「思ひ出の樹」を振り返って|【エッセイ】日常のスベッたコロンだ
私は事実あったことしか書けない人間です。
小説を書こうと思ったのは「文章を書く」といったら「小説を書く」だと連想ゲームのように思ったのと、このあった恋愛のことをどうにか残して置けないものかと思ったからでした。
エピソードを出し惜しみをしていても、話す機会がなくなるかと思うので、今日はお話しようと思いました。
このお話「思ひ出の樹」のタイトルは朝ドラ「ばけばけ」の「ヘブン先生」の奥様のモデル「セツさん」が書いた本に由来しています。
あの頃、彼とはいつも朝ドラの「ばけばけ」を同じ時間に観て、LINEで感想を言い合ってから仕事に向かいました。ずっと最後迄観るつもりでした。残念にもそうはならなかったのですが。
「小泉八雲」の奥様「セツ」が八雲が亡くなった後に八雲の思い出を書いた本のタイトルが「思ひ出の記」でした。
私が書いた小説が「桜」をモチーフにしていたので一文字だけ変えて
「思ひ出の樹」
としました。
時々、やはりこのお話が事実と思われてしまって、私の亡くなった夫のことを書いているのかと聞かれることがあります。
私は独身で結婚したことはありません。そして、わかりませんが多分彼はまだ生きていると思います。風のうわさが入るところがないので、多分なのですが。
麻美と直樹の青春時代の話は設定こそ変えていますが、概ねお話のような感じのことがありました。全部書いていると長くて終わらないので、細かいところは演出として変えました。
彼は病気を持っていました。彼の病気も全て見るつもりでした。そして最後まで一緒にいたいと思いました。そうできない事情があって離れましたが、とても思い出深い人となりました。
仙台での話も子供の話も全てフィクションです。
でも、最後の最後ギリギリのところまで一緒にいて、やってあげられることは概ねやったし、別れる覚悟もしていたのは麻美と一緒でした。そして、それでも別れた後、恋しいという思いは止めることは出来ませんでした。
最終章で麻美が言っていたことが、私のあの時の気持ちの全てだったと思います。
私はこの作品を自分の気持ちに正直に書いておいてよかったと思いました。私はあの時の気持ちを真空パックにしてこの「思ひ出の樹」に閉じ込めました。
長々語ってしまいましたが、そんないきさつで出来上がった小説だったということが分かっていただけましたでしょうか。
このお話は小さな記憶を積み上げて進んでいきます。人の性格や癖やそういうものがお話を形作っていきます。
終わりがきても、受け取ったものは多かった。そう思っています。
先日、雨柳 雫さんのnoteで私の「思ひ出の樹」を取り上げて感想を書いてくださいました。とても胸が熱くなって感想を読み終えて泣いてしまいました。
折角なので、ここにご紹介をして皆様に読んでいただきたく思い、リンクを貼らせていただくことにしました。
是非とも、訪れて読んでみてください。
▶小説はこちらからどうぞ
ソメイヨシノは二人の出会いから別れまでを
静かに見守っていました。
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