メインコンテンツへスキップ
見出し画像

「ママが死んだら」と息子に言われた夜

    小2の息子は、まだママにぴったりくっついていないと寝られない。

    夜中、何度も蹴られて起こされるので、柵付きのベッドを買った。

    中には、お気に入りのぬいぐるみをたくさん並べて。

    ――まあ、寝ないですよね。

    相変わらず、ぴったりくっついて同じベッドで寝ている。

    私だけ避難して長男用のベッドに移ると、必ず起きて探しにくる。

    恐ろしい。

    この間なんて、うっとりした顔で、私をモミモミしながら言った。

    「どんなぬいぐるみよりもね、俺はやっぱりママじゃないと」

    「え、ぬいぐるみのほうが、フワフワじゃん?」

    「固いところも、ないとだめだから」

     固いところ……骨のこと?

    「ママが死んだら、絶対燃やさない」

     ――え。

    「燃やさないから!」

     火葬してくれないってこと?

     ……愛されてるのかなぁ、と思った夜だった。


    この記事が参加している募集

    あなたへのおすすめ