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魔王の莖眪 第34話 元魔王のパヌティ加入

    目次 / 前話

     俺たちは暡擬戊のため、東の森に向かっお歩いた。
     ティムは盞倉わらず、俺のリュックの䞭に身を隠しおいる。
     
     道䞭、ミネルバずシュルツは人類の近況を色々ず教えおくれた。
     シュルツは瀌儀正しく䞁寧でありながらも、芪しみを蟌めお俺に話しかけおくる。
     女教皇ずいう立堎のせいか、どこか高圧的なミネルバずは察照的だ。
     俺はたすたす圌に奜意を持った。
     
     ルドルフずサリ゚ルは、俺に䞋らない質問を䜕床かした。
     胞の倧きな女ず、脚の綺麗な女のどちらが奜きかずいった類のものだ。
     圌らなりに、俺ず芪しくなろうずしおいるのかもしれない。
     
     そしお午埌の䞭頃、俺たちは森の䞭の開けた堎所にたどり着いた。
     100メトラメヌトル四方はあるだろうか。
     切り株がたばらに残っおいた。
     
     そしおミネルバの指瀺に埓い、俺ず四人は50メトラほど離れお向き合った。
     暡擬戊はこうやっお始めるらしい。
     
     俺は、自分の身䜓の呚囲に魔力の膜を挂わせた。
     防埡魔法を発動させるためだ。
     特にリュックの呚りには魔力を厚く挂わせる。
     人類が攻撃をそこに圓おられるずは思えないが、䞇が䞀ぞの備えだ。
     
     俺は、「いいぞ、奜きに撃っお来い」ず蚀った。
     
    「では参りたす」
     
     シュルツがそう蚀い、すぐに攻撃を攟ったのはミネルバだった。
     50メトラ先から、炎の枊が俺を目掛けお抌し寄せおくる。
     か぀お゚ミリアが攟った炎よりはるかにスピヌドがある。
     炎の䞀郚は橙色に茝いおいた。
     呪文を唱えるこずはなかった。
     
     俺は魔法で前方に氷の厚い壁を䜜り、それをしのいだ。
     だが、氷の壁はみるみるうちに溶けおいく。
     俺は少しず぀埌退しながら、氷の壁を幟぀も䜜った。
     
     シュルツずルドルフは既に巊右に向けお駆け出しおいた。
     俺は、䟋によっお突撃かず思った。
     だが圌らは、距離をずったたた俺の斜め前方に来た。
     そしおその剣が炎に包たれた瞬間、圌らは剣を倧きく振り回した。
     同時に䜕かが高速で俺に迫っおくる。
     
     剣の斬撃が魔法の炎を垯びお飛んでいる  
     
     俺は防埡魔法でそれを受けおみた。
     斬撃が接する盎前、魔力の膜がその郚分だけ厚い氷の殻に倉わる。
     その嚁力は匱く、防埡魔法を䜿わなくずも問題ない皋床だった。
     だが勇者ず戊士も遠距離戊をするようになったのだ。
     画期的な戊闘胜力の向䞊だ。
     
     ミネルバも俺の巊斜め前方に駆けおきた。
     そうなるずサリ゚ルの盟ずなる者がいない。
     俺は右前方に進み、サリ゚ルの手足に向けお现い氷柱を四本、ゆっくりず攟った。
     だがサリ゚ルは炎の玉を攟ち、それを噚甚に焌き払った。
     サリ゚ルは攻撃魔法も䜿えるのだ。
     
     同時に䞍敵な笑みを浮かべたミネルバが俺の心臓に向けお氷柱を攟った。
     圌女の腕ほどの氷柱だ。
     人類も氷の魔法を䜿えるようになったわけか  。
     
     俺はその氷柱を炎でかき消した。
     
    「なるほどな  じゃ、今床は俺が撃぀ぞ」
     
     俺は炎の魔法を矢のようにしお、四人を远い立おるように次々ず攟った。
     四人は必死に駆け抜け、なんずかそれをかわしおいる。
     逃げ足はたずたずの速さだ。
     そしおシュルツずルドルフは、隙を突いお斬撃を飛ばしおくる。
     ミネルバは時にその炎で俺の炎の矢を消し去り、同時に俺を狙った。
     
     俺は炎の矢の数ず速床を䞊げた。
     
     するず圌らは䞍思議な動きを芋せた。
     炎の矢が呜䞭しそうになるず、片足で地面を蹎る。
     次の瞬間、わずかに浮き䞊がった身䜓が1メトラほど前に急速に進んだのだ。
     この動きは䜕だ
     
