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🍒初めてのエスコート

      〜子どもの詩468 Theme -210〜

     下級生を前にして、6年生が最上級生としての自覚ある行動をとる。するとその年度は、学校全体が大変落ち着いたものとなります。
     その自覚って、どうやって生まれるものなのでしょうか。答えが、今回の詩には散りばめられていると思います。
     Akiyama Uです。子どもの詩を紹介しています。
           🔷
            初めてのエスコート
    どきどき…
    ウォークラリーの日がきた

    最上級生として初めての大仕事
    辻川グラウンドまでの車の多い道のり
    今年から六年生が一年生をエスコート
    うれしくてテンションマックスの一年生
    道へ飛び出さないようしっかり手をつなぐこと
    それが私達六年生の使命
    六年生として信頼されていることに
    私のテンションもマックスに

    出発の朝とつ然しょう集がかかった
    「一年の先生達だけでは
    二つの学年の管理が大変なので
    エスコート役断ろうか」という相談だった
    みんな口々に「大丈夫」
    「絶対安全に連れて行くからまかして」
    なかには「連れて行くのは今でしょ」と
    流行のセリフで答える男子もいた
    「ほんまに大丈夫?」と三人の先生に言われた
    「まかしといて」と大合唱
    先生からは「道中二十分 一年生の手も心も
    しっかりキャッチして」と念を押された
    私のペアはこうえん君
    きん張しているのかおとなしい
    よっしゃ  これならしっかり手をキャッチできる
    でもちょっと無表情
    心をキャッチするのは時間がかかりそう
    到着までの二十分
    うまく心をキャッチできるだろうか
    「行こうか」と元気に声をかけたら
    小さな声で「うん」と言ってくれた
    グラウンドに着くまでに
    絶対に楽しんでもらおうと思った
    食べ物の話 テレビの話…
    いっぱいいっぱい話した
    私が大食いでめっちゃ食べる話をしたら
    くすっと笑ってくれた
    「よっしゃ これでいけるぞ」
    だんだん話がはずんでくる
    家族の事を聞くとお母さんの事を
    うれしそうに話してとまらない
    「お母さん大好きなんや」ととってもかわいく思えた
    最後はしりとり
    りんごから始まった
    もうすぐゴールのグラウンド
    しりとりはこうえん君の番
    「み」の言葉を必死でさがしている
    「み み み あっ みさとちゃん」
    覚えたての私の名前をさけんだ
    「ん」で終わったら負けやんと思ったけれど
    うれしくてこうえん君の事本気でかわいいと思った
    坂道を登ってグラウンド到着
    こうえん君は小さな手を「バイバーイ」とふって
    地区の所へ並びにいった
    楽しいエスコートは終わった
    しっかり手と心をキャッチできた私
    「よくやったなあ」と
    自分で自分をほめたい気分でいっぱいだ
    こうしてはじめてのエスコートは無事終了した
         6年 みさと

     先に挙げた問いへの答えは、こうです。 

    子ども達(特に6年生)の気持ちを一つにさせる仕掛けを行事に持たせること。

     このウォークギャラリーでは、6年生を「引率される側」から「引率する側」に移行させること。これが大きな狙いだったに違いありません。
     グランドでの用と称して、6年生担任は引率経路の辻々に立って安全確保に努めているのです。
     「エスコート役、断ろうか。」と一度揺さぶりをかけ、緊張感をもって引率に臨むように導いています。サッカーのフォーメーション然りで、この連携のとれた教師間のチームワークが、大きな成果を生み出していきます。
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     最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

     
     
    気がつけば、子どもの書く文章を収集する人生になっていました。職業柄とも言えますが、誰もがしていることではないので、やはり謎です。ただ一つ言えるのは、自分の体験し得なかった事やこれから起こる可能性の低い出来事を、子ども達が代わりに体験してくれている、そんな認識です。感謝です。

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