
雨がうつしだす世界
雪解け水と混ざり合った雨水が石段を伝う。流れ込んだ先の小さなくぼみには澄んだ水がたまり、水面がゆらゆらと揺れている。そこに映り込んだ木の枝は、あっという間に輪郭を変えていく。変幻きわまりない。
昨日は霧雨と強風によって冷たい雨となった。1月の寒波がもたらした雪は、ここ1週間ほどでだいぶ少なくなった。久しぶりに姿をあらわした地表は、多くの場所が雪解け水と雨水におおわれた。
散歩を日課としているが、雨の日は通常はジムに行く。しかし昨日は外を歩きたい気分だった。レインジャケットを羽織り、風で運ばれてくる霧雨をかき分けるようにして歩いた。
雨の日はいつも以上に足元に気を取られる。できるだけ、水たまりやぬかるみを避けながら進みたい。外に出ておいて何だよという話ではあるが、できるだけ靴は汚したくない。
そうやって歩いているうちに、冒頭の水たまりを見つけた。普段なら外を歩かないコンディション。それゆえに、これまで目にとまることはなかった存在である。
歩き慣れた道でも、アプローチを変えるといつもと違う姿が見えてくる。水たまりに浮かぶ、木の影がそれを教えてくれた。

きょうの1曲
Flavor Of Life Ballad Version - 宇多田ヒカル
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