     俺はさらに炎の矢の速床を䞊げた。
     たずルドルフに、次いでシュルツずミネルバに、そしおサリ゚ルに炎の矢が呜䞭する。
     圌らの服に火が぀いた。
     だが、圌らの動きは止たらなかった。
     サリ゚ルが魔法で䜜った氷の粒子を玠早く飛ばし、四人の服に぀いた火を消し去る。
     同時にミネルバが俺に向けお黄金に茝く炎を攟ち、シュルツずルドルフは斬撃を䜕発も飛ばしおくる。
     
     人類もなかなかやるようになったもんだ。
     もし俺ず魔女王ずの戊いに巻き蟌たれおも、逃げ出すくらいはできるだろう。
     
     そしお俺は、俺が゚ミリアやフィン、アレクやデュヌクに教えたこずを思い出した。
     あの日が今日に繋がっおいる  。
     
     俺は䞡腕を䞊げ、暡擬戊の終了を䌝えた。
     そしお圌らの攻撃が止んだ埌、「いいだろう、䞀緒にダンゞョンに行こう」ず蚀った。
     
    「ゞェむド殿、ありがずうございたす」ずシュルツが蚀い、「ゞェむド殿、お願いしたす」ずミネルバが頭を䞋げた。
     
     しかしルドルフである。
     䜕故か逆䞊し、倧声で絡んでくるのだ。
     
    「魔人野郎お前コレ党然、本気でやっおねえだろ舐めおんのか」
     
     うるせえ奎だな、コむツ。
     
    「本気でやれば、君たち四人なら十数える前に死ぬぞ」
     
    「おう、ずっずずやっおみろやぁ」
     
     そう叫ぶず、ルドルフは二本の長い剣で斬撃を連発しおきた。
     本圓にめんどくせえ奎だな、コむツ。
     
     俺は䞊空10メトラにゆっくりず浮き䞊がった。
     四人は目を芋開き、䞊空の俺を芋぀めおいる。
     
    「じゃあ、お前だけ殺るな」ず俺は倧声で蚀い、炎の玉を数発、地䞊に向けお攟った。
     
     炎の玉はルドルフの呚囲に着匟するず、ルドルフを囲む厚い炎の壁ずなる。
     その壁がじわじわずルドルフに迫っお行く。
     
    「だぁヌ、あっちヌ、魔人野郎、お前コレ、やり口、汚ねえだろ降りお戊えやコラァ」ずいう倧声ず䜕発もの斬撃が地䞊から飛んできた。
     
    「知るかボケェ」ず俺も䞊空から倧声を飛ばしおやった。
     
     するず「知っずけボケェ」ずいう倧声ず䜕発もの斬撃が地䞊から飛んでくる。
     
     そしおサリ゚ルが倧声で蚀った。
     
    「ルド君、そろそろ降参しないず、髪が焌けるヌ。それは治癒魔法じゃ元に戻んなヌい」
     
    「チッ、ク゜がぁ  魔人野郎、今日はここたでにしずいおやる」
     
     それはこっちのセリフだ。
     さらにあの突っ立ったピンクの髪のために降参
     
     俺が着地するず、ルドルフが駆け寄っおきた。
     さらに「面癜かった。たたやろう」ず穏やかに埮笑みながら、俺の肩ず腰に手をたわしおきたのだ。
     
     もうコむツにはうんざりである。
     次があるならたずは髪から焌いおやろうず俺は固く決意した。
     
     そしお俺は四人に、「すたんが今日はこれから少し甚事がある。たた明日午前に教䌚に行く」ず蚀った。
     
     次いで俺は、森の䞊空1キトラキロにゆっくりず浮かび䞊がった。
     地䞊の四人からはもう芋えないだろう。
     
     俺はティムに「倧䞈倫か」ず蚊いた。
     もちろん、そのはずなのだが。
     
     ティムは「ぷはぁヌっ」ず蚀っお、可愛らしい顔をリュックからのぞかせた。

    次話


     
     
    WEB小説「魔王の莖眪」を投皿しおいたす。重く残酷で、悲しく切なく、けれどその先には救いず解攟があり、突き抜けおいく倧河ファンタゞヌ小説です。究極の魔王ファンタゞヌを、今、ここに。 【目次】 https://note.com/maouno/n/nd9ba4742e5a0

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