
〔講義003〕『超訳 ニーチェの言葉』[シェッツェン大学|蹴球学部|哲学科]
本講義では、
ニーチェの言葉を一つ取り上げ、
その本文の要約と
実生活への落とし込みを
考えてみます。
ニーチェが本当に伝えたかったことを
サッカーでもたとえていきます。
それでは、講義をはじめましょう。
Ⅰ・己について
003 一日の終わりに反省しない
【要約】
一日を振り返って反省すると、
単に疲れているから、
不快で暗い結果に辿り着く。
自分をダメだと思ったり、
人に対して憎しみを覚えたりする。
そんなときは休ませること。
①活発に活動している
②何かに夢中になって打ち込んでいる
③楽しんでいる
ときは、反省したり、考えたりしない。
【サッカー例え】
ドイツW杯のブラジル戦、
終了のホイッスルが鳴った瞬間
ピッチに倒れ込んだ中田英寿。
現役のサッカー選手としてのラストゲーム。
彼はグループリーグ敗退の責任を感じて
倒れ込んだわけではないだろう。
ましてや自分のサッカー人生を悔いて、
涙をこぼしたわけでもないだろう。
やり切ることの大事さを
皆に教えてくれた選手である。
《実生活への落とし込み》
一日の終わりに反省ばかりしてしまうと、
疲れた心がそのまま“暗い結論”を作り出してしまいます。
本当は頑張っているのに、
「自分はダメだ」と過小評価したり、
「今日は何もできなかった」と必要以上に落ち込んでしまうのは、
疲労による思考の偏りです。
大切なのは、
夜に判断しないこと。
そして、
疲れているときの考えを“本音”だと思わないこと。
・夜は反省ではなく、心を休ませる時間にする
・反省は、気持ちが整っている朝や昼に行う
・疲れた頭で出した結論を、自分への評価にしない
こうした習慣が身につくと、
自身への厳しすぎる見方が和らぎ、
健全な自己理解につながっていきます。
■ おわりに
疲れた心が語る言葉に振り回される必要はありません。
休むことで整う視点こそ、本来のあなたを映し出します。
【了】
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