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魔王の莖眪 第40話 少幎少女の通った道

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     さらにミネルバは、魔王蚎䌐の旅から垰還した埌の゚ミリアに぀いお教えおくれた。
     
     王ずの謁芋を終えた数日埌、゚ミリアは王郜の教䌚に戻った。
     孀児である゚ミリアが同じ境遇の子䟛たちず暮らす、その家にもあたる堎所だ。
     
     だが、そこで゚ミリアを埅っおいたのは歓埅でなく、皆の冷たい県差しだった。
     数週間ぶりに姿を芋せた゚ミリアに、誰も声をかけない。
     皆が゚ミリアに距離を取り、よそよそしく振舞った。
     それは女教皇マリアの意向を汲んだものだった。
     ゚ミリアが教䌚に戻る、マリアは皆を集め、こう蚀ったのだ。
     
    「王が゚ミリアを魔法教育の䞭枢に据える考えである以䞊、゚ミリアを教䌚から远い出すわけにはゆかぬ。だが私たちは、そしお神も、賞金欲しさに魔王を蚎䌐したなどずいう嘘を吐く子らをどうしお赊すこずができようか私は魔王ず盞たみえたこずがあるからわかる。゚ミリアの炎がいかに匷かろうず、あの勇者の子に魔王の銖を断぀のは䞍可胜だ。私ずずもに戊った勇者ず比べおあたりにひ匱、たさに倧人ず子䟛のように違う。おそらくあの子らは、魔王ず出䌚っおもいたい」
     
     そうしお゚ミリアは、皆の癜い芖線ず陰口の真っただ䞭に攟り出された。
     だが、それに動じるこずはなかった。
     集団の䞭で孀立したたた、ただ淡々ず日々の務めをこなした。
     
     朝は誰よりも早く起きる。
     神ぞ祈りを捧げ、他の者たちずずもに掃陀を行い、粗末な朝食をずる。
     その埌、教䌚に蚪れた人々ずずもに神の教兞を朗読し、祈る。
     䞭幎の牧垫の傍らで、人々の懺悔に深く耳を傟けた。
     
     昌食埌は、教䌚内にある魔法孊院の生埒たちに魔法を教えた。
     魔王蚎䌐の真吊はずもかく、゚ミリアが圓䞖随䞀の魔法䜿いであるこずは間違いない。
     魔王埩掻に備え、匷力な炎の魔法を他の者に䌝授せよ。
     これが王の゚ミリアぞの芁望だった。
     だが、マリアに目を付けられたくないからだろう、゚ミリアから真剣に魔法を孊がうずする者は皆無だった。
     
     ささやかな倕食の埌は、深倜たで䞀人で魔法の探求を続けた。
     俺が呪文を教えた氷魔法ず飛行魔法を詊み続け、未知の呪文を芋出そうずした。
     そしお神の教兞を読み、小さな二人郚屋でようやく眠りに぀く。
     少し前たでその郚屋で共に暮らしおいた魔法䜿いはあの日、魔王だった俺に銖を狩られ、郚屋ぱミリア䞀人だった。
     
     ゚ミリアは䌑日も魔法の探求に費やした。
     教䌚の者たちが連れ立っお街に繰り出し矜根を䌞ばす䞭、゚ミリアは教䌚の庭で䞀人、未知の呪文を探し求めおいた。
     子䟛なのに䌑みもなく、早朝から深倜たで働き詰めだった。
     だが、゚ミリアのおずなしい顔立ちは、い぀も穏やかで安らいだ衚情を湛え、それは䞀時も途切れるこずがなかった。
     

     

     
     
     

     

     
     数か月が経぀ず、こっそりず゚ミリアに話しかける者が珟れた。
     同い幎の魔法䜿いは、゚ミリアが魔王を蚎䌐しおくれたおかげで自分が蚎䌐の旅に出ずに枈んだず瀌を蚀った。
     
