〔講義007〕『堀孝史体制下の4-1-4-1』[シェッツェン大学|蹴球学部|分析学科]
今回は、ミシャのバトンを受け取った堀孝史にフォーカスしました。
前任者の良い部分を踏襲し、修正点は最小限に。また、守備から入る堅実な戦い方を瞬く間に浸透させた手腕は見事でした。
◉ 守備時は4-1-4-1、攻撃時は4-3-3
GKは西川周作、DFは右から宇賀神・遠藤・マウリシオ・槙野、MFはアンカーに青木、2列目は右からラファエルシルバ・長澤・柏木・武藤、FWは興梠。
◉ ビルドアップは、ミシャスタイルでも4バック+アンカーという形になっていたので、あまり変化なし。
◉ ポジショニングで勝負するタイプのベテラン阿部・平川の代わりにスタミナとフィジカルに長けた青木・長澤が先発になり、守備面で上積みはあったが、ゲームメイクは柏木依存症に。
◉ ミシャ時代から武藤、ラファエルシルバは、守備時に相手のSBをマークするためにサイドハーフとして機能していた。
また、堀体制下では攻撃時もこの2人はサイドに張り、ドリブルで仕掛けるなどタスクを忠実にこなしていた。
◉ しかし一方で、1トップの興梠が相変わらずターゲットマンとして潰れ役を担っていたが、2シャドーが解体し孤立。
◉ ボールを追い越す動きや狭いエリアでのスピーディなポジションチェンジなどは皆無で、柏木がボールを持つ時間が長く、ときには前すら向けない状態でのプレーも多くあった。
◉ DFラインの陣容についても、若干の違和感はあった。
たとえば、左SBの槙野は3バックの左ストッパーこそが本職で、4バックであるならば攻撃参加は封印してCBで起用すべきだと個人的には感じていた。
さらに、CBのマウリシオもまた3バックの中央でリベロとして振る舞うことでこそ輝くタイプだった。
もともと3-4-2-1に適した選手を獲得してきたので、適性ではないポジションで起用するリスクは、承知の上でのシステム変更であったのは明白だった。
◉ 一定の評価を得て、シーズン開幕から指揮した2018年は振るわずたったの5試合で契約解除となったが、ガタガタになりかけた浦和レッズをJ 1の舞台に留めてくれたのは他ならぬ堀孝史だ。
【了】
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