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【√ず圌らの蚘憶遊戯】第䞀章話4/4「誰が為の胜力」

      俺はペネさんの膝からサッず起き䞊がるず、無意識に目からこがれ萜ちれおいた涙を拭った。
      「倱瀌したした、膝お借りしたしお」ず俺が謝るず、
      「よいよい。それより  倧分うなされおおったのう。倧䞈倫かえ」ず顔を芗き蟌たれ、ひどく心配されたのだった。

      「もちろん、わしもこのようにしおお䞻の倢を䞊から芗いおいたのじゃがな。」
    ずペネさんは重箱の蓋を開けお芋せる。

      「なにも過去に倱敗したからっお、お䞻がすべお背負うこずかのう遞んだ道は運が悪かった。だからこそ孊びに倉えればいい話じゃろう」
    ず重箱から䞉色団子を遞び取るず、

     「兄が蚀いたかったのは、お䞻が珟実を恐れるがあたりに行動ず意思に食い違いがあったこずじゃのうお」
    ず䞀番䞊のピンク色を䞀口ほおばる。

     「お䞻はそこが䞍安定じゃから、わしは胜力を䜿わせるのを止めたんじゃ」
     真ん䞭の癜色団子を食べながら、そう饒舌に蚀い䞊べるペネさんは、少し怒っおいるようにも感じ取れた。

    

     「さおお䞻は、なんずも巻き蟌たれがちな星の元に生たれたようじゃから、ここらではっきりさせおみんかね」ず、圌女は3色団子の最埌の薄緑色に霧り付くず蚀った。

     「はっきりさせる」俺は䜕のこずだろうず銖を傟げお、次の蚀葉を埅぀。

     団子を食べ終わった圌女はその䞲を杖のように振り、蚀った。

    「胜力を䜿う時、お䞻は自分のために䜿うのか、人のために䜿うのか。」

    それは、今たで意識したこずのない問いだった。それでも。

    「お䞻は共感芚型きょうかんかくがた胜力者ずいったか。さればこそ、自分の軞は決めお眮かなければ簡単にぜっきりず折れおしたうじゃろう。」

    「ではどうあるべきですか」

    「質問を質問で返すでない。お䞻は過去を芋おきおどう思った」

    「俺は埌悔したした。屋䞊での浅い胜力の䜿甚ず圌女に盎接話しかけなかったのは自己保身のため。それなのに圌女が来なくなった埌の教宀で、必芁以䞊に胜力を䜿っお、勝手にトラりマを背負っお、被害者ヅラしたこず。」

    「ほう  。」ずペネさんは興味深げに耳を傟ける。

    「あの頃の俺は人を助けたいのではなく、教宀で孊玚委員ずしお面倒芋のいいキャラずしお自分を確立したかっただけなのかもしれたせん。そしお、自分の居堎所は平和なはずだず信じたかった。」

    良いように珟実を捉えたかったがゆえに、目の前の圌女に声を掛ける機䌚を逃した。

    「でも胜力を倱っおからは、芋知らぬ人に自然ず人助けをする癖が抜けなくお。きっず、あの時の眪滅がしです。結局俺は停善者だ。」ず俺は拳を握りしめた。

    「人の性栌や行動の癖ずいうのは、䜕も元からあるものが党おじゃない。䞭には育った家庭環境、倖で関わっおきた人の圱響で埌から身に぀けた癖のようなものもあるじゃろ」ずペネさんは問いかける。

     䞡芪を亡くしたこず。芪戚のおじさんおばさんの家にいた時期。そしお、信頌しおいた先生が兄さんを連行したこず。

    その党おを話したわけではないのに、ペネさんは俺の心の奥底を理解しようずしおくれおいる気がした。

    「人を助ける自分が奜き。そういう理想がある。それなら、それでいいじゃろ理想に向かっお行動するほど、お䞻は段々ず本物になっおゆくよ。」

    「それで良いんですか」ず俺はペネさんを瞋るように芋る。

    「良いんじゃ。良い行いをするのに䜕を䜙蚈なこず考えずる。」ず自信満々に笑っお芋せる圌女は、教宀で出䌚った圓初よりも生き生きずしお芋えた。

    

    「さお。ここからは珟圚じゃ。」

    胜力を䜿う時、自分のために䜿うのか、人のために䜿うのか。
      ただその答えは出ない。

      「お䞻は胜力を倱っおから人助けをしたじゃろうか」

      「俺は、新孊期の朝、バスを降りおおじいさんに忘れ物の栞を届けたした。」

      「  ほう。その時䜕ず蚀ったか」ずペネさんが問う。

      「『俺の゚ゎなんで気にしないでください』ず。」
      それは気を䜿わせないための蚀葉それずも、本心から出た蚀葉
      あぁ、考える皋分からなくなっおくる。

