【PL学園コラム1】アルプスの怪物!人文字応援団☆野球部と鏡合わせの異世界を書く
各回読み切りなので、この記事だけでも楽しんでもらえます!
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YouTube界隈で何百万回も再生されている、PL学園野球部の話。
その裏側に、もうひとつの地獄があったことは、あまり知られていない。
私のお気に入りは「片岡篤史チャンネル」の「PL座談会」。
片岡篤史さんが「PL学園野球部出身の、街のおじさん」の後輩として甲斐甲斐しく料理を取り分けたり、敬語を崩さない。
OGの私は「わかる~。これよ、これ」とうなずける。
もちろん、私は野球部ではない。
アルプススタンドの、人文字の端っこにいた女子生徒だった。
🏫 地下に隔離された野球部とアルプスの怪物
2年上にはジャイアンツに進んだ吉村禎章さんがいて、
世間を熱狂させた清原和博くん&桑田真澄くんのKKコンビは2年下。
同級生でプロ野球選手になったのは
加藤正樹くん(近鉄)と山中勝己くん(中日)の二人。
でも、おそらくは互いに、ほぼ知らない。
当時のPL学園は男女別学。
その上、野球部はスポーツクラスとして地下に隔離。
私にとっては「野球で勝つのが仕事の、よく知らない人たち」だった。
それなのに、野球部が甲子園に出れば、人文字応援団に強制参加。
帰省はできない。家族もなし。
ブラスバンド部が奏でるノックアウトマーチや1,000人による1ミリのズレもない完ぺきな動きは、
アルプス席から対戦校にプレッシャーを与える巨大な怪物とも言われた。
そして、普通の女子生徒が怪物の一部になる裏には、徹底的に管理された練習があった。
😢 入寮してから夏休みまでに10キロ痩せた
入学前に地元で採寸した夏服はブカブカ。
帰省したら、会う人みんなに仰天された。
さぞかし厳しい軍隊的な規律生活を強いられていると思ったのだろう。
そのとおりだった。
女子寮で過ごす部屋は縦割りで、
起きてから寝るまで、上級生の厳しい目が光っている。
ちょっとでも引っかかると「指導」が入る。
たとえば、掃除。
上級生がスーッと指でなぞって、1ミリでもホコリが指につけばアウト。
トイレの便器は、なめてもいいくらいに磨きあげる。
モノのたとえではない。
実際に私は上級生から「キレイに拭いたわね。なめてみなさい」と言われたことがある。
ほんの一瞬、同郷の同級生と廊下の隅で遭遇し、嬉しさのあまり、方言が口をついて出る。
どこからともなく寮の役員(上級生)が現れ、アウト判定がくだされる。
そして、部屋全員で自由時間を返上して草むしり。
「連帯責任」だ。
全員が無言で草をむしる。
叱責されたほうが100倍マシと思える視線が突き刺さる。
🙇♀️ 一事が万事「させていただきます」
PL学園は宗教校という側面もあって、何につけても「・・いただく」と言う。
「掃除をする」のではなく「掃除をさせていただく」、
「指導される」のではなく「指導していただく」。
一事が万事、
上級生には「していただく」、
自分たちは「させていただく」生活だった。
「甲子園は野球部だけで優勝するものではない」
という謎認識もあった。
野球部が甲子園に出ると、私たちは人文字、声出し、応援歌を「練習させていただく」日々。
休み中だから授業はなく、当然、学校には行かない。
24時間、上級生のお世話をさせていただきながら過ごす。
在学中にセンバツ2回、夏1回。
合計3回の甲子園優勝。
野球部の武勇伝と鏡合わせ。
「アルプスの怪物」と呼ばれたPL応援団と女子寮の異世界。
誰も書いてないから、私が書く。
そんな私が最初に知ったのは、
甲子園の華やかさではなく、
ティッシュを一度に2枚取ることすら許されない世界だった👇
※このコラムは、あくまで個人の記憶と主観に基づくものです。
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