    「党お神がなされたこず、私は神に䜿われただけですから、瀌には及びたせん」ず゚ミリアは答えた。
     
     ある䞭幎の牧垫は「皆どうかしちたっおる。マリア様に䟋の噂があるにしおも、こうも怯えお忖床しなけりゃならないのか君が嘘を吐いおいるずは到底思えないし、これでは䞖の真実を決めるのがマリア様じゃないか」ず蚀った。
     
     それは、マリアがか぀お勇者だった男に、二十人近い教䌚の者を暗殺させおいるずいう噂だった。
     
     ゚ミリアは「私は構いたせん。私はただ子䟛で䜕も知らない、たくさん孊ばなくおはならないず思いたす。今の状況は、神が人々のこずを、そしお私自身の有り様を孊ぶ機䌚を䞎えおくださったのだず思いたす」ず答えた。
     
     そうしお゚ミリアは孀立したたた、教䌚で䞀幎を過ごした。
     盞倉わらず、誰も゚ミリアには話しかけない。
     だが、皆の゚ミリアを芋る県差しは少しず぀倉わっおいった。
     
     呚囲からの拒絶にもかかわらず、穏やかな衚情のたた、ひたむきに謙虚に、神ぞの信仰ず魔法の道を歩む姿。
     それは芋る者の心を打った。
     あたかも教䌚を、その理想を゚ミリアが䞀人で䜓珟しおいるかのようだった。
     マリアを恐れ、衚立っおは誰も゚ミリアに話しかけない。
     だが゚ミリアを芋る皆の県差しは、静かで枩かく、敬慕を含むものに倉わっおいた。
     
     そしお、゚ミリアから真摯に魔法を孊がうずする者も珟れた。
     ゚ミリアは優しき魔人から孊んだこず、自ら探求したこずを、惜しみなく䞁寧に教えた。
     やがお教䌚の庭から空高くぞず赀ず黄金に煌めく魔法の炎が次々ず噎き䞊がるようになり、それに魅せられた者たちが曎に埌に続いた。
     
     それから少ししお、日刊勇者ずいう新聞にある蚘事が茉った。
     魔王蚎䌐の立圹者である゚ミリアが䞍貞行為に応じたずいうものだ。
     盞手ずされたのは、幎配の戊士だった。
     次いで゚ミリアが魔法孊院の生埒に密宀で激しい暎力を振るったずいう蚘事も茉った。
     いずれも事実無根だった。
     ゚ミリアに脅嚁を感じたマリアが曞かせたらしい蚘事だった。
     ゚ミリアは䜕の反論もせず、真吊を問われれば「身に芚えがありたせん」ず静かに答えた。
     
     そしお曎に半幎ほどが過ぎた埌、゚ミリアは突然に、王郜から遠く離れた僻地の教䌚ぞの転任を呜じられた。
     その埌も゚ミリアは、各地の教䌚を転々ずさせられおいる。
     だが、どこであっおも、゚ミリアはそれたでず同じように過ごした。
     誰よりも早く起きお神に祈り、深倜たで魔法の探求を続けた。
     粗末な食事をずり、䞀日も䌑たず、その衚情はい぀も穏やかさに包たれおいた。
     その姿は呚りの人々の心を揺さぶり、そしお考えさせた。
     
     このような者が、䜕のために、魔王を蚎䌐したなどずいう嘘を吐いたのだろうか
     あるいはそれが嘘でなければ、その偉業など忘れおしたったかのように、今を懞呜に生きる゚ミリアは、どれほど慎み深いのだろうか
     
     マリアは各地を転々ずさせるこずで、゚ミリアを根無し草のように孀立させようずしたのだろう。
     だが実際には、各地の教䌚に゚ミリアを慕う者が倚く生たれ、その敬慕の念はしっかりず根を匵るこずになった。

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    WEB小説「魔王の莖眪」を投皿しおいたす。重く残酷で、悲しく切なく、けれどその先には救いず解攟があり、突き抜けおいく倧河ファンタゞヌ小説です。究極の魔王ファンタゞヌを、今、ここに。 【目次】 https://note.com/maouno/n/nd9ba4742e5a0

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