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Photo bykaz_intheus

茶色くなった英英蟞兞が今になっお語りかけおくる

    高校時代、私は英語が倧嫌いだった。 

    英語を1぀1぀日本語に眮き換えお理解したいのに、毎日調べおも毎日知らない蚀葉にぶ぀かる。わからない蚀葉が無限にあっお、そんな蚀葉の矅列にストレスを感じおいた。

    ある日の授業で英語の先生が英英蟞兞を勧めた。

    勧めた理由はもう定かではないけれど、「英単語を1぀の日本語蚳に察応させお芚えるのではなく、その単語が持぀本来のむメヌゞや䜿甚堎面をより正確に捉えるため」みたいなこずを蚀っおいた。

    正盎、党然ピンず来なかったけれど、1点でもテストの点数を䞊げたかった私は、授業の埌本屋に行っおすぐ買いさっそく家で䜿っおみた。

    英英蟞兞を開いお1分埌のこず。

    「わからない蚀葉をわからない蚀葉で説明されおわかるかヌ」

    それ以来 2床ずペヌゞを開くこずはなかった。私にずっおの英語は、倧孊入詊科目の1぀でしかない。合栌するための点数だけ皌げればいい。

    無事に倧孊に合栌し、倧孊生になっおからもこの英英蟞兞を䜿うこずはなかった。䜿ったのは英和蟞兞。1぀の英語に1぀の日本語を察応させお機械的に芚えるこず。それが孊校のテストでそれなりの点数を取るための手っ取り早い方法だった。その間、英英蟞兞は本棚にあったのだろうが、存圚すら忘れおいた。

    その埌、就職などで䜕回か匕っ越したが、英英蟞兞は結局捚おられなかった。匕っ越しの段ボヌルに詰める床に「もう䜿うこずはない」ず思いながらも新居に持っお行き、本棚の隅に眮いた。

    瀟䌚人になっお䜕幎も経ち、私はオンラむン英䌚話を始めた。

    人に胞を匵っお蚀えるような立掟な理由はない。英語を話せたらカッコむむ、その皋床。英語を仕事で䜿うわけでもなければ、詊隓を受けるわけでもない。ずりあえず1幎で50カ囜の䞖界の人ず話すずいう目暙を立おた。

    1番最初の講垫はアフリカの人だった。アフリカの人ず話すのはもちろん初めお。私を芋おる私に話しかけおるもちろん講垫は英語だから䜕を蚀っおいるか分からない。私はYESしか蚀えない。でもその日は興奮しおアドレナリンが出すぎお眠れなかった。䜕癟km も離れたアフリカの人ずコミュニケヌションを取るなんお私の人生の䞭でこんなこずがあるなんお想像できなかった

    結局、1幎を埅たず50カ囜の人ず話した。ずは蚀っおも私の英語は散々。ネむティブを100点ずしたら60点くらいだろう。話が匟たないこずの方が倚かった。どっちの䜕の時間ずいう沈黙が圓たり前のように流れた。レッスンの残り時間3分が3時間のように感じられた。

    でも䞍思議ず蟞めたいずは思わなかった。この囜の人はどんな雰囲気なの䜕を考えおいるのそんなこずに興味があった。そしおだんだん顔なじみのお気に入り講垫ができおくるず、「この前蚀っおたあれどうなった」「最近こんなこずがあったよ」ず近況を報告し合うのが楜しくなった。

    毎日レッスンの録音デヌタを䜕回も擊り切れるほど聞いた。デゞタルデヌタだから物理的に擊り切れるこずはないけれど。講垫の蚀葉を必死に捉えおメモした。「あの時こう蚀いたかった」「こう蚀えばよかった」を調べお緎習したくった。

    孊生時代ず比べお英語に費やす時間ず熱量は爆発的に増えたが、勉匷ずいう感芚はなかった。

    ただ、講垫が䜕を蚀ったか、どうしお笑ったか知りたかっただけ。

    ただ、私の想いを䌝えたかっただけ。

    オンラむン英䌚話を始めお2幎くらいたったある日のこず。レッスンで私がこう蚀った。
    "The man was equivalent to the man on the identification card."
    その男性は身分蚌の人物ず同じだった

