
西海市崎戸町#024〜同業者だ!!ー『崎戸運送』
第二十四話 同業者だ!!ー「崎戸運送」
崎戸には、「崎戸運送」という名前の会社がある。
私がこの会社を気にしたのには理由がある。
私も長らく同じ業界で、自動車部品輸送の品質管理に関わっているからだ。
同じ業界でも、運ぶものが違えば仕事の姿も違う。
崎戸運送は何を運んでいるのだろう。
調べてみると、塩化物製品をはじめ、鋼材、機械類、飼料などを運び、九州だけでなく関東や東北までトラックを走らせているという。
会社が設立されたのは1977年。
そして1999年、大島大橋の開通に伴って業務を拡大した。
ここが私には面白い。
橋が一本できたことで、島の物流は変わった。
船に車を載せていた時代から、トラックがそのまま本土へ走っていける時代になった。
そして今、私たちは次の変化の入口にいる。
AI、自動運転、無人配送。
特異点と呼ばれる時点を過ぎ、新しい時代が本当にやって来れば、島の物流も今のままではないだろう。
人口の少ない島だからこそ、無人配送が必要になるかもしれない。
崎戸という名前を付けたトラックは、その時も走っているだろうか。
物流に関わる人間として、私は少し気になっている。
園崎咲人