メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

独立したら、1000䞇円ず芪友が消えた話#3芋逃したサむン




    â–Œ このnoteはシリヌズ蚘事です â–Œ

    【初めお読む方はこちらから】↓





    「担圓医の〇〇です。倧切なお話がありたす」


    芚悟を決めお出た電話は、
    父のこずじゃなくお、倧孊病院からだった。

    顔面神経麻痺の治療の予玄をずっお欲しいらしい。

      たじでやめおくれよ。

    スマホをベッドに投げお、
    そのたた仕事に戻った。

    この頃は、ただ倧䞈倫だず思っおいた。



    2023幎7月芋逃したサむン



    この時期のこずは、正盎よく芚えおない。
    倧事な蚘憶が、ずころどころ抜けおいる。


    圓時は、「やるしかない」ず思っおいた。
    続けおいれば、い぀か報われるっお。

    でも、
    いく぀ものサむンを芋逃しおいた気がする。



    身䜓のサむン


    「なんだかおかしいぞ」

    そう感じたのは、
    顔面麻痺の薬を飲みだしおから、
    日目くらいの倜だった。


    お腹が空いたから袋ラヌメンを䜜っお食べた。
    物足りなかったからたた䜜った。

    それでも、お腹がいっぱいにならなかった。

    袋目を食べ始めおハッずしお、
    胃はずっくにパンパンだず気づいた。

    それでも脳が「もっず食べろ」ず、
    箞を勝手に動かしおくる。

    鏡に映る自分を芋お、涙が勝手に出おきた。
    郚屋にホコリを芋぀けただけで暎れたくなった。


    誰かに乗っ取られお、
    無理やり動かされおいるみたいだった。



    電気治療も、初めお感じるような激痛。

    トラックの重さを现い針に集䞭させお、顔で受け止める。そんな感芚。


    「しばらく安静にしおください」


    そう蚀われおも、
    仕事も介護も代わりなんおいなかった。


    父のサむン


    「もう十分生きた。息子に䌚えお、思い残すこずはない」


    セミの声をかき消すように、父は蚀った。


    「延呜治療はしたくない。
    死埌はお経より、海の音を聎きたい」

    僕は黙っおうなずいた。

    死に察しおは僕も同じ䟡倀芳だった。
    だから、その想いを尊重しお䜕も蚀わなかった。



    でも父は、たたにナむヌブになる日があっお、

    「䜕幎も生きお、病院代が払えなくなったらどうしよう」
    「子どもに残すものが䜕もなくなっおしたう」

    そんなふうに、匱気になるこずもあった。


    そのたびに、僕はただ話を聞いた。
    それしかできなかったから。


    「死を前にした人に、䜕を蚀えばいいのか」
    なんお、今でもわからない。

    コロナ犍で面䌚は時間制限぀き。
    それでも父ずはいろいろな話ができたず思う。


    離婚した時の埌悔。
    僕が反抗期だった頃のこず。


    でも決たっお毎回聞かれるのは、

    「ご飯はちゃんず食べおいるのか」
    「自炊はしおいるのか。埗意料理はあるのか」

    同じ答えを䜕床返しおも、
    たた次の面䌚で、同じこずを聞かれた。


    今思えば、
    「手料理が食べたい」ず蚀いたかったのかもしれない。


    今たでずっずできなかった分、
    最埌くらい息子ず同じ食事を䞀緒に食べたい、っお。


    僕にこれ以䞊負担をかけたくなくお、
    その䞀蚀を、蚀えなかったんだず思う。

    料理くらい䜜っお持っおいけばよかったけど。



    あの頃の僕は、
    「このたたの生掻がずっず続く」ず思っおた。
    「い぀かそのうち䜜っお持っおいこう」っお。



    “終わり”を受け入れるのが怖くお、
    珟実から目を背けおいたんだず思う。



    Aのサむン


    Aずの仕事は、業務委蚗ずいう圢だった。


    案件ごずに報酬が最初から決たっおいお、
    盞堎よりもちょっず高め。

    たぶん、気を遣っおくれおたんだず思う。



    問題は──「入金がない」ずいうこず。


    「数日だけ埅っおほしい。◯日には必ず振り蟌む」

    圓時の僕は、
    そこたで焊っおいなかったし、
    友達ず“お金なんか”でギスギスしたくなかった。


    その“数日”が、䜕床も続いた。

    だんだん、「たたか」ず思うこずも増えおいった。


    「自分がなんお蚀ったか芚えおる」
    「たた同じこず蚀っおるけど、“必ず”っお意味わかっおる」
    䜕床もそう䌝えた。


    Aは、謝りに来るたび、
    どこか反省しおるように芋えたし、
    理由も、それっぜかった。

    それに新しい契玄曞を出しおきおは、
    盞堎より少し高めの金額で提瀺しおくる。

    「払う気持ちはあるんだろうな」ず思っおた。



    今、誰かに盞談するず必ず
    「なんでそんなに埅ったの」っお聞かれる。

    でも圓時の僕には、
    それを深く考える䜙裕はなくお。

    ただ目の前の仕事ず介護ず、
    自分の䜓調を戻すこずで粟䞀杯。


    「蒞発するならもうしおるはず」
    「実家も芪も知っおるし、いざずなったらなんずかなるだろう」

    そういう甘えずいうか、
    おごりのような気持ちもあったず思う。


    でも䞀番は、信じるず決めたら、
    最埌たで信じおあげたいず思った。

    自分が逆の立堎だったら、
    きっずそうしおほしいから。


    それに、怒っおも、問い詰めおも、
    今のこの生掻が倉わるわけじゃない。


    Aを疑うずいう遞択肢が、圓時の僕にはなかった。


    すべおを倱うたで、あず──1幎半。




    â–Œ このnoteはシリヌズ蚘事です â–Œ

    【぀づき第4話はこちら】↓


    よければフォロヌやスキで応揎しおください
    ログむンなしで無料でできたす。

     
     

    たる

     
     
    犏岡県の田舎でLUTを売っお生掻しおいたす/歌ずギタヌが少しだけできたす/INFJ提唱者

    あなたぞのおすすめ