
創作大賞感想『思ひ出の樹 ― あなたがくれたもの ―』 読書ログ
2026年創作大賞応募作品、ゆみれもんてぃーさん作の【生活小説】思ひ出の樹 ― あなたがくれたもの ― を紹介したいと思います。
作品紹介企画でお見かけして、読みに行きました。きっかけは作者さんが、第2章とともに「一番温度の高いアボカドを」と紹介されていたことでした。
細かいニュアンスは違うのですが、私は「一番温度の高いところを見てほしい」と受け取りました。
第2章からの紹介だったこともあり、印象に残りました。
ここからは脳内ログでお送りします。
『一番温度の高いところを見てほしい』
作品を大事にしている方なんだな、と思った。
読んでみる。
何か引っかかった気がして、マガジンをフォローした。
第2章を読んだ後に001プロローグから順に読んで行く。
最初は、普通の恋愛小説に思えた。
90年代の懐かしい雰囲気。
続きが気になる。
やけに引っかかる。
何かどこか、手ざわりのある文章だった。
生っぽい。
行ったり来たりしながら読む。
置いてある食べ物とかストレートティー、大根の煮物が印象に残る。そして場面が次から次へと切り替わる。
私はその日、自作小説を編集していたせいもあって、編集脳を走らせる。
多分、これは創作者あるある。
あ、もしかして、これ、実話なんじゃ。なぜかそう思った。私はブラバしてマガジンに戻る。目次の下の記事に目を止めて開く。
フィクションって書いてある。
けど、私小説との一文もある。……余計わからなくなった。
わからないなら、答えを探すのはやめよう。
この作品は、寄り添って読む作品なんだ。
分析癖のある私は一旦スマホを閉じて、また開いた。
もう一度、001プロローグを読み返した。
意味が違って見えた。
すぐに飛ぶ場面は彼女のなかの、印象に残った記憶。
日記をそっと読ませて貰ってるような。
彼女が、麻美がページを破いてその場面を見て、と言ってる気がした。
009の7章まで来た。
最後に、
『歯磨くね』
その上のセリフに
』
の記号。
上にスクロールしても
『
は 、なかなか現れなかった。
長文だった。
長文の上の行に戻って読み直す。
静かな文章。
語りかけるような。
だけど、こんな長い文章をLINEで時々でも送られたら、旦那さん大変だなあ。
私は思わずふっと笑った。
あ、だから『歯磨くね』なんだ。
そして涙がこぼれた。
彼女たちの時間が、日常の積み重ねが置いてあった。
続きを読むのが惜しい気がして、もう一度001プロローグを開いた。
やっぱり違って見えた。
そしてまた順に読んで行く。
何気ないシーンで胸が苦しくなった。
009の7章でもう一度泣く。
011最終章でスマホに涙が落ちた。
012エピローグは静かだった。涙は止まらなかった。
フィクションって書いてた。
私小説って文字もあった。
ということは。
私は想像を巡らせた。
そしてしばらく経って、作者さんに感想を書きに行った。作者さんに、もう1文字も直して欲しくないという気分になった。
今でもふっと運転する時に思い出します。
ゆみれもんてぃーさん、良い読後体験を本当にありがとうございました。
最後に、私が最初に読んだ2章置いておきます。良かったらどうぞ。
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