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石炭シリーズ①〜西海市崎戸町百話#050:日本では、もう石炭を掘っていない?

    第五十話 石炭シリーズ①〜日本では、もう石炭を掘っていない?

    崎戸炭鉱は1968年に閉山した。

    炭鉱と聞くと、どうしても昔の産業という感じがする。

    崎戸だけではなく、高島、端島、夕張、筑豊。

    日本の炭鉱は、もう過去のものだと思っていた。

    では、日本では現在、石炭をまったく掘っていないのだろうか。

    調べてみると、国内の石炭生産は今も残っている。

    もちろん、かつてとは規模がまるで違う。

    1960年代以降、石油への転換が進み、さらに安い海外炭が入ってきたことで、日本の生産は急速に減っていった。

    1990年度には国内の原料炭生産がなくなり、一般炭の生産も減少を続けた。2020年代には66万トンまで減っている。

    一方、日本が石炭を使わなくなったわけではない。

    現在、日本で使われる石炭の大部分は海外産だ。

    政府も2025年のエネルギー白書で、日本は石炭資源のほとんどを海外からの輸入に頼っているとしている。特にオーストラリアとインドネシアだけで輸入量の約8割を占める。

    つまり、日本から石炭が消えたのではない。

    日本で石炭を掘ることが、ほとんどなくなったのだ。

    崎戸炭鉱が閉じたから、私は石炭を昔の話だと思っていた。

    しかし、崎戸で掘らなくなった後も、日本は石炭を使い続けている。

    ただ、その石炭が見えないところから来るようになった。

    崎戸の石炭を調べるまで、このことを私は知らなかった。

    園崎咲人


     
     
     
    長崎県西海市崎戸町の観測者。 観光案内や、郷土史ではありません。 島、橋、炭鉱、店、記憶などを調べ、それらのつながりも書きます。 崎戸を飛び出し、西海市の他の町へ行くことも。 間違いや、地元の方が知っていることがあれば、教えてください。 目指すは、百話。その先はまた考えます。

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