
西海市崎戸町百話#043〜納涼花火大会で:崎戸町を忘れていた
園崎咲人ーー第四十三話 崎戸町を忘れていた
さきと納涼花火大会で、崎戸町に関するクイズ大会があった。
問題に正解すると勝ち残っていく。最後まで残れば、Amazonだったか、何かの商品券がもらえたと思う。
その中に、こんな問題があった。
「崎戸町には小学校がいくつあるでしょう?」
私は考えた。
崎戸小学校はもうない。大島の学校と統合されて、今は大崎小学校になっている。
だったら一つだろう。
周りを見ても、同じように考えた人が多かったように思う。
ところが違った。
江島にも小学校がある。平島にも小学校がある。
でも、どちらも今は休校中となっている。
私はそのとき、少し妙なことに気づいた。
崎戸のことを書いている自分まで、江島と平島を忘れていた。
もちろん、初めから書く対象外としてはいた。
ただ、崎戸町と聞くと、蛎浦島や崎戸島を思い浮かべる。
炭鉱や北緯33度展望台も思い浮かべる。
それで、本当に崎戸町を知ることになるのだろうか。
江島も崎戸町だ。平島も崎戸町だ。
橋を六つ渡って崎戸島まで行っても、それで崎戸町の全部を見たことにはならない。
その先には、船でなければ行けない崎戸町がある。
花火大会のクイズで出された一問が、それを教えてくれた。
ここから徐々に、書ける範囲で海の向こうの崎戸も考えたいと思う。
園崎咲人