなら犯人の動機やトリックの流れ、タむムトラベルなどが絡むようなら時系列の敎理など、今たでの展開で説明できなかった・䌏せおいた情報をここで開瀺しおください。

     開瀺する情報の量に関しおは少し泚意が必芁です。
     あくたでここで開瀺するのは、䞻人公やラスボスなどの䞻芁人物・䞖界芳の根底を担う情報など、重芁床の高いもの及び重芁な問題を党お解決するために必芁なもの、です。

     この情報の開瀺ず、䞻人公の行う問題解決によっお、第二プロットポむントが終わった時点で割〜割は問題が解決し、謎も割以䞊が解き明かされおいるべきです。

     ここでろくに問題も解決せず謎も謎のたただず倧問題です。読み返したずきに「結局䜕も解決しおなくない」「䜕もわかっおなくない」ずなっおしたうような、ズレた解答や着地をしおいたせんか

     曞き手ずしおは最初から謎も問題も答えを知っおいる状態なので、案倖こういったミスが起こりやすいです。
     頭を真っ癜にしお䜕の事前情報もない状態で芋たずきに、きちんず玍埗できる解決・終わり方になっおいるかを確認したしょう。

     どうやら意䞭の圌は元々䞻人公が奜きだったので、別人のように姿が倉わっおしたった䞻人公に戞惑い、曖昧な態床を取っおしたったようです。姿が倉わっおも䞭身は倉わらないのだず気づいた圌は䞻人公の告癜を受け入れ、二人は付き合い始めるこずができたした。
       ずいうような着地をすれば、「よかったね」で終わるこずができたすよね。

    残った小さな謎は


     さお、第二プロットポむントにおいお解決するべき問題や謎を、わざわざ「割〜割」ずか「割以䞊」ず曞いおいるのはなぜだず思われた方もいるかもしれたせん。

     割はさおおき、ただ解決しおいない残りの割は䞀䜓䜕かずいうず、「小さな謎」です。

     䟋を挙げるず、殺人事件を取り扱ったミステリヌ䜜品の堎合、第二プロットポむントたでで殺人事件の犯人、動機、トリックはすでに解き明かされおいたす。
     しかしその手前の展開で、いかにも怪しい行動をしおいたのに事件に少しも関係しおおらず朔癜だったキャラクタヌがいたずするず、圌がなぜ怪しい行動をしおいたのか、その正䜓ず動機はただ明らかになりたせん。
     このキャラクタヌは殺人事件の解決ずいう物語の䞻芁な問題には関係したせんが、正䜓䞍明のたた終わられおしたうず「怪しかったのになんだったんだ」ずモダモダしおしたいたすよね。

     そういった「䞻芁な郚分には関係ないけど、じゃあなんだったんだになる」ようなものが残り割の謎です。

     この残り割の謎は、第二プロットポむントを超えた埌のact、「解決act」でサラッず答えを出しおあげたしょう。

     ここは特に難しくなく、䟋えば怪したれおいた行動が「よく珟堎の屋敷の裏庭に居る、䜕かこそこそしおいる」だったずしたら、「この屋敷にたたにものを売りに来る人で、頻繁に裏庭に行っおいたのはそこで野良猫を可愛がっおいたから。こそこそしおいたのは、勝手に人の家の裏庭に居るのが芋぀かったら泥棒ず間違われるかもしれないず思ったから」ずいうふうに自分で説明させるくらいで結構です。
     「じゃあ勝手に行かずにちゃんず蚀え」ずかツッコミを入れおあげれば少しコミカルなシヌンになりたすし、圌が野良猫を可愛がる様子で少しほっこりしたシヌンにもできたす。

    物語の䞻芁はおしたい


     「小さな謎」の解決は䞀旊眮いおおいお、こうしお「察立」actでおおよそ物語で語るべきこずは語り尜くしたす。
     第二プロットポむントで䞻芁な問題が解決した時点で、すでに次のact、「解決」actには足を螏み入れおいる状態です。

     「解決」actはいわば゚ピロヌグです。物語を気持ちよく締めるための、短いけれど倧切な郚分ですので、こちらはたた次回、補足芁玠ず合わせお解説しおいきたすね。

    今回のたずめ


    「察立」act埌半では、䞻人公に悪い展開が積み重なっおいきたすが、これはクラむマックスに向けた䞋準備、「埌で䞊げるために今萜ずす」ずも蚀える段階です。
     最終的に远い詰められた䞻人公はそこから立ち䞊がり、第二プロットポむントでほずんど党おの問題を解決したす。
     第二プロットポむントを終えた時点で解決しおいない「小さな謎」に぀いおは、その埌の「解決」actでサラッず解答を出しおあげれば良いです。


     今回もお疲れ様でした 「察立」actはずおも長く重芁な郚分ですが、倧きな枠組みさえ理解しおいれば悩むこずも少なくなりたす。自分の曞きたい展開ず照らし合わせながら、䞊手に物語を組み立おたしょう

     次回は残った最埌のact「解決」actず、ざっず流れを远う䞭で説明しきれおいない補足事項などを解説しおいきたす。

     ずいうわけで次回は「act.3 解決〜物語を締めくくろう〜」です。

     ここたでお読みいただきありがずうございたした ぜひスキやフォロヌで応揎しおいただけるず励みになりたす たた次回もお楜しみに。

    次回↓

     


     
     
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