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‐人倖‐ 花の銙。人の圱。     【二十䞉話 】癜いブラりス。

    これはnote創䜜倧賞ホラヌ小説郚門に応募した物語の続きです。
    未完ですので、最埌たで読んでいただけるず幞いです。


     矎咲はコンビニから出るず家に向かう。
     保護者説明䌚のせいで、矎咲は、家で眠っおいたそうめんしか食べおいない。小腹の枛った矎咲はフラむドチキンず、母芪に䞀番安いカップのアむスを買った。䞀緒の袋に入れようかず思ったがやめた。䜓育通での出来事ず、『譊察の人』のこずを考えながら歩いおいるず、自分の足音だけが劙に響いおいるのを感じた。倖灯はい぀もより暗い。行き亀う人は俯いた圱。家々からは、テレビを通しお聞こえる人の声しかない。矎咲は振り向く。コンビニの明かりは遠く、公園の街灯は消えおいる。

     颚が矎咲の頬を撫でる。湿気をはらみながらも、倜の冷たさを運んでいる。

     矎咲はたた歩き始める。たたに立ち止たり、振り返る。コンビニの明かりは、倉わらずそこにある。アむスのこずを気にしながら早足になるず、倖灯の明かりに照らされた人圱がある。癜い服を着おいる女性に芋えた。女はゆっくりず矎咲の方ぞ歩いおくる。

    「女の倜の䞀人歩きは危ない。そうだろう」

     目の前に珟れたのは、矎咲の孊校の制服を着た女子。黒く長い髪を颚に流しおいる。矎咲は「そうですね」ず答えるず、その制服の女子は蚀う。

    「では、䞀緒に歩こう」

     さも、圓然のように。
     
     二人は歩き出す。ずっず続く倖灯の矀れ。時折、すれ違う人の圱。二人の足音は歪なリズムを刻む。矎咲は隣の女子を暪目に芋るが、圌女は時折、匷く吹く颚で乱れた髪を盎すだけ。すたした顔で歩いおいる。矎咲は自身の知り合いなのか、単に偶然、倜に䌚っおしたった他人なのか、頭を巡らせる。そしお、可胜性のある人を思い出す。

    「すいたせん。工藀先茩の友達ですか」

    「工藀」

    「工藀真理先茩。陞䞊郚の」

     制服の女子は、䜕かを考えるように顎に指を圓おるず『工藀真理』の名前を呟く。その圌女の様子に矎咲は人違いだず蚀っお謝った。沈黙が二人を包む。月は隠れおいる。その暗闇。制服の女子のブラりスの癜が浮かび䞊がる。矎咲はそのブラりスに぀いお尋ねた。

    「あの。そのブラりスっお長袖ですよね」

    「長袖 短いものがある」

    「長いのは冬甚で、短いのが倏甚。今は倏だから  」

     どっちが癜い

     圌女の蚀葉。矎咲は「同じ」ず答える。

     圌女は腕を倜空にかざす。癜の䞀色だけが闇倜を退ける。圌女は手を䞋ろすず、いずおしげに袖を撫でる。矎咲はその姿を芋お、雚の日のこずを思い出した。あの、芋䞊げおいたビニヌル傘の女。

    「雚の日。私の家に来たせんでした」

     制服の女子は立ち止たる。そしお、蟺りを芋枡し、蚀った。

    「もう、いいだろう」

     光ず音が動き出す。

     倖灯は明るく、行き亀う人は『人間』。圌女は䜕も蚀わずに、矎咲をじっず芋おいる。

    「あ。私、こっちです。助かりたした」

    「では、おやすみなさい。か」

    「  ですね。おやすみなさい。です」

     矎咲が歩き始めるず、制服の女子が背埌で呟いた。

    「いい匂い」

     矎咲が振り返るず、もういなくなっおいる。矎咲は家に向かった。家に垰り぀くず、母芪がそうめんをすすっおいる。矎咲がアむスを差し出すず、「いい匂い」ず蚀った。

    「フラむドチキン。いいわね」

     矎咲はフラむドチキンの袋をじっず芋぀めるず母芪に「あげる」ず蚀っお郚屋に戻った。ベッドに腰かけるず、Tシャツを脱ぎ捚お、その匂いを嗅いでみた。それから着替えを甚意するず、シャワヌを济びに济宀ぞ向かった。

    次話 第二十四話 


    途䞭から読たれる方は「第話 プロロヌグ」からお読みいただけるず幞いです。

    「第話 プロロヌグ」


     
     

    Sio

     
     
    はじめたしお。 長線から日垞の小さな物語たで、静かな䜙韻を残す䜜品を曞いおいたす。 文章のリズムや間合いを倧切にしたい。そんな思いで曞いおいたす。 そんな物語が倚いです。 短篇を䞭心に曎新しおいきたす。 ゆっくり読んでいただけるず嬉しいです。

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