
なぜ人は会社の飲み会に行くのか|人間社会はなぜこんなにも非合理なのか(第1部)
少し考えてみてほしい。
• なぜ人は会社の飲み会に参加するのか
• なぜ仕事のあとに給与も出ないのにわざわざ集まるのか
• なぜ時間とお金を使ってまで付き合うのか
合理的に考えれば、会社の飲み会はかなり非効率だ。
• お金がかかる
• 時間がかかる
• 生産性はほぼない
むしろ早く帰って
• 本を読む(実際はSNS)
• 運動する(実際はゲーム)
• 家族と過ごす(実際は推し活に)
方が合理的に見える。
それでも多くの人は会社の飲み会に行く。
なぜだろうか。
人間は合理的に行動しない
長い間、経済学では
人間は合理的に行動する
と考えられてきた。
つまり人は
利益
↓
比較
↓
最適な選択
というプロセスで意思決定するとされていた。
しかし現実の人間は、ほとんどこのようには行動しない。
人の判断の多くは
感情
↓
直感
↓
理由の後付け
で決まる。
心理学者ダニエル・カーネマンの研究でも、人間の多くの判断は「直感」によって行われることが示されている。
(キーワード:行動経済学 / System1 System2 / ヒューリスティック)
つまり私たちは
合理的に考えてから行動するのではなく、
先に行動してから理由を作る。
会社飲み会の本当の役割
では会社飲み会は何のために存在するのか。
それは情報交換でも議論でもない。
会社飲み会の役割はもっとシンプルだ。
信頼
↓
関係
↓
協力
を作ることである。人間社会では
• 一緒に食べる
• 一緒に飲む
• 一緒に笑う
という行動が信頼を生む装置として機能する。
(キーワード:社会的動物 / 社会脳 / ダンバー数)
だから会社飲み会は合理的ではないが、社会的にはとても重要なのだ。
重要と思わない人間も居るのだが。。。
社会は「合理」ではなく「関係」で動く
合理的に考えれば
• 会社飲み会は不要
• 雑談も不要
• 世間話も不要
かもしれない。
しかし人間社会は
合理
ではなく
関係
で動いている。
つまり会社の飲み会は
仕事の無駄な時間ではなく、
社会の潤滑油なのだ。
かつて「飲みニケーション」と呼ばれた
古代文明の叡智でもある。
(キーワード:信頼経済 / 社会資本 / ソーシャルキャピタル)
次の疑問
しかしここで、さらに大きな疑問が生まれる。
なぜ人間はここまで
非合理な仕組みの社会を作ったのだろうか。
その答えは、人間の進化にある。
人間はそもそも
合理的な存在として進化したわけではない。
むしろ人間は
「集団に所属する生き物」
として進化してきた。
(キーワード:進化心理学 / 社会的動物 / 集団選択)
次回は
なぜ人間は「所属」を求めるのか
を考えてみたい。
(第2部へ続く)
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