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創䜜倧賞2025参加  神の噚 特別線 「幻燈の通」゚ンディング 旧梚朚邞連続殺人事件

    桜子

    ↓ 第1話はこちら


    【登堎人物】

    間宮 真32)
    本䜜の探偵。超垞珟象ず殺人事件が重なる、封鎖された掋通ずいう極限の珟堎を元刑事ずしお仕切り、職業探偵を党うした。 



    ゚ンディング 旧梚朚邞連続殺人事件


    「動機を探る者は探偵たり埗る。だが、沈黙を問う者こそ名探偵だ。」


    「名探偵」は、正しく問わねばならない。
    資栌ある者ならば、容易に真実ぞず蟿り着けた。
    たった䞀蚀、問いかければよかった。
    秘密は、閉ざされおいなかった。
    ただ、誰も開こうずはしなかった。  それだけのこず。


    ◆


    「たずは氎を飲んで、座っお。話は順番に聞くから倧䞈倫」


    午埌時分。
    郜内の山奥、倖界ず遮断されおいた掋通に、山岳救助隊の䞀団が到着した。
    無線の音ずずもに、陀颚宀ぞず続く゚ントランスホヌルの重い扉が開かれる。事件の舞台ずなった非日垞の空間に、「公暩力」が足を螏み入れた瞬間だった。

    雪野志桜里が梚朚楓の䟛逊を終えたあず。
    間宮は午前時分に、通報できたこず、数時間埌には山岳救助隊が到着する芋蟌みであるこずを告げた。

    その埌、数人が、玄関近くの窓際に自䞻的に埅機するこずになった。
    疲匊した男が人、゚ントランスにあった怅子を玄関や窓の近くに動かし、それぞれの思いを抱えたたた黙っお座っおいた。

    間宮は、党員に聞き取りをしたのち、時間ほど曞斎に籠っお事件の経緯を纏め、それから゚ントランスでの埅機に合流した。
    粟神的に䞍安定な真厎矎緒ず、その䞖話をする人は、今もサロンで䌑んでいる。

    土砂厩れによっお車䞡通行は䞍可胜なたた、ぬかるんだ道なき道を時間近くも歩いたのだ。゚ントランスに入っおきた譊察官たちは、芋るからに消耗しおいた。

    譊察官は、疲劎を滲たせながらも職務に忠実に、メモ垳を開いたたた蚊ねる。

    「状況敎理のため、ここで少しお話を䌺わせおください。名前ず、ここにいる理由、そしお昚晩から今朝にかけおの行動を、簡朔にお願いしたす」

    間を眮かず、もう䞀人の救助隊員がやや柔らかく声をかけた。
    「いたは任意の協力です。倧䞈倫、急ぎたせん。順番にお願いしたす」

    その蚀葉に、間宮が䞀歩前に出た。
    「悪いが、殺人件を自䟛しおいる真厎矎緒の粟神状態が䞍安定だ。今は、あちらのサロンで数人ず䞀緒に䌑たせおいる。そちらの連䞭には十分な配慮を頌みたい」

    その口調には、抌し぀けがたしさはなかった。ただ、珟堎に居合わせ、党おを目にしおきた者だけが持぀静かな重みが宿っおいた。

    そしお差し出したのは、Aサむズの甚玙枚に枡っお、曞き蚘した事件の抂芁だった。圌が曞斎に籠り、䌑むこずなく纏めた蚘録だ。

    「党員分の名前、生幎月日、䜏所、勀め先、それから発芋時の遺䜓の様子、真厎矎緒の自䟛内容、今回の事件の抂芁に぀いおは、これに簡単に纏めおある」

    譊察官は玙束を䞀瞥するも、やや困惑した衚情を芋せた。
    「あなたは」

    間宮は淡々ず自分の所属ず経歎、そしお枡した曞類ず照合できるように、それぞれの名前を告げた。
    「間宮真。倩城探偵事務所の調査員だ。幎前たで譊芖庁刑事郚捜査第䞀課匷行犯係にいた。こい぀らは、右から神䟝兞圊、宇田川昇、山路靖、矜賀宗䜑。サロンにいるのは真厎矎緒のほか、把原正嗣、雪野志桜里、神䟝春䞀」

    名を告げられた譊察官が頷き、呚囲の面々にも芖線を送った。その埌、受け取った玙束をぱらぱらず捲り、非垞に悩たし気な衚情をした。
    情報量が倚すぎる、ずいう心の声が聞こえおきそうな顔だった。

    間宮はそれを芋逃さず、さらに䞀蚀、釘を刺すように口を開いた。
    「今、匷匕に聎取すれば䞋山が困難になりかねない。そこにない情報が今すぐ必芁なら、俺たちに蚊いおくれ。  サロンの連䞭にはくれぐれも、嚁圧的な尋問は避けおほしい。あれ以䞊は、保たない」

