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職堎の「乱れ」は、人ず組織を映す。誰かに蚀う前に、自分で敎える秋柄②

    @管理官
    2,370文字

    矩務感から始めた掃陀

    若い頃は、「職堎を綺麗にしたしょう」ずいう蚀葉の裏にある倧切なこずたでを考えるこずもなく、ただ「若いから」ずいう理由だけの矩務感で掃陀をしおいたした。

    それでも、毎朝続けるうちに、次第に自分なりの意味を芋出し始めおいたような気がしたす。

    前回の「お茶汲み」に続き、今日は「掃陀」の話です。
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    譊察ず掃陀

    譊察は、特に掃陀や敎理敎頓には厳しい䞖界だったような印象が残っおいたす。

    危険物の持ち蟌み、保管しおいる蚌拠品や車䞡の窃盗被害、さらには個人情報や機密資料の散逞。そうしたリスクず隣り合わせの組織である以䞊、それは圓然のこずでした。

    危険物による事故や事件の看過、たった䞀぀の曞類の玛倱が、それたで地域ず築いおきた期埅ず信頌を䞀瞬で厩壊させたす。

    だからこそ、私にずっお早朝の掃陀は、単なる雑甚ではなく、どこか特別な時間でもありたした。

    独特な緊匵感から始たる毎日のなか、普段は芋えない職堎の裏偎や、そこにいる人の姿勢がよく芋える時間でもあったからです。

    昔は「茶汲み3幎、青焌き5幎、掃陀は  䜕幎だったかな10幎だったか忘れた」なんお蚀葉もありたしたが、掃陀は茶汲み以䞊に「人」が芋える時間でした。
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    人の本質を芋抜く機䌚

    䞀緒に掃陀を始める猛者。

    「俺が出勀する前に終わらせおおけ」ず怒鳎る幹郚。

    幹郚が来た途端に、慌おお掃陀する玠振りを始める同僚。

    内倖から尊敬され、䞀目眮かれおいるような人ほど、静かに手䌝っおくれおいたのが垞でした。茶汲みも同じです。

    その姿は、私にずっお将来の手本になりたした。たた、刑事ずしお人を芋抜く力も身に぀きたした。
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    䟿所掃陀で教えられたこず

    ある日、憧れの郚長刑事から「䟿所掃陀に行くぞ」ず誘われたこずもありたした。

    少し驚き、躊躇もしたしたが、断る理由などどこにもありたせん。

    䞀緒に黙々ず手を動かしおいるずき

    「トむレは職堎の顔、信頌や嚁厳に぀ながる。」「トむレは、䞀番危険な堎所。逃げたい奎はトむレで暎れる。こんな汚い床に倒され、䟿噚に顔を突っ蟌たれおも、やり合えるか。」

    「トむレや取調宀が汚いずなめられ隙を突かれる。」「トむレや取調宀を綺麗にできない奎は、刑事に向かない。」

    ず聞かされたした。

    たた、そうした早朝の掃陀を通じお、呚囲の先茩たちが普段どんな仕事をし、どんな曞類を曞いおいるのかを自然ず芳察できたこずも、若い自分にずっおは倧きな孊びでした。
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    抌し付けないずいう遞択

    時が流れ、立堎が倉わっおも、私は若手や新人に掃陀を匷制するこずはありたせんでした。

    圓番ずしおの最䜎限の圹割の振り分けは別ずしお、「もっず掃陀をしろ」ず抌し付けるようなこずはしたせんでした。

    それは、身のたわりをどう敎えるかずいう行為自䜓が、本来は個人の「職業意識」や「自己圢成」に関わるもので、他人が口出しするような問題ではないず考えおいたからです。

    自発的な気づきからしか埗られない䟡倀があるず考えおいたした。

    匷制は、孊びどころか、批刀しか生みたせん。気づかないなら、それが本人の人生の遞択だからです。
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    仕事を奪うフォロヌなき廃止

    苊い蚘憶ず、教蚓
    これには苊い反省もありたす。

    私がトップになった圓初に着任した職堎の女性職員が、私の出勀に合わせお、掃陀をしおくれたり、新聞ずお茶を甚意しおくれおいたのです。

    私はよかれず思い、圌女の䞊叞を通じお「来客で䜓裁が必芁なずき以倖は、お茶を出さなくおいいし、掃陀も自分でする」ず䌝えたした。


    時代に合わせお、特定の個人に察する茶汲みや掃陀の抌し付けの廃止ず、圌女の負担を枛らすための配慮の぀もりでした。

    しかし埌日、本人から「あの蚀葉を聞いたずき、退職すら頭をよぎった」ず打ち明けられたした。

    圌女は秘曞的な圹割意識ず誇りを持っお、その仕事をしおくれおいたのです。

    時代の過枡期だったずはいえ、私の䞍甚意な䞀蚀は、圌女が積み重ねおきた圹割や居堎所を奪うこずになっおいたした。

    明日から䜕を支えに仕事をすればいいのか、真剣に悩たせおしたったのです。その埌、圌女の䞊叞を亀え、仕事の分担を芋盎したした。

    この出来事は、私に倧きな教蚓を残したした。

    「䞊」からの正論や制床の抌し付けは、時に珟堎の思いや誇りを螏みにじりたす。

    やらせるのも違う。
    良かれず思っお䞀埋に奪うのも違う。
    âž»

    トップずしおの私なりの組織論

    幎霢や性別に偏った仕事の抌し付けはしない。

    手を動かす。
    背䞭を芋せる。
    意矩を理解させる。

    それ以来、より䞀局、呜什で人に掃陀をさせるこずをやめたした。

    その代わり、自分自身が、時に皆のコヌヒヌを入れたり、身近な範囲での掃陀を続けるこずにしたした。

    掃陀は、誰かに抌し付けるものでなく、仕事そのものの䞀郚であるこずを、将来にたで䌝えたかったのかも知れたせん。

    来客が最初に向ける芖線に立ち、珟堎の小さな「乱れ」を拟い䞊げる。
    それは、誰かに芋せるためでも、矎談にするためでもありたせん。

    忙しさに远われ、心が荒れおいく珟堎の予兆を誰よりも早く察知するこず。

    そしお、蚀葉や呜什ではなく、自分自身が手を動かす姿を通じお、職堎に小さな気づきを残しおいくこず。

    お茶を沞かすこずも、箒を持぀こずも、私にずっおは今も倉わらない、倧切な仕事の䞀郚なのです。

    ただ、その頃の私が、別のこずも考えおいたこずには、誰も気づかなかったず思いたす。

    もっずも、呚囲には、ただのお人奜しの幹郚に芋えおいたのでしょう。

    トップずしお実践しおいた、私なりの組織論でした。

    次回ぞ。
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    明日これだけ

    明日、職堎で䞀぀だけ「乱れ」を芋぀けおみる。
    そしお、誰かに蚀う前に、自分で䞀぀敎えおみる。

    âž»

    ※ 特定の個人・組織ぞの攻撃、誹謗䞭傷、政治的な煜り扇動は削陀・非衚瀺の察象です。
    ※匕甚は出兞リンク付きでお願いしたす。党文転茉はご遠慮ください。
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    組織っお結局は「人ず人」 組織の珟堎ず運営をもずに、働く姿勢や人ずの関わり方、生き方を曞いおいたす。 譊察や自治䜓での珟堎経隓埌、捜査管理を経お、総務郚門で危機管理や行政管理に携わり、組織・行政改革に埓事。 ・ 珟圚講垫・盞談圹 ・ 泚意コメ欄での個別盞談はご遠慮を

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