
〔講義005〕『超訳 ニーチェの言葉』[蹴球学部|哲学科]
本講義では、
ニーチェの言葉を一つ取り上げ、
その本文の要約と
実生活への落とし込みを
考えてみます。
ニーチェが本当に伝えたかったことを
サッカーでもたとえていきます。
それでは、講義をはじめましょう。
Ⅰ・己について
005 自分を現す三つの形
【要約】
贈る・あざける・破壊する
相手に愛情を贈るのも、
相手を破壊する言葉を贈るのも、
あなた次第
【サッカー例え】
中田英寿のキラーパスには
(味方FWへの)愛情がない
と言われていた。
しかし本当にそうだろうか?
かつての浦和レッズには、
ウーべ・バインという選手がいたが、
彼のキラーパスに追いつくことができたからこそ、
福田正博は得点王になれたと言える。
中田英寿はパス成功率など気にもせずに、
味方FWが点を取る確率の高いパスを出し続けた。
中田英寿ほど味方FWのことを思っている
選手はいないだろう。
《実生活への落とし込み》
私たちが誰かに向けて口にする言葉や行動は、
そのまま“自分という人間を映し出すもの”です。
相手を励ます言葉を贈るのか、
皮肉や攻撃的な言葉で傷つけるのか――
その選択によって、自分の在り方は大きく変わっていきます。
・思いついたひと言を、反射的に口にしない
・言葉が相手にどう届くか、一度立ち止まって考える
・相手を動かすのではなく、相手を支える言葉を選ぶ
・感情的な言葉は、時間を置いてから伝える
日常の中での“ひとつの言葉の選び方”が、
その人の温度や人格を形づくっていきます。
意図せず相手を傷つけてしまうよりも、
少しの配慮で相手を支えられる言葉を選べるほうが、
自分自身もより豊かに生きられます。
■ おわりに
言葉は、自分の姿そのものです。
誰かを照らす言葉を贈れる人でありたいものです。
【了】
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