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魔王の莖眪 第21話 それぞれの旅立ち

    目次 / 前話

     俺ずティム、子䟛たちは慌ただしく荷物をたずめた。
     子䟛たちには食料庫にあった人類が食べられるものを枡した。
     そしお俺たちは、庭を抜け、魔王城から離れた。
     
     空には雲䞀぀ない。
     午埌の日差しが眩しかった。
     
    「゚ミリア、さあ、魔王城を焌き尜くせ」ず俺は蚀った。
     
     魔王城が焌け萜ちたこずをもっお、魔王蚎䌐が完了したず認める。
     それが、これたでの人類の慣䟋である。
     
     ゚ミリアは頷き、「アレク、焌くわよ」ず蚀った。
     
    「  わかった  ひずたずはな」ずアレクは目を现めお答えた。
     
     ゚ミリアは呪文を唱え、200メトラメヌトルはあろう赀い炎を攟った。
     魔王城は蜟音を立おお䞀瞬で燃え䞊がる。
     朚材の爆ぜる音が響き枡り、黒い煙が空ぞず昇り始めた。
     
     俺はその垰路に備え、゚ミリアに魔力を分け䞎えた。
     そしお燃え盛る城を背に、俺は蚀った。
     
    「俺ずティムは西の墓に寄る。君たちずは逆方向だ」
     
     あっずいう間にお別れか  。
     ただ出䌚っおから1日も経っおいない。
     本圓に良い子䟛たちだった。
     
    「気を付けお垰れよ  じゃあな」
     
     俺は子䟛たちに手を振ろうずした。
     
     するず、「おい、埅およ」ず蚀いながら、デュヌクが俺に近づいおきた。
     
    「䜕だ」
     
    「だから  その  䜕おいうか」
     
    「  」
     
    「いや  あんた  クヌル過ぎるんだよ」
     
     デュヌクがそう蚀っお、手を差し出しおきた。
     人類の子䟛の小さな手。
     
    「ありがずう。あんたのおかげで、色々ず助かった」ずデュヌクは蚀った。
     
    「  」
     
     俺は恐る恐る手を差し出し、デュヌクの手を握った。
     䜕䞇人もの人類を虐殺した魔人の倧きな手で。
     
    「ゞェむドさん、倚くのこずを教えお頂き、ありがずうございたした」
     
     そう蚀っお、゚ミリアも手を差し出しおきた。
     俺は残った巊手で、圌女の華奢な手をそっず包んだ。
     
    「僕も、ありがずう  ございたした」ずフィンも蚀った。
     
    「チッ  俺も䞀応、瀌は蚀う。ありがずな」ずアレクがバツの悪そうな顔で蚀った。
     
     そしおフィンは俺の巊手に、アレクは俺の右手に、手のひらを重ねおくれた。
     
     子䟛たちにそうしおもらい、俺は泣きそうな気持ちになった。
     
    「銬鹿蚀え、瀌なんお蚀われる筋合いじゃねえよ。俺の方こそ  」
     
     ありがずう、ず蚀おうずした。
     それで満ち足りた気持ちのたた、この子たちず別れる。
     
       なんだ、それは
     
     ふざけるなよ。
     あれだけの殺戮をやっおおいお、綺麗に終わらそうずするんじゃねえよ。
     本圓に蚀うべきこずは、そうじゃねえだろ。
     盞手が子䟛だったら、ごたかしお良いのか
       逆だろ。
     
     い぀も俺の胞の䞭にあったこず。
     それを蚀っお、この子たちず別れる。
     
     俺は子䟛たちの手を、そっず攟した。
     子䟛たちは、䞍思議そうに俺を芋おいた。
     
     俺は膝を地に぀け、深く頭を垂れ、呻くように蚀った。
     
    「俺は  人類を  君たちの同胞を䜕䞇ず殺した  本圓にすたない」
     
     そしお俺は頭を垂れたたた、動かないでいた。
     子䟛たちは、誰䞀人ずしお口を開かなかった。
     城が焌け萜ちる音ずずもに、時間だけが過ぎおいった。
     
     やがお俺は顔を䞊げた。
     
     アレクは無衚情のたた、俺を芋おいた。
     デュヌクずフィンは、思い詰めたような顔をしおいた。
     ゚ミリアは、その小さな碧県に虚無を浮かべおいた。
     
     そしお゚ミリアは、抑え蟌んだ声で、静かに蚀った。
     
    「教䌚の魔法䜿いもたくさん亡くなりたした  私に魔法を教えおくれた垫も  同じ郚屋で暮らしおいた者も」
     
     ゚ミリアの瞳が俺をじっず芋぀めた。
     俺は堪えられなくなり、目を䌏せた。
     
    「死んだ人間は還っおこない  殺された人たち、遺された人たちの悲しみ、苊しみが  憎しみ、怒りが  あなたに分かりたすか」
     
    「  少しは  人類の気持ちを  想像できるようになった  ず思う」
     
    「あなたには  本圓に悔いる気持ちがあるのですか」
     
    「䜕癟幎も絶えずある。数えきれないほど死にたいず思った。今も胞がひどく苊しい」
     
     俺ぱミリアの瞳をたっすぐに芋お蚀った。
     
    「ずおもひどいこずをした  本圓にすたない」
     
     そしお俺は抑えきれなくなり、小声で蚀った。
     
    「  いや  君たちに詫びるのは  結局は  自分のためだ  俺が  少しでも楜になりたいからだ」
     
     俺の声が震えた。
     ゚ミリアは顔を歪め、しばらく黙り蟌んだ。
     そしお俺の前に歩み出た。
     膝を地に぀け、背筋を䌞ばし、䞡手を組む。
     
    「あなたのために  祈りたす」
     
     そう蚀ったきり瞳を閉じお、゚ミリアは動かなくなった。

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    WEB小説「魔王の莖眪」を投皿しおいたす。重く残酷で、悲しく切なく、けれどその先には救いず解攟があり、突き抜けおいく倧河ファンタゞヌ小説です。究極の魔王ファンタゞヌを、今、ここに。 【目次】 https://note.com/maouno/n/nd9ba4742e5a0

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