メインコンテンツへスキップ
見出し画像

今からフェアレディZ32に乗るⅩ〜スポーツカーに乗ろうと思う。(完)

    前回はこちら


    2025年9月になった。
    オイル漏れの本格修理は、「できますよ。」と言ってくれた埼玉日産KG店に依頼している。
    当日はZ32をKG店に持ち込み、「お願いします。」と預けて帰るという淡々としたものだった。

    画像
    KG店に入庫

    修理に時間はかかると言われていた。

    一方、兵庫で新発見した雨漏りのトラブルは、早速、Tバールーフとボディ側ドア部分の社外品ウェザーストリップをネット注文して入手した。工場長に相談したところ、社外品でも取付してくれるとのことで、今回の入庫に合わせて依頼した。これは失敗だったことが、後に判明することになる。

    オイル漏れ修理に加えて、エンジンマウントとミッションマウントも交換することにした。「エンジンマウントを交換すると、ものすごく良くなるよ~!」と理髪店のマスターが言っていた。そのとおり、振動が減って見違えるようだった。
    また一歩新車戻しの歩みを進めた。

    さらに、内装部品で新品がまだ出るものと、エンジンのアンダーカバーを交換した。工場長が手際よく手配してくれた。製造廃止部品はもちろんあるものの、30年近く経過しているのに、日産がまだこんなに新品部品を供給していることに感動を覚えた。

    修理開始と同じ時期にRevolfe S.A.から連絡があった。

    11月下旬に「Z CAR FIESTA」というイベントがあるので、良かったら参加しませんか?というものだった。詳しく聞くと、なんと日産の追浜工場敷地にあるテストコース「GRANDRIVE」を体験走行できるというもの。普段は関係者しか入れない場所だという。参加者は100台限定のイベントだ。修理に時間はかかると言われているが、その頃には終わっているだろうと踏んで参加申し込みをした。

    オイル漏れ修理は結局2カ月かかった。オイルパン、リヤクランクシールに加えて、エンジンマウント、ミッションマウントも無事交換されていた。

    工場長から電話が入った。
    「オイル漏れ修理は無事に終わりました。持ち込んでいただいた社外品のウェザーストリップですが、形状が微妙に違っていてキチンと取り付けができない状況です。一度外したので元のウェザーストリップを取り付けすることもできないです…」

    え?
    こんなところに落とし穴が…?!
    どうする…?!

    工場長が続けた。

    「それで、念のため日産部販に確認したら、在庫は少ないものの純正新品がありました!すみません!相談いただいたときに気づけばよかったのですが。」

    もちろん即決だった。自分もまず新品が出るかどうか確認しておけば良かったと反省した。旧車なのでウェザーストリップの純正新品はないだろうと決めつけていた。

    教訓:交換が必要な部品は、まず純正新品があるかどうかを確認すること

    埼玉日産KG店でのオイル漏れ修理、ウェザーストリップ交換など一連のリフレッシュを終えて納車されたのは、11月末に開催された「Z CAR FIESTA」の前日夕方だった。工場長にこのイベントの話をしたら、「研修で何度か行ったことがあります。貴重な体験になると思うのでぜひ楽しんでください!」と、何とか納車を間に合わせてくれた。ギリギリ間に合った。

    画像
    Z CAR FIESTAに向けて給油

    イベントには同乗者がいた。コペンに乗っている広島在住のMHくんだ。この話をしたところ、ちょうど前日に東京出張があるとのこと。めったにない機会で喜んでくれた。

    納車12時間後には追浜の「GRANDRIVE」近くにいた。
    5月に参加した「オールフェアレディZミーティング」の1,700台と比較すると100台と参加台数は少ないものの、オーナー間でのコミュニケーションは内容が濃いものだった。

    テストコースだけに、入場直前にはオイル漏れしていないかのチェックが入念に行われた。ここでオイル漏れが発見された車両は、入場できずに引き返さなければならないとのこと。無事に修理が終わっていて良かったと心底思った。

    画像
    GRANDRIVE
    画像
    集まったZ
    画像
    画像

    いよいよ追浜テストコースの体験走行が始まった。一周約4kmのコースの中には、荒れた路面や首都高速道路に見られる段差などの一般道路を再現していた。自分の車を走らせるイベントは数あるフェアレディZの中でもこのイベントだけで、GT-Rなど他の車種ではないという話だった。それほど貴重な体験で、同乗のMHくんも驚いていた。

    画像
    体験走行スタート
    画像
    体験走行シーン
    画像

    複数の冷却水漏れやオイル漏れが判明し、一時は廃車?とも思ったこのZ32を、いろんな人のチカラを借りてここまで持ってこれたことに感慨もひとしおだった。
    Z32は当時日産車体の平塚工場で生産されていたということで、故郷(近く)に連れてこれた気がした。
    納車直後に思った「キチンとしたるで」の約束を果たせたと思った。

    この時、Z32の冷却水漏れを修理してくれたRevolfe S.A.のメカニックとじっくり話ができたことも、ありがたかった。

    「Z CAR FIESTA」を大満足で終えたZ32。

    画像

    「新車戻し」への次のメニューは、ブレーキキャリパー塗装とレザーシートリペアだった。それぞれキレイに施工してもらい、その際に新たに発見されたドライブシャフトブーツのひび割れは、再び埼玉日産KG店工場長に依頼して修理してもらった。

    こうして2026年3月に、Revolfe S.A.で1年点検を迎えた。1年前に冷却水周りを修理した後、初めての点検。普段乗っている感じでは異常はないが、エンジン内部でまたサビが出ていたりしないか、常に気にはなっていた。この時冷却水のリザーバータンクの新品がまだ出るとのことで、交換した。

    結果は全く問題ないとのこと。Revolfe S.A.から「昨年頑張って修理していただいてホントに良かったです。これからは予防整備ですね。旧車なので何かあるかもしれませんが、全力で対応します!」との話だった。

    ここまで全力を尽くして整備してきてよかったと思える瞬間だった。


    2026年5月。
    オールフェアレディZミーティングの時期を迎えた。

    画像
    いい天気 富士山も映える

    2度目の参加となる今年は、昨年を大幅に上回る参加台数2,051台だった。最新のRZ34が多く、ニュースでも話題になった2027年モデルのお披露目もあった。

    画像
    Z32とコカコーラの看板 映える
    画像
    RZ34  2027モデル


    自分のメインイベントは富士スピードウェイの体験走行だった。走行台数は約100台。もちろん富士スピードウェイのコースを走るのは初めての体験。まさか自分がサーキットを走ることになるとは、思ってもいなかった。

    画像
    富士スピードウェイ体験走行シーン
    画像
    こんな体験ができるとは思ってもみなかった!
    画像
    画像

    Z32と出会ったおかげで、この貴重な景色を見ることができた。

    冷却水漏れもあった。
    オイル漏れもあった。
    雨漏りもあった。

    それでも、自分はこのZ32を買ったことを後悔したことはない。

    これからも修理や整備は続くだろう。
    それでも、

    これからも、Z32と。
    「スポーツカーに乗ろうと思う。」

    画像
     
     
    50代後半になる会社員です。兵庫県出身、埼玉県在住。 若い頃には遠すぎて憧れにすらならなかった1997年式フェアレディZ(Z32型)を、50代半ばになって購入しました。 旧車との付き合い、日常の暮らし、昔のクルマやバイクことなど、ぼちぼち書いていこうと思います。

    あなたへのおすすめ