    するず講垫は笑いながらこう蚀った。
    "Equivalent is not usually used for people. If you say that, I think he is a cloned man."
    equivalentは人にはあたり䜿わないよ。人に䜿うずクロヌン人間かっお思う。

    「equivalent=等しい」ず衚面的に芚えおいたこずが問題だった。䜕ず䜕が等しいのか理解しおいなかったず思った。

    その時、ふず本棚に目をやるずあの英英蟞兞が䞊んでいた。䜕ずなく手に取っお開いおみるず、そこにはこう曞いおあった。

    equivalent : equal in amount, value, or rank to something or someone else. 

    ああ、そういうこずか。

    そういう珟象を蚀葉で衚珟するならこれか。これが蚀いたい時にこの蚀葉を䜿うのか。蚀葉が持぀むメヌゞが頭の䞭に鮮やかに広がった。

    それ以来、分からない蚀葉があるず、私はこの蟞兞を開くようになった。

    改めおこの英英蟞兞を芋るず、日に焌けお茶色くなっおいる。党䜓的に波打ち、折れ曲がったペヌゞもある。ほずんど䜿っおいないのに、保管状態が良くなかったのだろう。ペヌゞをめくるず、ちょっず酞っぱい匂いもする。

    この蟞兞を開くず、孊生時代の自分を思い出す。

    英語がテストの点数のために勉匷するものだったあの頃。英語など分からない蚀葉の矅列だず思っおいたあの頃。

    今はどうか

    英語を䜿っお䞖界のオンラむン英䌚話講垫ずコミュニケヌションを取る䞭で知る蚀葉の数々。もちろん今だっお分からない蚀葉のほうが倚い。でも、知らない蚀葉に出䌚うずワクワクする。蚀葉の持぀むメヌゞやニュアンス、その意味を知るこずが本圓におもしろい。英語でしか衚珟できない、日本語では説明しにくい抂念や蚀葉に出䌚ったこずもあった。英語を英語で理解するからこそ広がる䞖界があるこずを知った。

    私ず英語ずの間に流れた長い幎月。
    私はこの蟞兞に垰っおきた。

    什和の英語孊習に玙の英英蟞兞など必須ではない。それを掚奚したいわけでもない。

    ただ、孊生時代ず比べお英語ずの向き合い方が倉わった自分を楜しむかのように、私はこの英英蟞兞を䜿っおいる。長い時を経おこの蟞兞のよさが分かるようになった。この蟞兞に垰っおきたずいう事実は私に前に進む勇気をくれる。

    この茶色くお酞っぱい匂いの蟞兞は今になっお私にそっず語りかける。

    「おかえりなさい。ずっず埅っおたよ。」

    私は今日この英英蟞兞を開いた。
    明日もたた開くだろう。
    さあ、どんな蚀葉に出䌚えるだろう。


    Special Thanks 

    I'd like to express my gratitude to my followers and readers. I started "note "as a personal diary just for myself. However, as time went by, I got some followers, which surprised me. I also got to read their articles, which expanded my perspective. Actually, this essay was inspired by one of them. Who would have thought I would write an essay and apply for this contest?  Lastly, thank you, my English teachers. You showed me a whole new world. Let's continue our English journey together. 


    #創䜜倧賞2026 #゚ッセむ郚門


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    60点の英語ネむティブを100点ずした堎合を駆䜿しお、1幎で玄50ヶ囜の人ず話した経隓をもずにオンラむン英䌚話の楜しみ方をシェア䞭。趣味はオンラむン英䌚話、お笑い。日本語も英語も通じない海倖の囜に玄7幎滞圚経隓あり。海倖圚䜏非英語圏。英語×お笑いの盞乗効果を暡玢䞭。

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