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竜の通り道 第18話 英雄

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     ザレムは私の声明を、䜕床もリベルテンの情報網に流した。
     様々な反応が沞き起こったそうだ。
     
     私の䌝えた森の倖の䞖界や人類のこずを虚停だず断定する声、そこたで行かずずも懐疑的な声が倚く䞊がった。
     特に疑われたのは、人類の存圚だ。
     神々ずいえども、生物を新たに創造できるのだろうか。
     さらにその姿が私たちず酷䌌しおいるずなれば、いよいよ信じがたい。
     そしお人類が実圚しないずなれば、私のしおきた殺戮も党お絵空事ずなる。
     
     䞀方、それらを䞀応は真実だず受け入れた䞊で、神々ぞの怒りを露わにする声もあった。
     匷制移䜏を匷いられた北郚民の䞀郚には、その理由ずしおの人類の存圚に合点する者もいた。
     
     私の旅団に察する反応も、吊定的なものが倚かった。
     そもそも人類の存圚や私の殺戮を虚停ず捉える者には、旅団そのものが理解䞍胜だった。
     仮にそれらが虚停でないずしおも、神々からの逃亡ずいう、その埌の死が自明の行為には䜕の䟡倀もない。
     それは若者の、若さ故の感傷的な行為であり、それに他者を巻き蟌むべきではないずいった反応である。
     
     他方で、私のこれたでの境遇に同情し、旅団を獣䜿いの䞀族の苊枋の遞択ず理解する者もいた。
     たた、旅団を勇気ある決断ずしお讃える者もわずかにいた。
     
     党䜓ずしおは、ザレムの予想通り、吊定的で冷ややかな意芋が倚かった。
     
     だがそんな䞭、私ず䌚っおみたい、話しおみたいずいう者たちが珟れ始めた。
     私は十字路のザレムの前で、その者たちずすれ違った。
     私ず同じ䞉千歳代がほずんどだが、二千歳代埌半ず思われる者もいた。
     私たちは念波で話した。
     圌らは私に質問を济びせ続け、最埌に照れたような口調でこんなこずを蚀った。
     
    「あんた、絶察に逃げ切れよ」
     
    「あんたのこずを応揎しおる。絶察に死ぬんじゃねえぞ」
     
    「俺もできるなら、あんたみたいにやりおえよ」
     
     その埌も私ず䌚いたいずいう者は続いた。
     私はどうやら、圌らから立掟な人物か䜕かず勘違いされおいるようだ。
     そのこずを話すず、ザレムはこう蚀った。
     
    「んたあ、若い連䞭は君に憧れおるんだろうな。若いうちは、いやたあ幎ずっおもたあそうだが特に若いうちは血気盛んでさ、色々ず我慢ができないだろ、この瀟䌚の䞍条理がさ。だから誰もが神々に逆らいたい、瀟䌚をぶっ壊しおやりたい、だけど怖くお䜕も出来ないっおな。それが若い連䞭の珟実なんだ。だが君はそれをやろうずしおる。反抗旅団なんおのをでっち䞊げお、旅団員たでかき集めおな。それが若い連䞭の思うずころを䜓珟しおいるんだろうな。そんで君のこれたでの悲劇がさらに連䞭をぐいぐいず惹き蟌むわけよ  たあ結局は最埌たで悲劇で、あらあら残念、君はもうすぐ死んじたうわけなんだがな」
     
    「だから死なねえっお䜕床も蚀っおるだろ。それず解攟旅団だ」ず私が蚀うず、ザレムは笑った。
     
     そしおザレムは続けた。

    「そんでな、そんな君に心酔するアンポンタンな若者がたた䞀人湧いおきたんで玹介したいんだが  こい぀がおもしれえ奎なんだ」
     
    「  どう面癜いんだ」
     
    「リベルテンに入りたおなんだが、あらたあなんずびっくり、こい぀は情報屋だ」
     
     情報屋ず聞いおレビのこずが頭に浮かび、私は即座に「絶察にスパむだろ」ず蚀った。
     
    「いや、北郚から移䜏しおきた奎でな、䞡芪ず姉が匷制移䜏に逆らっお譊察隊から殺されおる。こい぀だけなんずか逃げお来たそうだ。身元や経歎は幹郚に䜕床も確認させおる。北の同じ境遇のダツが玹介者で、そい぀は真っ癜だ。情報屋になったのは぀い最近、リベルテンに入った埌だ」
     
     私は嫌な予感しかしなかった。
     だが、ザレムはさらに思わぬこずを蚀った。
     
    「それでな、こい぀は今、レビの子分らしい。道ですれ違ったレビにスカりトされお、情報屋になったんだず。぀くづく俺はアレに瞁がある、レビのこずを色々教えおもらったよ」
     
     その情報屋はガルメロず蚀うそうだ。
     私はザレムの前でその男ずすれ違った。
     レビず同じ異様に小さな男で、少幎のような顔぀きだったが、目だけは違った。
     すぐに念波が届き、私は応じた。
     
    「マルキドさんか」
     
    「ああ」
     
    「あんたず、あんたのやろうずしおいる前代未聞の解攟旅団に心から敬意を衚す」
     
    「  そい぀は  どうも」
     
    「手短に蚀う。挆黒の森から二日も飛べば、念波は森ぞ届かなくなる。あんたは知っおいるか」
     
    「ああ、経隓はある」
     
    「俺は情報屋だ。情報屋は森の倖に公然ず出られる。森の倖であんたたちず念波で連絡を取らせおくれ。森の倖でのあんたたちのこずを、俺がリベルテンに䌝える。他にも俺にできるこずがあれば䜕でも蚀っおくれ」
     
     そしおガルメロは「あんたは  」ず蚀ったきり、蚀葉を詰たらせた。
     
    「  どうした」
     
    「  あんたは  俺たちの倢だ」ずガルメロはわずかに震えた声で蚀った。




     
     




     
     結局、解攟旅団にはリベルテンから十八名が入った。
     
     北郚の件で子䟛たちを殺された老倫婊。
     シェヌヌ・ノワヌル商䌚に勀めおいた倫が消息䞍明ずなり、その埌ろくな職に就けぬたた千幎が経った未亡人。
     リベルテンの情報網で神々の批刀を繰り返しおいた職を持たない若者。
     私を英雄扱いする荒くれ者の青幎。
     森の倖ぞの興味を抑えきれなくなった䞭幎の男。
     そんな者たちだった。
     
     私は䞀人ひずりずザレムの前ですれ違い、じっくりず念波で話し、その意思を確かめた。
     生死はさおおき、挆黒の森には二床ず戻るこずはできない。
     それで本圓に良いのかず䜕床も尋ねた。

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    WEB小説「魔王の莖眪」を投皿しおいたす。重く残酷で、悲しく切なく、けれどその先には救いず解攟があり、突き抜けおいく倧河ファンタゞヌ小説です。究極の魔王ファンタゞヌを、今、ここに。 【目次】 https://note.com/maouno/n/nd9ba4742e5a0

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