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🍒名湯 黒川温泉にて

      〜子どもの詩517 Family-93~


     るりさんのお母さんの実家は、九州にあります。名湯黒川温泉へ行き、ひい婆ちゃん、婆ちゃん、お母さん、るりさんと弟の四世代でお湯に浸かった際に思ったことを書きました。
     Akiyama Uです。子どもの詩を紹介しています。
           🔷
       わたしのひいばあちゃん
    五月五日
    みんなでひいばあちゃんの家に集まった
    お母さんが
    「黒川温泉に行こう」と言った
    わたしは  ひいばあちゃんのせなかを
    あらってあげようと思った
    わたしと弟とお母さんが  おゆにつかっていると
    ひいばあちゃんが
    服をぬがせてもらって入ってきた
    九州のおばちゃんとおばあちゃんが
    両側からひいばあちゃんの手をつないでいた
    わたしは  ひいばあちゃんの体を見た
    えっ?
    ドキッとした
    弟もお母さんの顔を見た
    おばあちゃんのおっぱいはぺっちゃんこ
    おへそのへんまでたれていた
    おしりがしわしわで
    せなかはほねとかわしかないように見えた
    お母さんが「年をとったら
    だんだんお肉がなくなって
    みんなああなるんやで」と言った
    ひいばあちゃんのせなかは  こわれそうで
    あらうのがこわくなった
    だからひいばあちゃんには
    あらってあげると言えなかった
    おばあちゃんに
    「せなかあらってあげよか」と言った
    「あらってくれるか  ありがとう」
    おばあちゃんのせなかを
    せっけんをつけてごしごしとあらった
    「気持ちいい」とおばあちゃんが言った
    ひいばあちゃんのせなかは  おばあちゃんが
    タオルでやさしく  そうっとあらった
    ひいばあちゃんが  大きな声で
    「気持ちええなあ」と
    みんなに聞こえるように言った
    「何才ですか?」と
    アメリカ人みたいな顔の人がたずねた
    おばあちゃんと九州のおばちゃんが
    「もうすぐ九十才です」と言った
    ひいばあちゃんはにこにこしていた
    今度行った時は
    ひいばあちゃんのせなかをあらってあげよう
    おふろから上がって
    ひいばあちゃんといっしょにジュースをのんだ
         3年 るり

     年老いたひい婆ちゃんの体にショックを受けつつも、るりさんは、祖母がタオルで優しくそうっと洗うひい婆ちゃんの背中を見つめます。
     長い時代を生き抜いた女性への、深い敬愛に溢れた作品です。
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     最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

     
     
    気がつけば、子どもの書く文章を収集する人生になっていました。職業柄とも言えますが、誰もがしていることではないので、やはり謎です。ただ一つ言えるのは、自分の体験し得なかった事やこれから起こる可能性の低い出来事を、子ども達が代わりに体験してくれている、そんな認識です。感謝です。

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