
7ヶ月の末っ子兄へ初めての反撃。
我が家のアイドル、末っ子いとちゃん。
いつもニコニコ、最高のファンサと癒しをくれる存在である。
誰もいとちゃんを傷つけることはできない。
そう、次男以外は。

次男は、とにかく末っ子を触りたがる。
生物的本能なのか、ただ触ってみたいだけなのかは分からない。
優しく頭をなでなでしていることもある。
その時の姿は、優しいお兄ちゃんと可愛い妹との仲睦まじい姿そのものだ。
この瞬間を写真に残したい!すぐにスマホを構える。
もちろん、あとで誰かに見せて「可愛い!仲良し!」と言われる未来を期待している。
親のささやかな承認欲求である。
しかし、シャッターを押そうとしたその瞬間。
次男の攻撃が始まる。
髪を引っ張る。ほっぺを引っ掻こうとする。
一言で言うと、やばい。
いや、本当にやばい。
写真どころではなくなり、私はギャン泣きの末っ子を救出する。
だって、いとちゃんはアイドルなのだ。
推しを守るのはファンとして当然の行動である。
すると今度は次男が泣く。
「推し変したの?!」と言わんばかりの勢いである。
いやいや、あなたも十分可愛いのよ。
そう思うが、1歳9ヶ月にその理屈は通じない。
そんな次男に振り回されながら、抱っこするとすぐ泣き止む7ヶ月の赤子に癒される日々を送っていた。
そしてある日、その瞬間は突然やってきた。
また次男の攻撃が始まる。
しかし、もうこっちも慣れたものだ。
38年生きてきた母の経験をなめてもらっては困る。
末っ子が泣く前に。次男が攻撃する前に。
そう思い、私は腰を上げた。
……重たい。産後さらに重くなった腰を、よっこらしょと持ち上げたその時。
末っ子が次男の髪をー
がしっ!!!
そう、初めての反撃である。
小さな手で髪を掴み、絶対に離さないという強い意志が伝わってくる。しかも無表情である。
その姿を見て、私は思った。
「そっちが狂ってるなら、こっちも狂うしかねぇんだよ」
どこかの映画の主人公のような覚悟を、末っ子から感じた。
やばい。
38年生きてきても、この光景は初めてである。そして老化のせいか、体も瞬時に動かない。
「次男、痛がってる?!」
そう思い確認すると——
次男、固まっている。
初めての反撃に動揺したのか、掴まれた部分の髪を触り完全フリーズ。

え?仕返ししないの?
驚きを隠しつつ、とりあえず母らしく声をかけてみる。
「いとちゃん、あおちゃん痛い痛いなっちゃうから髪の毛掴むのはダメだよ〜」
そう優しく言って二人を離す。
そのあと末っ子はというと、
「あたち、なにもしてないよ?」
と言わんばかりのニコニコ笑顔。
一方、次男はしばらく放心状態。
我が家の兄妹関係は、どうやら新しいステージに突入したらしい。
他にもカオスな3人育児の日常を書いているので、よければのぞいてみてください。
お風呂って戦場ですよね。
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