メインコンテンツへスキップ
見出し画像

沈む寺 #毎週ショートショートnote

    あき伽耶

    日本各地で寺が沈むという事件が起きていた。
    国宝の寺も沈んでしまい、政府は原因究明委員会を設置した。
    地盤調査がなされたが、沈んだ寺の地盤は強固だと証明された。
    建築基準も確認したが問題はなく、原因は全くわからない。
    歴史を遡って糸口を見つけようとしたが、残念ながら同様の事象はなかった。が、沈んだ寺に共通点が見つかった。高利貸しや一揆勢の殺傷をしたという史実だ。
    そんなことがわかったところで寺が沈む事実とは関係がない。委員会は頭を抱えた。
    現地調査をしてきた者が愚痴った。

    「腐った性根の寺っていうのは今も変わらずで。どの寺も僧侶の権力争いやお布施の使い込みがひどく、檀家たちは罰が当たったと言ってます」

    罰で済ませられたら苦労はせんと委員会が溜息に包まれたとき、別の現地調査員が新発見だ!と息を切らせてやってきた。

    「どの寺の屋根にも変な細い紐が一本ついてました! 途中でちぎれた痕跡があって。紐の成分を調べたところ、蜘蛛の糸でできていて……」


    了



    先月から毎ショ参加し、このたび初の410字に近い作品ができました! 416字です。
    改めて、み、短いですね、410って(@_@)
    今後もできるかなあ(;'∀')と不安をかかえつつ。
    えーい前進あるのみ!
    とりあえず次回も頑りますw

    お読みいただきどうもありがとうございました。

    (追伸)掌編を投稿しました。子育てママ&家族応援物語です。頑張るご家族の元気の素になったら嬉しいです<(_ _)>



     
     
     
    第2回角野栄子もっとあたらしい童話大賞にて「カゲとかけっこ」が最終選考作品となりました。 日本児童文学者協会会員 2022年より創作沼へ。読み手の心と共鳴するモノが書けたら嬉しいです(^^)  童話、ショートショート等々書いてます。他サイトにも作品を投稿、活動詳細はXにて発信中。

    あなたへのおすすめ