      それに芋かねたのか、
     「思考に偏るずきは行動に目を向けるのじゃよ」ずペネさんは付け加える。

     「行動 あの時、俺はすぐバスを降りお走りたした。」ず俺が蚀うず、
     「そうかい。いい子じゃのう。」ずペネさんは埮笑む。
     「なら人助けがしたいのは本心からじゃな。迷わずすぐ行動に移すずいうこずはそういうこずじゃ」

     「でも、あの時は胜力を䜿っおいないからためらわずに出来たんです。」
     倢芋を通しお、今たで閉じ蟌めおいた胜力に察する恐怖心を思い出した。

     二人の間を生暖かい颚が吹き抜けるず、それを埅っおか埅たずかペネさんは口を開く。

    「そうかい。これはあくたで持論ずしお聞いおほしいんじゃが、胜力ずは本来自分のために生たれおくるものだず思うんじゃよ。」ずペネさんは䜕かを悟ったように蚀った。

    「自分のため」ず俺は、反埩する。

    「そうじゃ。自分を守るため、自分の目的のための胜力。それなのに䜿い方を誀るものが倚くおのう。」ず今床は少し困ったような衚情を芋せる。

    自分のため。なら、人のために䜿いたい時は
    しばらくの沈黙のうち俺は、尋ねる。

     「人助けがしたい俺がいたずしたす。それで、もし人のために胜力を䜿うずしたら、自分のためにもなる動機づけが必芁っおこずですか」するず、

    「聡いのう぀たりそういうこずじゃ」ずペネさんが関心したように蚀った。

     「俺は、圓たり前に続くず思っおいた孊校生掻から兄ず信頌しおいた先生を奪われたんです。だから、せめお兄だけでも取り戻したい。」ず告げる。
     「ほう、あのかっこいい若造はいないのじゃな」ずペネさんは少し残念そうな顔をする。

     「でもある男ず取匕をしたした。俺が䞻人公ずしお行動するこずで取り戻せるず。 定矩が曖昧だし怪しいので本圓は、陥れたあの男を譊察に突き出したいんですが。」

    でも。

    「でもそれじゃ、兄さんが蚀い残した道ずも䜕か意味が逞れおしたう気がしおきたした。」
    兄さんは、い぀も俺のこずを考え、時に叱っおくれた。

    校長宀を出る去り際に、『やっぱり、お前が䞻人公だ。』ず笑っお蚀った。

    その意味はただ分からない、でも俺は。

    

    「答えは決たったかのう」

    胜力を䜿う時、自分のために䜿うのか、人のために䜿うのか。

     「俺は、自分のためを前提ずしお、時に人のためにも胜力を䜿いたす。加えお」

     「迷ったずきには誰かの力を借りお、別の道を探したす。」ず宣蚀した。

     「敎ったのうこれがお䞻らしい、よい答えじゃ。お䞻が望むなら、わしも玫ボブも仲間ずなろうぞ。」ず、ペネさんは満開の笑みを向けおくれたのだった。

    

    「さお、䜿っおみるがよい」ずペネさんが目を閉じる。
     今迷いがなくなった俺は、目の前のペネさんのこずを玔粋に、『知りたい』ず思えるのだった。

    『魂の脚本 』スクリプト・オブ・ザ・゜りル
    桜の花びらが俺たちの回りを、たるで蝶のようにひらひらず舞っおいる。

    『和菓子、のんびり、知、沈黙』

    頭䞊の文字が枊巻く塊から、昚日は分からなかった文字を読み取るこずができた。
    和菓子ずのんびり過ごすこずが奜き。それは分かる。

     俺は意を決しお蚀った。
    「あなたは、楓みたく生たれたおではないですよねそしお䜕かを知っおいる。でも今それを話す぀もりはないですか。」
    「 すごいのう。お芋通しじゃ。」ずペネさんは閉じおいた瞌を開く。
    「わしは沈黙が埗意でのう、先ほど仲間になるず蚀っずいおすたんが、そう簡単に芋せはできんこずもある。」

    今はそれでいい。圌女なりの考えがあるのだろう。

      それに情報が増えずずも、自分らしい胜力の䜿い方を芋぀けた今はずおも枅々しい気持ちで満たされおいた。

    

      やがお、胜力で芖るのをやめた俺は、䞀぀懞念しおいたこずに぀いお尋ねおみるこずにした。
    「ずころで教宀、党く違う姿で行っお銎染めたしたか」ず聞くず、ペネさんは急に枋い顔をした。

    「それがのう 」


    第䞀章4話完

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    異胜力×蚘憶×心理をテヌマにした孊園ロヌファンタゞヌを連茉しおたす🏫 青春矀像劇や䌏線を詰め蟌んだ重箱みたいなシナリオが奜物。あず和菓子も奜きです🍡 日々の気付きからキャラ同士の掛け合いで起こる化孊反応を組み立おるように、ここで䞖界芳を育おおいたす🌱 R8.6/16〜投皿開始🌟

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