
🍒子どもの詩302 Theme-108
〜和牛を育てる〜
和牛を育てる際、繁殖農家では牛に名前を付け、家族同然に愛情を込めて育てます。牛籍簿という牛の戸籍もあって、伝統的なルールの下で名前が付けられるのです。牡牛は漢字8文字以内で、雌牛はひらがな8文字以内で付けます。
三年生のりささんの家に生まれた牡牛は、「太陽」と名付けられました。
Akiyama Uです。子どもの詩を紹介しています。
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がんばれ子牛
朝起きるとおじいちゃんが
「けさ 牛のおすの赤ちゃんが生まれたんや」と
ニコッとわらいながら言った
どんな赤ちゃんかな
私は早く見たくなった
家の下のこやに走って行った
生まれてすぐの子牛は
母牛の後ろで「クークー」とないていた
子牛の目はキラキラしていてかわいかった
母牛はその子牛をぺロペロなめていた
母牛のおしりから
ちのついたかわみたいなものが
べらんとたれさがっていた
「うむのをがんばったね
これから子牛のせわをしてあげるね」
わたしは学校に行く前まで
ずっと見ながら話しかけた
生まれて十日目 子牛はげりをした
おじいちゃんはすぐ牛の先生をよんだ
おちちの飲みすぎらしい
「これからはポカリスエットを
飲ませてあげてください」と
おいしゃさんに言われた
牛はそれからも毎日げりをした
おじいちゃんはわらのベッドを用意した
子牛はのろのろして
じっとしていることが多くなった
「あの子牛はしぬかもしれないな」と
おじいちゃんが言った
わたしはなみだが出てきた
家で牛がしんだのは二回
わたしの目の前で死ぬのを見るのはとてもつらい
学校から帰ると
ときどきポカリスエットを飲ませてあげる
一日に1.5リットルぐらい
子牛はわたしに近づいて
「ありがとう」と言うように飲む
少しずつ元気をとりもどしてきた
「ガンバレ太陽」
「死ぬんじゃないよ」
3年 りさ
りささんは1年生の時にも、牛について書いています。
うし
せんせい あのね
きのう あさ四じにおきたよ
うしがとおいところへいってしまったよ
おおきなトラックがきたんだよ
わたしはかなしくて
おわかれしたくなかったよ
うしはトラックになかなか入らなかったよ
おじいちゃんがおもいきりおしたんだよ
トラックの中からうしは
くろい目でじっとわたしを見て
ないていたよ
わたしもかなしかったけど
りょう手でバイバイしたよ
1年 りさ
これが日本の食卓にのぼる、和牛の生前の姿なのです。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。