
園崎咲人ー西海市崎戸町百話#001〜何故、西海市崎戸町なのか?
第一話 何故、長崎県西海市崎戸町なのか?
『長崎県西海市崎戸町』
私は長崎で生まれたわけではない。崎戸で育ったわけでもない。もちろん炭鉱で働いたこともない。
それでも、なぜ私は崎戸を書こうと思ったのだろう。
答えは一つではない。
新婚旅行で初めて見た、透き通る海の美しさが忘れられなかったから。
明治時代に起きた外国船の座礁事故を知り、この土地に眠る物語に心を動かされたから。
そして、この土地には、まだ語られていない記憶が数多く残されていると確信したからだ。
どれも本当の理由だ。
しかし、一番の理由は別にある。
私は未来を書きたい。
未来は、新しいものだけでつくられるわけではない。
土地に残る記憶、人が生きた証し、忘れられた出来事。
それらを掘り起こし、物語として未来へ手渡していくことも、未来をつくる営みだと私は信じている。
だから私は、崎戸を書こうと思う。
この島を書くことは、過去を懐かしむためではない。
土地の記憶を未来へつなぎ、この場所が持つ物語を次の時代へ残していくためだ。
園崎咲人
西海市観光協会ーインスタグラム↓