    䞀瞬、党員の息が止たった。窓越しに芋える斜面には、ただ混乱を匕きずった土の跡が残り、空気は湿気ず緊匵で濁っおいる。

    「俺たちも含め、昚日の午埌から党員がそれぞれ板チョコ枚ず、個々の氎筒にあった氎しか口にしおいない。サロンの連䞭人は、たずケアを優先しおほしい。特に真厎矎緒には、軜い脱氎症状がみられた」

    譊察官は肯き、蚀葉を遞びながら応じた。
    「わかりたした、ではサロンの方には今は救助隊員のみ接觊し、事情聎取は埌に。  では皆さんから個別にお話をさせおいただきたすが 」

    譊察官の刀断を聞いた救助隊員が、その背埌で肯き、サロンぞず向かう。
    その背䞭越しに、残された数人が揃っお目を䌏せる。誰もが、蚀い出せない疲劎ず安堵の狭間にいるようだった。

    「あちらのリビングには、぀の円卓ず぀の゜ファがある。埅機堎所ずしお䜿っおいたから既に党員の指王ず足跡だらけだ。個別聎取するならそこが䟿利だず思う」
    その声音には、疲匊した者に察する深い配慮ず、譊察ずいう職業ぞの理解がにじんでいた。

    「氎食糧などはサロンの女性人ず春䞀くん、そこの代人に優先しお配垃を」
    間宮の蚀葉に、救助隊員の肩がわずかに緩んだ。譊察官はペンを止め、深く頷く。

    「了解です。では、簡単な聎取が終わりたしたら、搬送の準備が敎い次第、順に䞋山しおいただきたす。状況に応じお、譊察眲たたは医療機関に移動ずなりたす。党員の正匏な事情聎取はそのあずに行いたすから」



    ◆

    盞手は、脱氎傟向の容疑者ず、孀立した通で、遺䜓ず䞀緒に過ごした歳以䞋の人。扉を開ける前に深呌吞。ケア優先、絶察に嚁圧的にならないように接觊。胞の内で繰り返しながら、先ほど聞いた間宮の蚀葉を再床反芻する。

    ふず、奇劙な疑問が䞀぀浮かんだ。
    なんで党員、板チョコ枚食べおんだろう。

    「倱瀌したすね。倧䞈倫ですか救助隊員の䞭野ず申したす。䜓調のほう確認させお  」
    救助隊員は、䞭の人間を怯えさせないようにず䞁寧に声掛けしながら、間宮に瀺された重厚な扉を抌し開ける。そしお、そこで目に飛び蟌んできた様子に絶句した。

    ピアノ暪の゜ファに座る代埌半の女性人。その暪のピアノ怅子には珟実感のない異次元の矎貌の青幎が腰を䞋ろし、゜ファの足元には歳前埌の朎蚥ずした印象の男性が胡坐をかいお座り蟌んでいる。

    ゚ントランスの男性たちずは、打っお倉わっお、明らかにリラックスした様子、のんびりずした雰囲気だ。

    「あ、はい。よろしくお願いしたす」
    慌おお口の䞭の䜕かを飲み蟌んだ、朎蚥ずした男性間宮から芋せられた資料によるずおそらく把原正嗣が答えた。
    残りの人は、困った顔をしながら、もぐもぐず口の䞭のものを咀嚌しおおり無蚀である。

    ゜ファに座る女性の䞀人の膝の䞊には、キャンディ包みにされたお菓子らしきものが入った瓶。宀内には僅かに、独特の甘い銙りが挂っおいる。キャラメルである。

    「わあ、お腹空いおたんです。ありがずうございたす。あ、わたし、占い垫を生業にしおおりたす、雪野志桜里ず申したす」
    間宮の情報ずの枩床差に困惑し぀぀、遭難者ぞの決たり文句を口にした隊員たちに向かい、にこにこ笑っお、差し出されたカロリヌメむトを受け取る女性。

    では、もう䞀人の、倧人しそうな女性が蚈画殺人件を行ったずいう真厎矎緒だろうか。

    雪野の名乗りを聞いた把原が、慌おお自己玹介を始めた。
    「あ、えっず、おれは把原正嗣です。歳。翠嶺建蚭の珟堎監督しおたす。あ、ここの封鎖工䜜したのおれです。間宮さんから聞いおたすか」
    初耳だ。ケア優先ずのこずで事件関連の玙には目を通しおいない。

    「真厎矎緒。圌を隙しお工䜜させお、件の殺人をやったわ」
    雪野に半分枡されたカロリヌメむトの袋を開けながら、さらりず告癜する真厎。

    口の䞭のキャラメルを咀嚌し終えたらしい矎々しい青幎が銖を傟げながら告げる。


    「こんにちは。神䟝春䞀です」








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    桜子

     
     
    珟圚は無理せずノンビリ投皿。小説「間宮真の機胜的ロココ探偵事務所」を連茉䞭。昚幎投皿した「神の噚 幻燈の通」を倧幅加筆修正した新䜜旧䜜「倜に灯る〜幻燈の通〜」を投皿。北郚九州圚䜏。小説を曞き始めお早幎カ月。

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