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園崎咲人ー特別編:風の島––崎戸〜西海市崎戸町百話#039

    第三十九話 風の島 『崎戸』

    1.風の街――『風都』

    蛎浦島と崎戸島に架かる本郷橋に立つと、風を感じる。

    海の上だから、当たり前と言えば当たり前なのかもしれない。

    海の向こうを見ると、松島の風力発電の風車が回っている。

    私はこの景色を見るたび、ある街を思い出す。

    『風都』だ。

    『仮面ライダーW』に出てくる架空の街。

    2.風景

    主人公たちは高い場所から街を眺めている。

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    風が吹いている。その向こうでは、大きな風車が回っている。

    風車が回る風都タワーは、街のシンボルだ。

    そして、本郷橋から松島を見る景色と、どこか似ている。

    そんなことを崎戸へ来るたびに、何となく思っていた。 

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    3.風の島

    『風都』は、風の街だった。

    ならば崎戸も、私にとっては風の島なのかもしれない。

    最近、もう一つの風を知った。

    江島沖で計画されている洋上風力発電である。

    江島も崎戸町だ。

    ここで、私の中で別のものまでつながった。

    4.緑と黒

    崎戸はかつて石炭の島だった。

    地下から黒い石を掘り、それをエネルギーとして外へ送り出した。

    今度は海の上で、風から電気をつくろうとしている。

    地下から海の上へ。黒い石から緑のエネルギーへ。

    過去の中に蓄えられていたものから、今ここを通り過ぎていくものへ。

    『仮面ライダーW』の中で描かれた、緑色と黒色。

    サイクロンジョーカーだ。

    フィクションの中の二つが、現実の崎戸町で重なった。

    5.風の島、崎戸

    本郷橋に立つと風が吹く。松島の風車が回っている。

    そして、海の先の江島沖にも、いつか大きな風車が並ぶのかもしれない。

    崎戸は、石炭の島だった。これからは、風の島にもなるのだろう。

    風の街、『風都』。

    そして、風の島、『崎戸』。

    :園咲来人&左翔太郎

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    長崎県西海市崎戸町の観測者。 観光案内や、郷土史ではありません。 島、橋、炭鉱、店、記憶などを調べ、それらのつながりも書きます。 崎戸を飛び出し、西海市の他の町へ行くことも。 間違いや、地元の方が知っていることがあれば、教えてください。 目指すは、百話。その先はまた考えます。

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