切り替えが苦手な子への声かけ|「早くして」がNGな理由と元教師×療育経験からの対応法
「早くして!」
そう言えば言うほど、子どもの手が止まる そんな経験、ありませんか。
切り替えが苦手な子どもに急かす言葉をかけると、
実は逆効果になることがあります。
急かされると子どもの中で不安や焦りが先に立ち、
かえって体が動かなくなってしまうからです。
頭ではわかっていても、
朝の忙しい時間にはつい「早く」を連発してしまう、
という方も多いのではないでしょうか。
元小学校教師、そして療育の現場での経験からもお伝えしたいのは、
「切り替えが苦手」は性格やわがままではなく、
見通しの持ちにくさから来ていることが多いということです。
次に何が起こるかわからない状態は、
大人が思う以上に子どもにとって不安なものです。
その不安を「行動が遅い」と捉えてしまうと、
対応がすれ違ってしまいます。
教室でも、休み時間の終わりに固まってしまう子がいました。
叱っても状況は変わらず、むしろ表情がこわばっていくばかりでした。
ところが「あと2分だよ、時計の針がここに来たら教室に戻ろうね」と具体的に伝えるようにしただけで、驚くほどスムーズに動けるようになったのです。
「わがまま」ではなく「見通しが持てていないだけ」だったのだと、
そのとき強く実感しました。
切り替えがスムーズになる3つの声かけ
① 「あと何分でおしまいね」と先に予告する
終わりを急に告げるのではなく、
事前に見通しを渡すことで、
心の準備をする時間ができます。
5分前・2分前と、2段階で予告するとさらに効果的です。
時計や砂時計など、目で見てわかる形で伝えると、
より伝わりやすくなります。
② 終わったあとの楽しみを先に伝える
「終わったら〇〇しようね」と、次の行動に前向きな意味を持たせると、
切り替えやすくなります。
「終わり」がマイナスの合図ではなく、次への入り口になります。
次の行動が子どもにとって楽しみなことだと、切り替えの負担そのものが軽くなります。
③ 結果より「切り替えられたこと」自体を褒める
うまく切り替えられた瞬間を見逃さず、「今、自分で切り替えられたね」と伝えることで、成功体験として積み重なります。
この積み重ねが、少しずつ自分から動ける自信につながっていきます。
うまくいかなかった日があっても、
「今日はできた日」を1つでも見つけて伝え続けることが大切です。
学校現場でも、切り替えが苦手な子には「怒る」より
「見通しを渡す」対応のほうが、
圧倒的にスムーズに進むケースを何度も見てきました。
これは家庭でも同じで、朝の支度、お風呂、寝る前のテレビなど、あらゆる「切り替えの場面」に応用できる考え方です。
もちろん、毎回うまくいくとは限りません。
予告してもぐずってしまう日もありますし、
大人の側に余裕がない日は、
つい急かす言葉が先に出てしまうこともあると思います。
それでも、
「見通しを渡す」という視点を知っているだけで、うまくいかなかったときの自分を責めすぎずに済むはずです。
すぐに全部を変える必要はありません。
今日はまず1つだけ試してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
同じように悩んでいる方は、
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