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#60 ジェンダーギャップ指数後進国だったアイスランドが34年で世界一になった理由

    ※この記事は、2025年10月24(金)に配信したVoicy「Dear sisters|自分らしく、揺れながら進む」の内容を元に作成しました。音声を聴いている暇がない方、イヤフォンが手元になくて聴けない方、文字でご覧ください。

    10月24日は特別な日

    10月24日はとても特別な日です。50年前の今日。アイスランドという、北欧の小さな島国で起きたことは、その後の社会を大きく変えることになりました。

    その日は、アイスランドの時間が止まった、とも表現されています。

    空からは飛行機の音が消え、街角の銀行では窓口が閉まり、工場の機械も止まってしまった。なぜなら、その国の女性の9割が、職場だけでなく、家庭からも姿を消したから。

    その目的は一つ。女性の労働がなければ社会は一日たりとも成り立たないという事実を、国全体に可視化することでした。

    男女格差が非常に大きかった1970年代のアイスランド

    今でこそジェンダーギャップ指数が16年連続世界一(世界で最も男女格差が少ない国)となったアイスランドですが、1970年代のアイスランドでは、昭和の日本と同じ(かそれよりひどい)くらい、女性の地位が非常に低く、家事も子育ても「女性の役割」とされ、ワンオペで女性がすべて家のことをやるのが当然とされていました。

    社会に出て働いても、責任のある仕事を任せてはもらえず、賃金は男性の半分以下、政治や職場での発言権も限られていました。

    ちなみに、1970年代当時、他の北欧諸国では女性議員が20%を超えていたそうですが、アイスランドではわずか5%。ジェンダー平等に関しては、遅れている国だったのです。

    立ち上がった女性グループ「レッドストッキングス」

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    さて、そんな状況を変えようと、立ち上がった女性グループたちが様々な人や団体と協力して、1975年の10月24日に、女性のストライキとデモを企画したんです。

    でも、ストライキというと、「そんな共産主義みたいなことをしたくない」と拒否反応を起こして協力してくれない人が出てしまうので、10000歩くらい譲って、女性のストではなく、女性の休日という呼び方に変えたそうです。本当に文字通り、女性たちは、仕事を休んで、家事も育児もパートナーに託しました。

    保育園も休みになってしまったので、子どもたちは父親の職場で過ごすことになって、男性ばかりの職場は大混乱になったそうです。父親たちは初めて直面する育児と家事に翻弄されて、子どもたちの夕食には、簡単に調理できるホットドッグを食べさせたので、国中の店からホットドッグ用のソーセージが売り切れたそうです。

    当時の総人口わずか21万人の国で、首都レイキャビックの中心広場には2万5000人もの女性たちが集結しました。

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    そんな、前代未聞のムーブメント「女性の休日」を振り返るドキュメンタリー映画が、アメリカ人の女性監督によって作られて、私も、先週、試写会で見てきました。2万5000人もの女性たちが集まった集会の様子とか、そこで変革のための歌をみんなで歌う姿は、本当に迫力があって、胸が熱くなります。

    ちなみに、この運動を最初に発案したのは「レッドストッキング」という過激なフェミニストグループで、彼女らがどんなことをやってきたかも映画で描かれてるんですが、どれもユーモアがあって面白いんです。

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    正義感だけでなく、柔軟性とか、楽しさとか、そういった性質がこのムーブメントを成功させたんだろうなと思います。例えば、「ストライキ」を「休日」に言い換え、誰もが気軽に参加できる「楽しい」イベントに転換させたりとかね。この柔軟な発想こそが、奇跡的な連帯を実現したんですよね。

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    そんな、歴史的な「女性の休日」50周年を記念して、この記録映画「女性の休日」が、2025年10月25日(土)より全国の映画館で公開されます。

    それを私たちも勝手に記念して、10/24(金)の12時から母親アップデートコミュニティさんのオンラインイベントで、鈴木奈津美さん(なつみっくすさん)と対談をおこないました。

    なんと、お申し込みは140人を超えて、たくさんのお顔が画面に並びました!(1枚に収まりきらないほど!)

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    なつみっくすさんのイベントレポートはこちらです。

    そして、この映画を買い付けてこのタイミングでの劇場公開にこぎつけたキノローグの森下詩子さんにも大きなリスペクトを!!

    トークイベントでは、「~私たちの一歩が未来を変える~」のタイトル通り、参加者からも、たくさんの「私の一歩」が飛び交い、すがすがしかったです!

    モヤモヤを吐き出すだけでなく、自分ができる一歩を踏み出すということが大事なんだと思います。

    私の一歩として、「この映画を観に行く!」「昭和の文化が残る職場でこの映画のことを話題にしてみる!」なんていう声もありました。

    映画祭だけでなく、こうして劇場で一般公開されている国は、珍しいと思います。日本でそれが実現したのは誇らしい。ロングランになったらいいなあ!!

     
     
    NPO法人シングルマザーズシスターフッドCEO/ファウンダー 認定NPO法人マドレボニータファウンダー/元CEO(~2020) 趣味はダンス、ランニング、ゴルフ、畑、コンポスト、サウナです。

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