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『Blue Ivyから読むBeyoncé⑥』なぜBeyoncéの仕事には家族が何度も登場するのか ― Blue Ivyからたどる、受け継ぐということ

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1. はじめに

Beyoncéの作品を長く見ていると、家族が何度も登場することに気づきます。

母・Tina Knowles、妹・Solange、夫・JAY-Z。そして子どもたちのBlue IvyやRumi。

もちろん、Beyoncéの作品すべてが家族についての作品というわけではありません。それでも、音楽、ステージ、ファッション、ビジネスまで追っていくと、家族の存在は何度も現れます。

では、なぜなのでしょうか。

このシリーズでは、Blue Ivyがステージに立つまでの経緯から始まり、『RENAISSANCE』や『COWBOY CARTER』の中で彼女をどう見ることができるのか、そして「親のおかげ」と本人の努力をどこまで分けて考えられるのかを追ってきました。

ただ、最後にもう一つ気になったことがあります。

Blue Ivyだけを見ているつもりだったのに、調べれば調べるほど、その周りにはBeyoncé自身が母から受け取ったもの、祖先について調べたこと、家族と仕事をどう両立しているかという話までつながっていったのです。

今回はシリーズ最終回として、Beyoncé本人の言葉を手がかりに、彼女にとって家族と仕事がどのように重なっているのかを見ていきます。

そのうえで、これまで私がBlue Ivyを見ながら考えてきた「受け継ぐ」というテーマを、最後にもう一度考えてみたいと思います。


2. Beyoncéの仕事のそばには、家族がいる

2024年の『GQ』で、Beyoncéは自分の仕事と家族について、かなり具体的に話しています。

“I build my work schedule around my family.”

「私は仕事のスケジュールを家族を中心に組んでいます」

ツアーも、できるだけ子どもたちが学校に行っていない時期に行うようにしているといいます。家族と一緒に世界を見て、さまざまな言語や建築、暮らしに触れさせることも、以前から思い描いていたそうです。

興味深いのは、子どもたちがBeyoncéの仕事をかなり身近で見ていることです。

“My kids come with me everywhere I go. They come to my office after school, and they are in the studio with me. They are in dance rehearsals.”

「子どもたちは、私が行くところへどこにでも一緒に来ます。
放課後には私のオフィスへ来て、スタジオにも一緒にいます。
ダンスのリハーサルにもいます」

Beyoncéは、子どもたちが一緒にいるため、自分の振付を覚えるのも自然なことだと話しています。

こうして見ると、BlueやRumiが母の音楽やステージに触れてきた背景には、まず日常があります。Beyoncéが仕事をする場所の近くに、子どもたちもいるのです。

ただし、それは「子どもたちを自分と同じ道へ進ませる」という話ではありません。

Blueが『Renaissance World Tour』への出演を望んだとき、Beyoncéは最初に断っています。2024年の『GQ』でも、「私はBlueをステージに立たせたくなかった。Blue自身がそれを望んだ」と振り返っています。

家族を仕事の近くに置くことと、子どもの進路を決めることは同じではない。その違いは、Beyoncéと子どもたちの関係を見るうえで大切なのだと思います。



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子どもたちがBeyoncéの仕事を身近で見ていることは分かりました。

では、Beyoncé自身はどうだったのでしょうか。

ここから母・Tina、Beyoncé自身が調べた祖先、そして曽祖父の名を残したSirDavisまでたどっていくと、「家族」と「受け継ぐこと」の関係が少しずつ違って見えてきます。

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Blue Ivyは、なぜBeyoncéのステージに立ったのか。 最初の「NO」、SNSでの批判と成長、『RENAISSANCE』『COWBOY CARTER』、ネポベイビー論争、そしてBeyoncé自身の家族の歴史まで。 Blue Ivyから見えてきた6つの問いを、本人・関係者の発言や一次資料をたどりながら考えます。 全6回・単品合計2,400円 → マガジン980円

Beyoncéのステージに立つようになったBlue Ivy。なぜBeyoncéは最初、娘の出演に「NO」と言ったのか。なぜ観客は、批判する…

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