
〔ゼミ講義003〕『評価基準①〜忘れ去られた名将・三浦俊也〜』[蹴球学部|社会学科|ゼミ]
① 要約
三浦俊也監督は、
・大宮アルディージャ初のJ1昇格
・コンサドーレ札幌のJ2優勝・J1昇格
など、確かな実績を残した監督である。
しかし、そのサッカーは「守備的」「面白くない」と評価されることも多く、功績に比べて語られる機会は決して多くない。
本ゼミでは、「評価とは結果だけで決まるものなのか」という視点から考察する。
② 重要ポイント整理
・三浦俊也は昇格請負人とも言える実績を残した。
・守備組織とマネジメント能力に優れていた。
・攻撃的で華やかなサッカーに比べ、守備的なスタイルは評価されにくい。
・「面白いサッカー」と「勝てるサッカー」は必ずしも一致しない。
③ 背景解説
例えば、私たちは成果を評価するとき、「目立つもの」を高く評価しやすい。
サッカーなら、
・ゴール
・ドリブル
・スーパープレー
が称賛される。
一方で、
・守備
・ポジショニング
・リスク管理
・組織づくり
のような「失点を防ぐ仕事」は見えにくい。
これはサッカーだけではなく、社会全体にも共通する評価の偏りではないだろうか。
④ 現代への応用
会社でも、営業担当は成果が数字で見える。
しかし、総務、経理、人事、品質管理など、問題が起きないよう支える仕事は評価されにくい。
サッカーの守備が過小評価される構造は、現代社会の仕事にも当てはまる。
⑤ 実生活への落とし込み
私たちは、「目立つ人」ばかり評価していないだろうか。
派手な成功の裏には、支える人、準備する人、失敗を防ぐ人がいる。
結果だけではなく、プロセスや土台を築いた人にも目を向ける。
そんな視点を持つことで、人を見る目も、組織を見る目も変わるのではないだろうか。
■ ゼミ総括
三浦俊也監督は、派手さではなく、組織を整え、勝てるチームを築いた指導者だった。
「面白いかどうか」ではなく、「何を実現したのか」という視点で評価したとき、その功績はもっと語られるべきものだと思う。
【了】
◉ 本講義
◉ オリエンテーション